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第10回 日本顎関節学会 平成9(1997)年8月1日(金) 札幌市教育文化会館 |
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残存歯20本以上を有する高齢者の顎関節症状の実態調査 東京都文京区歯科医師会 ○ 依田 泰 田中 久雄 |
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![]() 「スライドL1」 | ![]() 「スライドR1」 |
| 我々は、80歳以上の高齢者で残存歯を20本以上を有する、いわゆる『8020運動達成者』の診査に立ち会う機会を得たので、顎関節ならびに口腔内状態の実態調査を行い、顎関節雑音と下顎頭の骨形態変化について、性別および口腔内状態との関係について検討したので報告いたします。 | |
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対象は東京都文京区に在住する80歳以上の高齢者で残存歯20本以上を有し、診査を希望した61名で男性38名、女性23名、80歳から91歳までの平均年齢83歳です。 右スライドは、顎関節の診査方法を示します。 顎関節雑音を聴診、触診により他覚的に診査し、下顎頭の骨形態変化をパノラマX線検査にて調査しました。 また、疼痛および開口障害は自覚によるものとしました。 | |
![]() 「スライドL3」 | ![]() 「スライドR3」 |
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口腔内診査項目は小臼歯・支持歯数、大臼歯・支持歯数、前歯・支持歯数、片側第1大臼歯欠損、両側第1大臼歯欠損、片側第1・第2大臼歯欠損、両側第1・第2大臼歯欠損、アイヒナー分類、小臼歯・欠損数、大臼歯・欠損数、総臼歯・欠損数の11項目です。 右スライドは検討方法を示します。 顎関節雑音については、性別、口腔内調査11項目のそれぞれをカイ二乗検定ならびにt検定にて検討し、多変量解析による判別分析を行いました。 下顎頭の骨形態変化については、性別、口腔内調査11項目の他に顎関節雑音を加え、同様に分析しました。 | |
![]() 「スライドL4」 | ![]() 「スライドR4」 |
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左スライドは実態調査の結果を示します。 顎関節雑音が認められたものは22名で男性8名、女性14名でした。 下顎頭の骨形態変化が認められたものは15名で男性5名、女性10名でした。 開口障害および筋痛の自覚があったものに、それぞれ男性で1名で、顎関節部痛があったものは認められませんでした。 右スライドは顎関節雑音と性別との関係について示します。 顎関節雑音は女性に多く見られました。 | |
![]() 「スライドL5」 | ![]() 「スライドR5」 |
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左スライドは顎関節雑音と臼歯欠損数との関係を示します。 顎関節雑音あるのは、ないものに比べ、大臼歯欠損数が多い結果でした。小臼歯欠損数、総臼歯欠損数については関係が見られませんでした。 右スライドは大臼歯・支持歯数との関係を示します。 顎関節雑音あるものは、ないものに比べ、大臼歯支持歯数が少ない結果でした。 その他の検討項目は顎関節雑音との関係は見られませんでした。 | |
![]() 「スライドL6」 | ![]() 「スライドR6」 |
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顎関節雑音について、性別ならびに口腔内調査11項目を説明変数として、判別分析を行ったところ、性別、大臼歯・支持歯数、両側第2大臼歯欠損、アイヒナー分類の順に高い相関性を示しました。 このうちP値が0.05以下のものは性別、すなわち女性であること、大臼歯・支持歯数が少ないこと、両側第2大臼歯欠損があることの3項目でした。 | |
![]() 「スライドL7」 | ![]() 「スライドR7」 |
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左スライドは下顎頭の骨形態変化と性別との関係について示します。 下顎頭の骨形態変化は女性に多い結果でした。 右スライドは下顎頭の骨形態変化と顎関節雑音との関係を示します。 下顎頭の骨形態変化のあるものには、顎関節雑音のあるものが多い結果でした。 その他の検討項目は下顎頭の骨形態変化との関係は見られませんでした。 | |
![]() 「スライドL8」 | ![]() 「スライドR8」 |
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下顎頭の骨形態変化について、性別、顎関節雑音、口腔内調査11項目を説明変数として、判別分析を行ったところ、性別、顎関節雑音、アイヒナー分類の順に採択されましたが、このうちP値が0.05以下のものは性別、すなわち女性であること、のみでした。 前のスライドで示した下顎頭の骨形態変化と顎関節雑音の関係においてカイ二乗検定で関係が認められたのは、性別の影響を排除できなかったためと思われました。 | |
![]() 「スライドL9」 | ![]() 「スライドR9」 |
まとめは以下の如くであります。
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