肺気腫とは



勿論、肺癌も怖い病気ではあるが、一般的には、喫煙の悪い症状としてあまり知らされていないのが肺気腫です。タバコの刺激によって気道が慢性的に炎症を起こし、また煙に刺激が繰り返されることで、肺の一部が壊されたり傷ついたりします。このため、次第に肺の弾力がなくなり、息切れや呼吸困難の原因になります。 まるで風化した、ゴムマリのようで肺に弾力がなくなります。

肺のCTを見ていると、喫煙係数(一日喫煙本数x喫煙年数)が増す毎に、大小の差はあっても気腫性変化がでてきます。

肺の構造が、繰り返す炎症で破壊されて風船状になり、肺が酸素を取り込めにくくなります。

1日80本を10年吸った30歳台の男性の肺は、大部分の人の肺に何らかの変化が起こり、正常な肺が残っていないほどになります。知らないうちに肺の正常な機能がどんどん失われれていきます。

酸素ボンベがないと生活できなくなります。肺癌も恐ろしいが、それ以上に怖いのが肺気腫です。

 

 

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