■FISHING REPORT 1月13日 なめたらあかんぜよ!


今回の釣行はミニオフ会という事でやまやさん、部長さん、NARIとの4人釣行で横浜金沢漁港は仁春丸にアイナメ釣りに行って参りました。参りましたです。金沢漁港というのは初めて行くしアイナメ釣りも陸っぱりのブラクリしかやったことがないのでどうなることやら。まず漁港に入って仁春丸が見つからず、あった!と思えば三春丸、今度こそと思えば仁丸、しかしその隣に仁春丸はあったのであります。

釣り人は右舷は我々4人、左舷は常連と思しき方二人。船が出船すれば目の前が潮干狩りでお世話になる海の公園、猿島方面に向かうのかと思えば急に船は止まり「ハイやってください」の船長の声。回りを見ればヘリポート前でビックリ。岸から投げても届くような距離で水深も結構ある。とりあえずポチャンと仕掛けを降ろし回りの様子を見ながら真似てやるだけ。なんせ釣り方がわからないので情報収集からとなる。開始早々裏で釣れたようで、すぐにやまやさんにもヒット。アイナメ特有の首振りダンスで竿先が曲がり取り込まれたのは立派なアイナメ。前回のオフ会もやまやさんは最初に釣ったし・・・・・。中乗りさんが私のところに来て「先を越されたな。俺が餌を付けてやるからよう。ほれこれで釣れるぞ」といってNARIのところへも行く。全く話し好きな中乗りさんだ。

船長は次に富岡方面へ船を進めた。ここは夏にタコ釣りに来たときにも攻めた根。福浦岸壁沖といった方が早いかもしれないが。ここでの第一投、なんと3人いっぺんに当たった。まず私の右側のNARIにそして左側の部長さんの竿も引き絞られる。更には左舷の常連氏も。まずNARIが魚を浮かした。テンヤの本針は見事にアイナメの上口を貫いていた。本人曰く落ちてタナ取りしたときにはもう食っていたとのこと。38センチの黄金色に輝く繁殖期の見事なオス。続いて部長さんもなんなく魚を捕り込みあっという間に私一人取り残されたのだ。

私にもコツコツとアタリがあるのだがあげてみればアサリが取られていたりアサリの針が針ごと取られていたりおそらくカワハギやフグのいたずらだろう。やまやさんや部長さんはさらに良型の美味そうなカサゴまで釣り上げて調子づいたかにみえたがここでばったり船中アタリが止まる。私にもテンヤの海老が取られてしまうようなアタリがあったのだどうも感覚がつかめない。ヒラメやマゴチのような最後の食い込みがあると思い込んで合わせのタイミングを逃してしまうのだ。

お昼前に東京湾特有の乱れた波長も収まりつつあり船は猿島方面へ向かう。これまでにふてた相模庵は缶ビール2本、日本酒一合を飲んで、持参のアサリの味噌汁にお湯を注ぎ体を温め仕切り直し。このポイントは夏にカサゴ釣りに来た事があり水深も深い。メバルやアジなども回遊しているはずでテンヤの上にサビキメバルの仕掛けをつけてみた。魚探にはアジの反応がビッシリ出ていて期待も持てそう。案の定すぐアタリがあり小アジを一尾釣った。次もアタリがあったがこれはばらしてしまい、そのうちテンヤを根に2回引っかけてるうちに横須賀軍港まえの根に移動となってしまった。

このポイントは入り江だけあって全く湖のような静けさだ。根も厳しくなく釣りやすそうだ。ここでも船中沈黙が続いたがNARIが本日2尾目となるメスの39センチを釣り上げた。これは枝針のあさり餌に食いついたもの。部長さんにも20センチ級のシロギスがアサリに。裏の常連さんは40センチ弱のマコガレイまで釣り上げる始末。スーパーで25センチのマコが680円模する最近、いったいいくらになるのだろうか?。部長さんと青イソメでやったらいろいろつれて楽しそうなんですけどねえと話をしてしまう。

最後に朝当たったポイントへ急行、開始二流し目、遂に来た。明らかにアイナメのアタリ、ゴツゴツと食い込むのが分かる、時折クラッチを切りながら深く食い込むのを待ったが食い込まないので2回目の大きなゴツゴツでスィープに合わせてみたら途中ですっぽ抜け、もう1回送りこんだが再度のアタリはなくピックアップしてみると海老がすっかり食われていた。最後に部長さんがカサゴを釣ったところでタイムアップ。無念の帰港となった。

とにかく難しい釣りであった。まず手持竿の釣りでアタリが少ないというのが集中力を持続させるのが大変。それとアタリがあっても魚をハリガカリさせるのが問題。アタリがあったら道糸を緩めろと何度となく指導を受けたが駄目だった。船中で私だけボウズ。優しい方がアイナメを分けてくださった。アイナメの腹を開けてみると発眼している卵を食していた。おそらくはマダコの卵と思われる。盛川宏さんの著書「釣りバカ料理帖」によればカラアゲが美味しいらしいが1尾だけなので大切に煮付けにしよう。

金沢八景の船宿は夕照橋のうすたつ丸にしても金沢漁港の船宿にしても休日でも人が少なくていい。駅に近い一ノ瀬丸、弁天屋、荒川屋は大変人が多いのだが、こちらは落ちついて釣りが出来ていい。しかもメバル、カサゴ、アイナメ、コチなどなかなか美味しい対象魚を手軽に楽しむ事が出来て年がら年中釣りをしている私としては気分転換に良い感じである。ちょっと思うところあってもう一度やってみようかという気もするが中乗りさんがうるさいので躊躇うかな?

金沢漁港は小さな船ダマリ。名門鴨下丸は大所帯なれど仁春丸のような小さな船宿も多い。漁村がそのまま船宿になったような感じ。相川ボートという貸しボート屋もある。右側が我々が乗った船。10トン級だが6人で乗れば楽々の釣り。

テンヤに海老をセットした状態。孫針というかアシストフックというか付いているがそれほど役に立つようには思えなかった。この仕掛けの30センチほど上に枝針でアサリ餌が付く仕組み。ナマリは8号くらいなので潮が速いと底が取り辛く訳が分からず???マークという感じ。

NARIが釣った良型のオス。最初NARIは小さい魚がいっぱい釣れる釣りを想像していたらしいが思わぬ大物を手にしてとまどいかな?。こいつと釣りに行くといつも釣り負けるんですが、妙に魚を引き付ける奴です。まじめで持続力があるのが武器といえるのでしょうね。