■FISHING REPORT 1月13日 息子船釣りデビュー 端物基本タックル


プロフィールにあるが相模庵の船釣りデビューは悲惨な思い出、トラウマとなっ て27 歳まで船に乗らなかったこと、自分の息子には味あわせたくない苦い経験。快晴ベタ 凪の相模湾に6歳の長男がシロギス釣りでいよいよデビューした。

片瀬湘南港の萬司郎丸へ6時に。四隅は埋まっていたので右舷2番に相模庵と花 鳥の 名前を書く。息子は就学前なので無料、おかみさんがあとで子ども用ライフジャケッ トを貸してくれるという。ありがたいサービスだ。
出船は8時なので時間はたっぷり、13時までの5時間だが乗船料は4000円とリー ズナブルである。相模庵も言われた が子供をだしに釣りに行けるお手ごろ価格である。

8時河岸払い、右舷ミヨシに鉄人、その横に相模庵、息子、花鳥と続く。左ミヨ シに は田辺名人、左大艫には朋ちゃんの布陣。
鉄人が『息子さん宵止め飲みました?あります よ。』と言ってくれたが、 『飲まない でどのくらい持つか見てみたいので』 と丁重にお断りした。結果なんの ことはない杞 憂に終わったのだが。まあ、花鳥がなんでもないなら当然?。

ポイントは平塚の西、観測塔、早く釣りたいとせかす息子をなだめて、仕掛けを 船下 へ落としてやる。誘わないと釣れないのはわかっていたが、ここは運に天を任す。竿 を一緒に持ってやってアタリを待っていると小さな感触が伝わったのでフッキング、 あとは息子にリールを巻かせる。

『どう?釣れてる?』
『うん!だってピクピクす るよ』


仕掛けが上がってきたので海を覗き込むと大きなシロギスが泳いでいる。ハリスを 持って抜きあげ渡してやると、 『わーい!釣れたよ。ターが 釣ったんだよ!』と喜び 飛び跳ねている。魚を持たせて記念撮影もパチリ。これがこの日一番の大物。

工夫したのはリールの巻き過ぎによる竿のトップガイド破損を防止するため通し 丸ウ キを道糸に通したこと。 『このウキが上がってきたら巻いちゃ ダメだよ。』と教えて やるとうまくやっていたようだ。子供は背が低いのでこの方法はオススメしたい。大 人でも糸の細いワカサギ釣りなんかではやったほうがいい。

1尾釣らせたら安心。あとは勝手にやらせる。こちらも釣らないとね。アンダー ハン ドで20メートル位投げて手前に誘う。ククッっとあたって巻き上げればピンギス。早 速横に置いてあったハモノ竿につけて送り込む。狙うはスミイカ、去年は同時期に7 杯釣ったのだ。今年も意気込が違う。空は快晴、ポカポカ陽気、富士山だって綺麗に 見える。息子に富士山見ろと促すとビックリした様子。

息子が勝手にリールを巻き始めた。なんだ?なんだ?と『釣れてるの?』『なん かピ クピクしたよ〜』まじか?と思った仕掛けの先に白い魚体が付いていた。アタリも取 れるようになったんだなと感慨深い相模庵。息子は3尾目を釣り上げたところで竿を 置いた。 『もう釣らないの?』『だって3尾も釣ったんだ よ。』といってお菓子を頬 張り、ゲームボーイに興じ始めた。それを見て左舷後ろの子供もゲームボーイを始め て・・・・・。
親の心子知らずとはよく言ったもの、いっぱしの釣り師に育て上げたいという親 心を 砕かれてしまった。1時間半で釣り終わり。

ハモノ竿にスミイカからの便りがない。シロギスは弱いのでまめに活きのいい奴 と交 換しないといけない、だがキスが釣れない。キスは左横のバケツの中にいっぱい泳い でいた。すると 『キス使ってください!』鉄人の やさしいお言葉、渡りに船と使わせ てもらう。渡りに船・・・・ではない、こういう展開を予想して鉄人の隣に座席を 取ったのだ〜。すべては仕組まれていたのだった〜。(笑

そうするうちに田辺名人がスミイカを1杯、カミナリイカ(モンゴウ)を1杯ゲッ ト。少し焦りが出てきた。逆光で見にくい竿先に違和感を覚えたのはお昼頃、イカが 乗っていれば掛かるはずの仕掛けを信じ合わせる。ズシッと乗ってすぐにファ〜と軽 くなってしまった。離したか?、もう一度置いて様子を見るが再度抱きつく気配はな い。仕掛けを上げると餌のキスの姿がなかった。してやられた・・・・(泣。

12時なって花鳥が遂に動いた。紙パックの鬼ころしにストローを刺し酒を飲んで いる。初の出来事である。船に絶対的に弱い花鳥が沖上がり1時間前にして、ここで 船酔いしても1時間我慢すればで飲んだのである。その瞬間南から強い風が急に吹き 込んで大波になって12時早上がりになってしまった。きっと海の神様が花鳥に怒った のだと思う(爆。

結果17人0〜57匹、トップはもちろん鉄人、息子3、花鳥4、相模庵12、朋ちゃん29 だったっけ?。今年のシロギスは渋い状況だけど、天気も良くて酒も美味しく、なに より息子も楽しく釣りが出来たので嬉しかった。釣り師予備軍の育成は釣りバカ亭主 の命題だからね。自分の釣りバカを家庭に肯定させるためにもね。