■FISHING REPORT 1月26日 ビシアジ満開!


5時半に萬司郎丸の受付けに駆け込む。アジの受付け用紙には運良く誰の名前も 書か れていない。迷わず右舷大艫に3人の名前を書き込む。迷わずとは冬は北風、右舷は 太 陽が当たってポカポカ暖かいから。最近だいぶ軟弱なのである。ミヨシの場合は右左 どちらでもあったかいけどね。料金はインターネット割引き効かせて7000円。仕掛け 1セット、氷つき。

今日のメンバーはT.山上さん(なんと船釣りは10年ぶり!)、おもむろと3人 で。 駐車場で準備をしていると萬司郎丸の朋ちゃんが慌ててやってきた。 『なんか変なお じさんが右大艫を占拠して 「ここは俺の席だ!」とか 言って頑として動かないんです !。早く来てください!』 最近そーゆーマナーの悪い頑固じじいが多 いんだよなー。
船着場に行ってみると確かに1人船に乗っている。『すみ ませーん』と相模庵。『俺 はここから動かねーよ。』と聞き慣れた声。なんとイカヅノ大佐でない の〜。しかも トナカイの帽子、白い長靴で変装までしている。これには笑ったよ〜。大佐、細かい 演出ありがとー。船着場の人がみんな引いてましたな〜。普通やらないよな。

最近不調の二宮沖をハナからあきらめ、船長は城ヶ島沖に船を走らす。城ヶ島ま では 50分、朝の寒さに加えて船の速度も上がれば余計に寒い。なにか体を温めるものが 恋しくな る。で、T.山上氏の傍らに転がっている賀正と書かれた紙包みに手を取りコップに 注ぐ。彼のの背後の操舵室の壁には『船上では飲酒は控え・・ ・・云々』の注意書き シールが貼ってあったがお構いなし。一升瓶をカバンなどに隠すことなく堂々と船に 持ち込んだT.山上氏の度胸に敬意を表してなみなみと注いで海にも供し、グビっと あ おれば食道から胃壁を伝わり染みる心地よさよ。あ〜遠く富士山も見えて極楽じゃ。

第1投、船長の指示棚は底から4〜6メートル、潮が早いので一度底を取り直し てか ら道糸の目印を見て4メートル巻き上げる。そこから50センチ刻みで5回コマセを 振って6メートルでキーパーにセット。5秒くらい待てばアジ独特の小気味良いアタ リ。最初なので追い食いさせずに巻き上げてまず1尾。1尾釣ったところで、早速竜 ちゃん船長が出てきて、『ハイ!ハモノやる人はここはヒラメ の仕掛でやって』 もう少し小さなアジが欲しかったので構わずアジ釣り、アタリがあって50センチほど 巻き上げて追い食い狙い。基本的にアタリがあったら上へ誘いあげる。でないと魚が 絡まってオマツリしちゃう。理想は針3本、上から順に食わせてパーフェクトになれ ば儲けもののイメージで誘いあげる。
アタリが5〜10秒待ってダメならもう一度底まで落として同じことをやる。2回 やればビシの中のイワシミンチはカラとなる。仕掛けが2メートルなのでこの仕掛け の3本針をすべてコマセの中に漂わせるイメージを持って。

小さいアジも手に入ったので早速ハモノを下ろす。ヒラメ、マトウダイがアジ釣 りで はターゲットになる。潮は早いので80号じゃ辛いが潮が緩むのを待ってアタリを待 つ。こちらの竿は横目でチラチラ見ながらアジ釣りを継続。
T.山上氏のコマセの振り方は実にユニークだ。竿だけ振ればいいものを体も揺 すっ てコマセを振る。その表情は恍惚としたもので18禁になるので描写的に表現できない ことをお詫びしておく。

釣りを長く続けているとヒーローになれることがある。今日のおもむろがそう だった。な にか重そうだというおもむろ。後ろの舷で『オマツリしてませ んか?』という客。 『オマツリしてない?』相模庵の問いに怪訝そうな おもむろ。そのうち左舷のオマツ リは解けて、おもむろのビシが海面に。
『ヒラメ!ヒラメ!』相模庵が叫ぶ、黄褐色の 魚体が見えたのだ。相模庵が玉網を掴 んだ瞬間、竜ちゃん船長が釣りをしていた左舷から操舵室を潜り抜け右舷の相模庵の 傍になだれ込み、『大きいタモじゃないとだめだ!、まだ上げ んなよ!上げんなよっ !』 
船長はプロ、1.5号、細いハリスを案じてかヒラメを水上に浮かせず海中で玉網 を膨 らませてすくい取った。
『やったっ!!!!ヒラメだ〜!!』おもむろ の雄叫びが船上にこだまする。本人曰 く、アジのアタリがあり追い食いをさせていたときにガツンと来たのだそう。疑心暗 鬼ながらゆっくりと巻き上げてこの結果。
釣りには運不運もあるが、ラッキーで驚いたのはアジの針が3本ともヒラメの口 に刺 さっていた。こんなことがあるのか!、食いつかれたアジは振り回されて落ちていた が巻き上げ途中で偶然刺さったのか?。1.5号ハリスが3本、4.5号となる。まさに 毛利元就が遺言、『三本の矢』の教えの如く、しっかりと巻き上げたのだ。 55セン チ、2.5キロのヨダレものサイズ。

相模庵のハモノ竿が叩いたのは昼過ぎだった。スィープに合わせて巻き上げる。 軽い ・・・・・。小さくてもいいヒラメであってくれ。心の中で祈る。でもヒラメの引き じゃない。澄んだ潮にキラリと光った『あ〜マトウ だ〜』船長がすくって『鍋でうま いよ』う〜ん相模庵マトウダイは嫌いなのだ。ヌルヌルしてて包丁でさ ばきにくい し、所々痛いし〜。で、ヌルヌルが大好き(爆)なT.山上氏に進呈、押し売りみた いでゴミンナサイ。

本命アジはというとお昼を過ぎて30尾、サイズは20〜30センチ。ちょっと今日は 頑 張って釣ってみるかなと手返しよくやる。13時を過ぎて40尾ちょうど、朝から1回も アンカーを上げなかった船長が移動。ここのポイントは型も良くいきなりの3点掛 け。沖上がりまでもう少し。バケツに溜まったアジを数えたら49尾。これじゃキリが 悪いと1尾追加。そのあと数を伸ばそうとしたが仕掛けトラブルで終了。

この日はトップ70尾と好調、おもむろとT.山上さんの熾烈なスソ争いも22対18で 本 人たちは満足の釣果。天気凪もよく、最高の一日であっただろう。

家に帰ってからのアジの処理が大変だった。刺身、焼きサンガにした他にアジの 開き を11尾作って嫌になった。釣り過ぎは貰う人がいないと困る。 アジの開きを作る方に話しますがアジは内臓やエラごと開いちゃってあとで歯ブラシ で血合いや内臓を磨き落とすと楽です。お試しを。

季節ハズレのトナカイさんがやってきてくれました。こんな年になっても芸人魂を忘れない素晴らしいお人です。あなたもどこかで会えるかもしれませんよ。

二人とも叩けば埃の出る身、素性を隠して撮影です。本当は寒くて凍えているところ。ポカポカ陽気でも走行中は寒いですね。

おもむろが釣ったヒラメ。彼にとって人生最大の大物かも。この思い出はしばらくは忘れないでしょう。


見てよ!このしなり!、Aiプラスの竿は最高でんがな。


昨年の1/26にもマトウダイを釣りました。でもこの魚さばくのが大変で嫌いです。ぶつ切りに鍋なら良いのかもしれないけれど。アジ釣りのハモノの常連ですね。