■FISHING REPORT 2月4日 少しでも可能性があるなら賭けてみたい!


とにかく釣りに行きたい、ところがである。いつも使うクーラーはおもむろに貸したまんまで返してくれない。大き目のクーラー二つは実家においてある。クーラーが無いぞ!さてどうしたものか?メバルに行くか?シロギスにするか?小さい発泡スチロールの容器だけが私の味方である。これに入る魚ならば行けるな、悩んだ挙げ句シロギスを釣りに片瀬の萬司朗丸へ、7時半出船なので6時に起きて出て行けば十分だ。しっしかし、朝から渋滞?なんでやねん!交差点で栃木ナンバーのハイラックスサーフが立ち往生、迂回して通り過ぎ見れば大きな口を開けて上向いて爆睡状態、バカヤロウ!今日の釣りは前途多難か?

受付に行けばシロギスは3人先客、さりげなく左舷ミヨシの席を取る。そう右舷ミヨシは鉄人飯田さん、今日もいろいろ勉強させてもらうつもりなのだ。船長は若い根里洋平船長、私のマダイ竿(魔法の竿)を目ざとく見つけて「ハモノやるの〜、釣れるかどうかわからないけどアタリはあると思うよ。お客少ないから3本竿だしてやりなよ。」こちらもそのつもりである、すると今度は「きのうもマゴチ上がったみたいよ。」と鉄人、相模庵の入れ込みは更に高まるのだった。ポイントは辻堂団地沖水深17Mで実は私の家の前、まあ庭といったところですな?。お言葉に甘えてキス用に2本竿を出し1本は置き竿、もう1本は手持ちで誘う。潮がかなり早くアタリが良くわからないがすぐに2尾ゲット20センチくらいあって餌にはならない贅沢さだ。鉄人はもう8尾。マシーンのような手返しだ。だいたい釣れたキスをはずす時、餌をつける時まで竿を動かす人を見たことが無い。なにか作業して右の竿をを聞き合わせてまた作業して今度は左の竿とくる。見る見るうちにバケツがキスで埋まっていくのだ。そのうち鉄人の竿にマルアジの子供が釣れ始めた。相模庵には釣れないマルアジ。鉄人はかなり仕掛けを底から浮かしてキスを誘っているのか?、まだまだ謎の部分だがかなり早い誘いだ。鉄人がマルアジをくれたのでヒラメの仕掛けをつけてハモノの準備をしていると洋平船長すばやく来てマルアジを付けてくれた。

2匹目のマルアジを付けてしばらくしたとき竿先に異変があり、後ろを振り返り船長に目で合図する。待て待てと返ってくる合図、そのうち竿先が大きく上下に?まだ食い込まぬか?船長も船室から出てきてドラグから道糸をどんどん引き出した。潮が早いので魚に違和感なく食い込ませるためだ。これは大変に勉強になる。しかし食い込まない。船長が思い切って竿を聞き合わせてみると乗った!。私が竿を持ち替えると魚がグングン引くのが手に伝わった。引きからしてマゴチかと思わせたが魚が横に走り出し船長が「スズキだ!」と叫ぶ。魔法の竿で6号ハリス、やや強引に寄せて玉網入 れ。「測らせて」と船長が実測すると71センチの寒スズキだ。相模湾ではなかなか釣れないらしい。東京湾ではバカスカなのに。さて、どうしたものか?こんな予定ではなかったぞクーラーが無い。船長の一計で1メートル四方のコマセの保管庫に海水を入れてくれスズキを泳がし、鉄人がそれに氷を3袋入れて事無きを得た。

元気なアジがいなくなったので今度はシロギスを付けてやってみる。すぐさまアタリがあり身構えた。だがまたもやなかなか食い込まない。このじれったい時間がハモノ釣りの醍醐味ともいえるのだが。船長がまたやってきてイカだなという。シロギスにイカが抱き着いたのだ。これはやっかい、気付かれないようにソロリソロリと巻き上げるがふっと軽くなってしまった。ウーム残念、餌のシロギスはイカに持ってかれてしまってアジャパーである。それならばと別の竿にイカ仕掛けをセットする相模庵、キスの鼻に針を通し背中にイカ針、そしてもう1本イカ針を流しておく。ちょうど鮎の友釣りのような感じだ。これを15号のテンビンに付けて真下に降ろす。そうしておくと今度はミヨシの竿にまたアタリ、忙しくてキスを釣る暇が無い。じっと見つめて食い込みを待つが・・・・・。
ふと後ろを振り返ると例のイカ仕掛けの竿がグワーングワーンとしなってるではないか。キスの竿を放り投げて竿に飛びつきグイッと聞き合わせると「乗った!来ました!」独特の引きからイカと確信し船長に「イカです!来ま した。」船長は「ゆっくり!ゆっくり!イカ仕掛けか?」「そうです!」と相模庵。難なく浮かして 船長が一発で玉網取り、海でジャブジャブするが墨を吐かない、バケツの水の中に入れた途端墨を大量に吐き出した。「もう、なにやってんだかわかんないからびっくりするよぅ」と相模庵のゲリラ釣りに船長の言葉、「これはカミナリイカだな」と鉄人、後 検量640グラムの嬉しい獲物。実はスズキよりかなり嬉しかったのだ。ルアーやってるとスズキって本当はあんまり嬉しくないんだよね。というか醒めた目で見てしまう。人それぞれに獲物への想いがあるということかな?

船長がパラシュートアンカー打って流し釣り、もうすぐ沖上がりの時間、3本竿を操るのって結構忙しかったりしてシロギスは20尾しか釣っていない。なんと鉄人は123尾。昨年より差がついてしまった。おまけに前回と同じスソ・・・・・。でもスズキ、カミナリイカは狙ったからこそ取れた魚。本当はスズキがヒラメかマゴチなら最高だったのだけど。

船シロギスでハモノ釣り、これまでに相模庵は4打数3安打。結構やれば釣れるもの。萬司朗はなぜかいつも空いているし船が大きいので好きなことが出来る。それに食わすまでの興奮はやはりハモノ釣りならでは。周りの人も興奮 しちゃいます。船長、鉄人お世話になりました!。

萬司郎丸のホームページでは?

◆シロギス根里船長談・・・・・・鉄人飯田氏ついに1束突破しました。2番手は 50〜60匹でしたが、アタリはほとんど入れればあり型も良型ばかりでお土産十分、型 がいいので針掛かりすればかなり引くので楽しめたと思います。鉄人話によれば、餌 の取りも良く魚はいっぱいいると言ってました。あと外道は、マゴチ狙いでスズキ76 センチ1匹、スミイカ狙いでスミイカ700gくらいの1匹、カワハギ・メゴチ交じりで した。キスもデカイし外道もいいので最高だと思います。

うんうん誇大広告だけど相模庵の事も書いてくれていた!。

結構朝早くに釣り上げたんですが氷水の中で泳がせていたんで仮死状態というか夕方になってもヒレがパタパタ動いてましてとても不気味でした。こんなスズキもマダイ竿で釣ると拍子抜けしたように浮き上がってきてしまって複雑な心境。

最近、大きい魚を釣ってくるとデジカメで撮らせろとうるさい息子とスズキを撮影してみました。

カミナリイカっていうのは紋甲イカの俗称らしいですね。はじめはスミイカとおもいましたが。まあ墨が多い事は変わりがありません。翌日会社で刺身にしていただきました。

根回りの砂地ではこんな良型のカワハギか釣れた。もちろん肝和えで頂きましたが、鉄人曰く「シロギス釣りで釣った方がカワハギは良く釣れる!」 私もかねがねアサリ餌のカワハギの釣果に疑問を持っていたのでこの考え方には有無を言わず賛成。

スズキの口なんですが意外に小さいという印象。ブラックバスだと55センチ超えると口の中に人間のこぶしが入ってしまいます。とはいえ海の魚ではやはりフィッシュイーターならではの口のでかさです。