■FISHING REPORT 2月26日 『呑行記』今回だけはこう呼びたい!


会社の同僚であるNARI君とTさん(女性)、おもむろ君、釣り仲間のたかのさんと西伊豆は宇久須港に出かけた。私にとって宇久須港は1度も裏切られた事のない屈指の好ポイントである。しかし海の中は一番辛い条件となる2月に宇久須は私たちに応えてくれるかという事が私の最大の関心事であった。出発が6:00を少し回ってしまい朝の渋滞などにも巻き込まれ現地到着は9:00になっていた。

バイク釣行のたかのさんとは8:30の待ち合わせだがたかのさんもまだきていなかった。海の中を見ると少し濁りの入ったような水色で水面には稚アユと思われる小さな魚が群れている。次々に仕掛けをセットし海に投げ込む都合5セット投げ込んだところでTさんがやっと来た。さすがに真冬の東名高速は体に堪えたようで寒さに震えておられた。そうなれば体を早く温めてもらおうと七輪君の登場と相成る。今回は着火を万全とするためにカセットコンロを持ち込んで炭を焼いてから七輪に入れた。鍋に海水を汲んで(ちょっと強引?)沸騰させれば徳利に入れた日本酒の香りがプーンと広がる。芯まで冷え切った体に熱燗が喉の奥から食道を伝わり胃まで達すればこれは至高の喜びである。

釣りの方であるが最初の1匹を釣ったのは女性のTさんであった。私は確認しなかったのだが本人が言うにはトラギスかハゼ科の魚だったようだ。続いて釣り上げたのも彼女。今度は良型のメゴチである。私たちは港の貨物船が着岸する所に船道が掘ってあり、水深もあるので魚が越冬するには良い事から遠投してそちらを狙っていたのだが、当然彼女は非力であるので近場しか探れない。しかし魚は彼女に釣れるのである。元気な魚は浅場にいるのか。私も何本かの竿は少し浅いところへ投げる事にした。秋に来たときには座っている暇もなく釣れ続けていたのだが今回は当然そんな事はないわけでじっとしていると寒いのでやはりお酒という事になる。たかのさんが持参した焼き鳥、イワシの味醂干し、シシャモ、はたはたを次から次へと焼いているうちにあっという間に一升瓶が空となった。寒いせいもあるのか体の中にどんどん酒が入っていく。NARI君はお湯持参焼酎である。さらに酒も買いに行ってまた飲む。そのうち私が調子付いてきた。シロギスをはじめメゴチがポツポツであるが拾えるようになってきた。やはり冬の釣りは確率だ。竿をたくさん出した方が気分的にも良い。

NARI君がイトヒキハゼを釣り上げたので持っていった釣り魚図鑑で確認すると『食べて不味いがヒラメ・コチなどの餌には最高』とある。ヨッシャーこりゃやるっきゃないとNARI君マゴチ仕掛けにイトヒキハゼを付けて海に放り込んだ。あまり期待もしないまま酔っていた時、たかのさんが竿が大きくあおられたといって叫んだ。NARI君が巻いてみるとイトヒキハゼは頭を残して魚に食われていた。孫バリのないマゴチ仕掛けを使っていたのが運の尽きだったかヒラメ仕掛けだったらと悔やまれた。秋にもおもむろ君が2回ほど同様に食いちぎられた。この海に大物はいるのだ。

景色の良いところ、ほろ酔い加減で飲みは更に続いた。おもむろくんが地元産いかの塩辛を買ってきた。これがまた日本酒に良く合うのだ。たかのさんもアジの開きを買ってきてこれまた七輪で焼いた。炭火の遠火で焼く脂の乗り切った魚は、もう釣りなんかどうでもいいって感じになってきている。酔って海の中を見ると岸壁に貼り付いて出たり入ったりする小さい魚がいた。面白半分にワームをキャスト、一発で食ってきた。が、奥に潜り込まれてラインがイガイに絡まってあえなくバラシ。たぶんムラソイの一種ではないかと思う。そのうちTさん(女性)がキスを釣り上げた。私ももう1尾追加、投げるポイントが限定できてまじめに(禁酒して)やればもう少し数が伸びるのではないか?。最終結果だが私はシロギス2尾、メゴチ6尾の釣果であった。この釣果を今の時期にして良いか悪いかは判断しづらい所だが、ひとつ報告しておこう。シロギスの鉄人に教わった仕掛けを1本だけ結んでいたのだが、その仕掛けが一番食いが良かったという事。キス用テンビンにラインを誘導式にセット、そして0.8ミリ14センチのクッションゴムを付ける。あとは自分で工夫して欲しい。私も実験段階だがそれなりの手応えは得ている。ただの酔っ払いでない事だけは声を小にして言いたい。

3本目の日本酒に手をかけた頃あたりは暗くなりはじめ眠気と共に疲れもあり、納竿する事にした。インターネットで調べてあった『うぐすの湯』に入り疲れを取りビールを飲んで(まだ飲むのか〜!!!)一眠りする事にした。料金は3時間まで1000円、あまり広くはないが、いろんな風呂と休憩室が充実している。宇久須港のほとりにあるので、どうしても距離が遠く運転がきつい西伊豆の釣りなら、ひとやすみしていくのも良いものだ。皆さんも利用されてはいかがか?。あー眠いもう寝よう。次回は釣りらしい『釣行記』をかける事を誓って・・・・・。いや必ず書いて見せる。やっぱり釣りは独りで行かないとね。宴会になっちゃうね。

今日の釣りの友
剣菱、鬼ころし、高清水

今回も登場七輪君。いいちこのポスターを意識してみました。

とにかく寒いので体を温めるのが先決。

焼き鳥、シシャモ、味醂干し。

イトヒキハゼ、こいつが頭だけになってあがってきた。

貴重な本命。シロギス。

これだけ竿出しても釣れない。

ますますエスカレート。地元産アジの開き。

私にもキスが釣れた!。

温泉入って疲れを癒す。


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