■FISHING REPORT 3月20日 風と風邪と。


なんと1年9ヶ月ぶりのバスフィッシングになった今回の釣行、髪切虫さん、髪切虫さんのお客様の柳川ブラザーズさん、花鳥の5人で山中湖を目指す事になった。集合湘南台3時は久々にハードな感じ。ずーっと風邪をひいていた花鳥にはもっと辛い仕打ち。

山中湖に着くとまずオカッパリでやってみる。花鳥はバス釣りが始めてなのでキャスティングの練習から。うん、まあまあ良い感じ。湖面は鏡のようでいつバスが釣れてもおかしくない環境だったが5人ともノーバイト、当初から予定していた平野ワンドでボート釣りをする事に。

わかさぎやでボートを借りて花鳥と乗り込む。料金は3500円と入漁料が520円なり。私は湖でボートに乗るの人でアネロンニスキャップを服用している人を初めて見た。花鳥である。花鳥はとにかく船酔いする。しかし今回は全く大丈夫だった。アネロンニスキャップの神話がここからも始まるのか?。

まず足際の水深2メートルくらいのところをサスペンドミノーで攻めていった。ところがアタリも無いしバスがルアーを追う姿もみえない。花鳥が葦にミノーを引っかけたので回収しにシャロー(浅場)へ船を寄せると肝心のウィード(水草)の育成が究めて悪くこれではバスをストックできないと考え水深5メートルの深場のバスをワームで釣ることに。しばらくアンダーショットリグで釣れど音沙汰無し。

髪切虫さんから携帯で自分のところへ来て釣れというのでオールを漕いでポイントへ。髪切虫さんは64センチのぼってりとした鯉をメタルジグで食わせて非常に疲れたらしい。ポイントは流れ込みと湧き水の出てるだろう場所で広大なウィードエリアが点在し、湖からワンドへの入り口に当たるカケアガリを近くに控えて何となく良さそうである。髪切虫さんや柳川ブラザーズさんはこの時期のバス攻略の3種の神器とも呼べるルアーのうちサスペンドルアーには早々に見切りをつけてバイブレーションとメタルジグにルアーを絞り込みヘラブナ、コイ混じりでバスを釣り上げていた。花鳥はなぜかMariyaのメタルジグを持っていてしゃくっていると程なく何かを掛けたらしい。しばらく見ていて魚が浮かないのでヘラブナを確信、案の定上がってきたのは30センチ近いヘラブナだった。ヘラブナでも花鳥はかなり嬉しそう。おまけに山中湖も究めたと言い出しそうだった。

さて相模庵、バイブレーションもメタルジグも持ってきてないどうしよう。ジグヘッドにワーム(ドラゴンシャッドワカサギカラー)をセットし釣りはじめる。ウィードがかなり豊富でこれはと思わせる。2、3投してだめなのでジャークしながらワームを中層でスイミングさせると一発で食ってきた。この時期バス特有の性質でウィードの上をサスペンドしているバスをジャークでリアクションバイトを誘って食わせたのだ。ナチュラルな動きには反応せずの結果。久しぶりのバスの引きを十分に味わいながらなんなくボートに抜き上げ、32センチほどのバスは少し痩せてはいたがワームを丸呑みにしていた。私の心を満足させるには十分すぎる、恋人に出会ったような感じで満足してしまった。

10時になって疲れたので陸に船を着けて花鳥が酒を買いに行ってくれた。その間、流れ込みを見に行くと産卵のため遡上するワカサギの姿が見えたがその数は少なく、まだまだ水の中は春になっていないと思われた。今年は山中湖は数年ぶりに全面結氷し雪解け水も湖水に流れ込んだので魚の動きは例年より遅れているのだろうと髪切虫さんは言う。

湖岸で酒を飲みながら真正面にそびえたつ富士山を見てなにを思うか相模庵、悲しくなったのはやはりバスを釣ろうとする情熱がトーナメンター時代と比べて格段に降下している事。後日花鳥と話したのだが、髪切虫さんらは酒も飲まずひたすら釣ってるもんなあと感心したもの。最近だめだな俺は。

朝方、鏡のように静かだった湖は気温の上昇とともに風が強くなりボートでの釣りは昼で断念せざるをえなく、釣果の方は髪切虫さんは5本、柳川兄は8本バスを釣ったようだ。シビアな状況と短時間でこれだけの釣果は立派の一言である。それは2種類のあるルアーに絞った戦略(パターン)でバスを攻めきった事も大きな要因だ。ルアーの名前はここでは書けないがメールをくれた方には特別にお知らせしてもいい。

帰りの車で髪切虫さんが体の節々が痛いという。どうやら風邪を引いて微熱があるようだ。今日はシャクリ過ぎじゃないの?なんて冗談も飛ばしながら渋滞の東名高速を走って無事藤沢に到着。花鳥はバスが釣れなかったので6月くらいにまた連れてこなければなるまいて。

朝焼けの浮き桟橋で釣りを始める。幻想的な世界だが耐えられないほど寒く桟橋は霜、ロッドガイドは凍ってラインが出て行かない始末。

花鳥になついた?というか攻撃的な白鳥のつがい。服や道具に噛み付いた。

髪切虫さんのロッドが曲がる。しかしこの時はヘラブナ。

花鳥が生まれて初めてメタルジグで引っかけた、失礼、釣ったヘラブナ。

相模庵のバス、山中湖アベレージだが小さいので不満気な顔。でもお約束だから撮影。