■FISHING REPORT 3月31日 霙混じりで寒さと船酔い。ビシアジの巻。


雪混じりの雨、週末釣行者にとってこんなチャンスは見逃せない。船宿に着くと案の定、出船30分前だというのに大艫が空いていた。今日はヒラメがやりたくてビシアジ乗船。ラッキーと思いながら仕掛けを準備。ラッキーはアンラッキーの始まり?。あれ?インターラインのワイヤーが無いぞ。たしか年末に使って・・・ああ、わからん。仕方ないから早川船長に聞くと、巻き癖があるから使えるかどうかと言いながら古いのをくれた。なんとか竿に通ったときには船は走り出していた。

海上は視界不良で100メートル先が見えない。気温より水温の方が高く水面から湯気が立ち、雨も伴って最悪の感じ。おまけに北風が結構強くて波も高いぞ。大丈夫か相模庵!。大艫というのはそれに結構揺れるし、排気ガスが臭い。こういう波のときにアジやイカの反応を探して船を回してるときって一番船が安定しないで気持ち悪くなり易い訳。

反応が見つからないで数十分後にアンカーを入れて釣り開始。開始直後から大型のアジが調子よく上がる。しかし5匹釣ったところで船中が沈黙。釣れなくなると気持ち悪くなるのよね。おまけに風が強くて寒いし足がガタガタ震える始末。アネロンニスキャップ神話も崩壊か?いや頑張らなければという心の葛藤に負けてげっげーーとリバースしちゃいました。あまりの寒さと気持ち悪さとつれなさでキャビンの人となり、ウトウトと2時間ばかり睡眠。

何やら外が騒がしくなり場所替えするのが分かるとまたじっと横になって船が安定するのを待つ。そうでないと気持ち悪くて・・・・・。船が安定したらさあ始めようかと気合いを入れる。船長の指示棚はいつもより高棚で6〜8メートル。水深計をあてにしないでラインマーカーでしっかり棚を取るようにする。まず底立ちをとって4メートル巻き上げる。そこから50センチ刻みで5回コマセを振れば丁度6メートル。ロッドキーパーに竿をかけてすぐにクイッっとアタリがある。15秒くらい待ってアタリがなければ再度底まで落として同様にする。それでもだめなら巻き上げる。だめなときはたいてい仕掛けがビシに絡んでいたりする事が多いようだ。追い食いを待って巻き上げるのもいいのだがアジが大きいのでばれやすく1匹づつ釣っていくのがいいとも思う。他の人は棚が低いのか沖メバルを結構釣っていて羨ましい限りである。

午後2時半、船長が早上がりを告げた。気持ち悪いので片づけを早々にしてまたキャビンに転がり込んだ。こんな苦労をして釣りはするもんではないなとつくづく思う。こうやって釣行記をキーボードで叩く指先は霜焼けでなんだか感覚が無い。足の指先も同様。今日の天気は雲一つ無い嘘のような快晴、まさにエイプリルフールである。沖上がり後、おかみさんが袋いっぱいの芽株をくれて労をねぎらってくれた。釣果どうだったのと聞くと6人で10〜25匹だったそうで、なんと相模庵は23匹、相模庵が寝ている最中はほとんど釣れなかったと朋ちゃんの話。最後の1時間は鬼神迫る勢いで釣ったもんなあ、もう少し頑張ればとの想いも。中乗りさんが昔丁寧に教えてくれた棚の取り方、コマセの振り方を忠実に実践した結果である。船長も寒さと風と雨が無ければもう少し釣果がのびたという。

というわけで今回の釣行記は画像も無い。寒さと酔いは気力を失う。えっヒラメ?、アジが大きすぎて餌になりません?結局やりませんでした。アジは30センチ前後あったからね。