■FISHING REPORT 4月6日 釣り半分、呑み半分。


この季節恒例の福浦夜釣り、会社終業ベルと同時にダイエーに駆け込み、餌のサンマを仕入れるのは予定の行動。6時半に家に帰ればカレーライスの香り、妻も心得たもので腹にかき入れやすい食事を用意。7時には出発するが週末の渋滞もあり到着は8時。

荷物を降ろしながら花鳥やNARIを待つがなかなか来ない。仕掛けの準備をし待つ事にする。なんせこの釣り荷物が多い、釣り道具はもちろんの事、呑み道具が加わるからいけない。花鳥が来て一投目を投げたのは9時に近い時間であった。海上はべた凪の引き潮、メバルには絶好の凪だ。3本のアナゴ仕掛けと1本のメバル仕掛けで釣りはじめたら、早速花鳥が炭火を起こす。今回は七輪ではなくアウトドアのコンロ、相模庵の妻の母に貰った良い品物だ。火も付いたところ花鳥の竿の鈴が鳴った。巻き上げれば良い型のイシモチである。こいつは幸先良いぞと花鳥、このあとはヒトデ地獄の餌食に海中の藻くずと化したのである。

遅れてNARI夫妻が登場、10時を回っているのにのんびりしたものだ。その時、相模庵は置き竿にしていたメバルの竿がやけにしなっているのを気にしていた。ピクピク動いたりはしないのだが押さえ込まれているような感じである。ぐぐっと合わせてみると一瞬根掛かりしたかなと思ったが魚信あり、なんとか浮かせて「タモタモ!!」と叫ぶ。花鳥が入れようにも下が暗くて見えないのでヤバイ。NARIが懐中電灯で照らして、私がすくい上げた。玉網の中を見たときに思わず声が出た。今までに福浦では見た事も無い大きなメバルだった。しばし興奮が続いて気分は上々。この時点で今日の釣りは終わっていたともいえる。ビール、缶チューハイ、日本酒とレベルアップし焼き鳥やウインナーを焼き、おでんを鍋に入れて煮始める始末。

NARIの奥さんは本当によく釣る。メバル専門にやっていても飽きずに辛抱強く釣っている。いつも感心するくらいがんばる。それに比べて旦那の方はと思っていたらアナゴをぶら下げて走ってきた。なんとNARIにとっては初めての福浦アナゴらしい。程よい大きさで食べて美味しそうにみえた。

その後、花鳥と相模庵は呑みすぎて車や岸壁で爆睡をこいてしまった。私の竿に強烈な引きがきたらしくNARIがやり取りしたが無念のハリス切れという場面が私の睡眠中にあったらしい。あとで見れば5号のハリスがずたずたにされていたのできっと80センチオーバーのクロアナゴだったとおもわれる。これは食ってもまずいので気にもせず。5時まで寝て撤収と相成る。私の釣果はメバルが7匹くらい。キープ2匹でした。まだまだ水温が低い感じ。三寒四温。

闇夜の中、玉網ですくって上げてみるまではメジナかアイナメかと思ったが、それは今までに釣った事のない大きいメバルだった。体長26センチ、体高があり、携帯電話の2倍はある。口はブラックバスのようにヤスリ状になっていた。まさに王者の風格?。

普段は箸で身をつついて食べるメバルの煮付けも、身の固まりを箸でほくっと外せて口の中へ。大きいメバルならではの食べごたえ。今回はマダイのアラ煮風に少し濃い目の味付けで頂いてみた。