■FISHING REPORT 4月25日 冷たさや女心と春の潮


船上釣然草のなんまるさんと腰越港は喜久丸さんに行ってまいりました。釣果の方はマルアジ9、ムロアジ2で本命はホゲホゲ。お互いに放流サイズのタイを釣っただけです。おまけに前日の深酒と睡眠不足が祟って二回ほどリバース。春は波暖かくなると共に南西風が沖から吹いて太平洋側ではうねりやすいのです。まあ昨年の4月も3回船に乗って全てリバースしましたからだいたいこんなもんです。これじゃ釣行記にならないのでなんまるさんとの釣りでいろいろ感じた事あってそのへんを書いてみましょう。

港の駐車場につくとなんまるさんらしき方(初対面だが画像で拝見してました)が・・・・・・。早速挨拶をすると荷物を早く運ぶよう促され乗船、ここでいろいろと講義してもらう。まずウィリーの巻き方(タフコンディションの時の巻き型もばっちり教えてもらいましたよ〜)そして枝スの結び方(うんうん自分のやり方より簡単で早くできしかも丈夫そうだ!)を習いました。仕掛け作りの端々になんまるさんの几帳面さとこだわりが感じられましたよ。こういった準備万端にして釣り人は言い訳できないところに自らを追い込んで、釣技を磨き上げていくのです。だいたい言い訳する釣り師は多いですからね。

釣りを始めると『朝一時間が勝負』となんまるさん、精密機械のようにしゃくり始めました。はじめはソフトに時にハイピッチで、華麗なるシャクリはまるで芸術を見るよう。しかしアタリすらないようです。私は一度当たりましたがハリスを切られてしまいました。心の中ではフグと信じています。なんまるさんは長竿に持ち替えトライしてみますが放流サイズばかりでした。

なんまるさんの一言に私が同感する事がありました。水面に汚い泡状のものが浮遊しているのを指して、『これがなくなると食いはじめる』と言われたような気がします。バス釣りの世界でフォールターンオーバーという言葉があります。秋から冬になるとき冷たい水が下層部に入り込み(お風呂の冷たい水が下層に行くのと同じ)下層部の不純物などを巻き上げ水況が悪化することです。バストーナメントなどで自分で船を走らした航跡を見て汚い泡が残ればまさしくそれです。そんな場所のバスは活性が悪く相手してくれません。この場合バスは底の冷たい水温を避けて暖かい水温との境目にサスペンド(底から浮く状態)します。なんまるさんが20mを境に重たく感じるといわれているのは水温差からくる比重の差異か?とにかくこの日の海も水面には流れ藻が多くおそらく下潮に前々日から続いた冷たい雨が入り込み上層へ巻き上げたと推測されました。ならば棚は高いのかと重点的に攻めるも徒労に終わりました。自然は厳しいものです。

他にはリール談義をしました。私がルアーマンなので左ハンドルを多用する理由を説明申し上げました。まあ人それぞれですが。私は待つ釣りは右ハンドル、誘って攻める釣りは左ハンドルと使い分けています。ルアーマンはだいたいそうですね。

この日は船酔いもあり魚も釣れなかった事もあり画像が一枚もありません。しかし私には上級者の釣りと考え方を勉強する事ができ本当に有意義でした。ありがとうございました。なんまるさん。

今日の釣りの友
なんまるさんに隠れて飲んだのは焼酎ストレートだった!
酒酔いして船酔いごまかそうとしたけど無駄〜。


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