■FISHING REPORT 4月25日 烏賊は腕?その4


人には基本的に得て不得手があると思うんですよ。不得手を努力して得手に変えようとするタイプ、不得手は不得手として認めてキッパリあきらめて他に活路を見つけようとするタイプ、いろいろあるとは思いますが私は後者のタイプ、無駄な努力はしない式とまでは言いませんが釣りは趣味なんですから無理に頑張る必要もないわけでして(笑。

私にとってイカ釣りにおいての不得手は誘って釣ること、自分に釣れるイカの8割、いや9割近くは仕掛けが落ちたときに乗っています。つまり誘う必要がないわけで、逆にいうと落としたときにイカが乗らないと何をやってもだめでして(汗。本人もあきらめちゃう。誘い方がだめ、角がだめ、アタリがわからないの3拍子ですな!。

直結仕掛けを選択するということはマルイカを捨てることになるわけで、それも良しとするあきらめの早さ、軽率さも逸品、自分にはスルメイカの直結釣法があっているような気がします。
直結でもほとんどの場合、仕掛け落下中、もしくはシャクリ直後にアタリが出ますが、基本的に私の頭の中ではメタルジグでやるルアーと一緒、バーチカルジギングのリフト&フォールなんです。頭の中の考えと体の動きが一致したときは自分の行動に疑いがないので強いですよ(笑

前振りはこれまでにして今日も亀城根、マルイカとムギイカの群れが混在。探索に時間がかかると「あ〜今日はだめかなぁ〜」って頭によぎります。ガガガ、ゴー!「はいやって」、オモリを握り締めた手が反射的に動きます。他船を見るとこの光景は一斉に釣り客が手を振り上げるので実に滑稽なんですが、自分のときは真剣そのもの、いち早く自分の仕掛けが着底することを祈ります。
着底してすぐに糸ふけを取るともうイカが乗っています。ゆっくりとシャクリ上げながら後続のイカが抱きつくのを待ちます。ググイ!お〜なんという引き、重量感でしょうか。この瞬間が最初の幸せ、次に中オモリがあがってくるのを待ち、幹糸をつかみます。ここからが二度目の幸せ、1ハイ、2ハイと心の中で数えつつイカの飛沫を浴びます。
さらに直結釣法では手際のよい取り込みも見せ所、美しくなくてはなりません。そのために角と角の間の幹糸の長さを自分にあったものにしたり、釣り席のロッドキーパーや、投入器の位置を自分好みにセッティングしたり。それはイカをはずす作業、角の回収、次投への流れ、すべてがうまくいけば自己陶酔なのであります。

最初の1投で6杯掛け、次に4杯、調子に乗れば多点掛けも有望、一攫千金的、ギャンブルチックなところもお気に入りです。しかしだんだん群れが散っていくと直結はだめです。沖干しを作って時間をつぶしたりします。
沖干しは作っていると気持ち悪くなるのが難点、下を向いた作業、船の逆噴射による排気ガスの応酬、探索中に作らないといけないんですが探索中は船がグルグル回るし私的にはイカ釣りのときのゲロリバースの確率はかなり高いと申し上げておきましょう。

その後はぱっとせず、とはいってもブランコ仕掛けの方々は地道に数を伸ばしていくわけでして、こういう状況は直結では歯が立たないのであります。結局16杯で終了。
余談ですが、先日の集魚スプレー海に奉納してしまいますた(泣