■FISHING REPORT 4月28日 敵はシロギスと春の陽気。


相模湾のシロギスはここのとこと本当に調子が悪いらしい。出船前から船長や常連さんに予防線を張られてしまう。水温の低下が著しく、釣れてくる魚は手に持つと皆冷たく活性がかなり低いとの事。海面には浮遊物が漂い、ちょうど湖で秋に起こるフォールターンオーバーがこの時期の海の中で起きている状態と考えて欲しい。

まあそんな最悪な日に釣りに来なくてもいいのにNARI、NARI妻、そしてNARI妻パパまでが参加して総勢12人が第一萬司郎丸に乗り込み辻堂沖で釣り開始。草々に相模庵には一尾釣れたもんでそれほど悪くないのかなと早速ハモノにセットする。いまいち大きいが贅沢は言ってられない。しばらくして小さいのが一尾釣れたのでNARIにやってハモノをさせる。しかし本当にキスのアタリが無い。誘ってやろうにもアタリが無いので飽きてしまって眠気も襲う。おまけに陽気はポカポカ凪なんだからビールを飲めば自然にうつらうつら。

置き竿にしてウトウトしていたら小さなキスが釣れたのでハモノの餌を取り替えた。ハモノの竿先を見ていると波の揺れでゆーらゆら、催眠術にかかりそうな感じで眠い。いきなりロッドキーパーがきしんだのでなにかと思ってハモノの竿を見れば竿先が突っ込んでおる。おお!なんだ?っと合わせを食らわすと根掛かりのような感触。それでも強引に引けば魚からの音信が。よしよしよし!引きの感じからマゴチじゃないな。ヒラメかエイかな、おっとっとドラグドラグ、うんもう少しで「NARI、タモタモ!」というのと同時に平たい魚を想像していた相模庵の頭の中は真っ白に。「うわーなんだよーん。ダイナンウミヘビかー。」と相模庵。「ヒャッカンだね。毒はないけど口に触らないように。」と船長。

NARIのハモノにもアタリがあったらしいが首根っこから内臓を食いちぎるイカ独特の食み跡が。NARIって不思議な奴でハモノやるときに孫針付けないんですよね。宇久須に行ったときもそれで失敗してるんですけど、マゴチなんかは孫針付けない方が良いらしいですが人それぞれですね。どうせ乗るなら隣の相模庵の竿に乗ってくれればよかったのに、イカ君!。

結局、全然釣れなくて我がチームは1〜8匹。船中トップは40匹(これは常連さん)。船中でも一桁がほとんどという始末。キスとかワカサギって数が釣れないと全然おもしろくないんだよね。マダイとかワラサと違って食卓の事を頭に思い浮かべて釣るじゃないですか。食卓を飾るには寂しいのでNARI不才に釣果はすべてあげました。当然ながら屈辱のワカメを萬司郎丸に頂いたのですがNARI夫妻が1パックくれたので2パック持ってかえり家でめんつゆと生姜で1パック全部食べて憂さ晴らししました。

通称ヒャッカン、ダイナンウミヘビ。はじめは根掛かりしたように重かったので百貫(375Kg)というのかな?。メーターオーバーの大物。人生最長の釣果記録になってしまった。

この女はいつも何かをする、そんな彼女はいつも夫より釣るのが常である。

生まれて初めて片瀬川の水位がこんなに下がったのを見た。船から堤防に上がるのも一苦労。職業船が川の中で浅場に乗り上げエンジンボートで動かしている光景。