■FISHING REPORT 4月29日 YAEN DE AORI 23 基本タックル 活きアジ販売所


水温が15度を境にアオリイカの産卵へ向けての行動も変化してくる。
黒潮の接岸にともない、南伊豆から湾奥へ、アオリ便りは北上する。
茅ヶ崎烏帽子岩郡礁のアオリイカもそれなりの動きを見せ始めている。

烏帽子岩のアオリイカはスレていない。伊豆半島のメインスポットなんかはエギンガーが入れ替わり立ち代り攻め続け、活きアジが簡単に手に入るせいか餌氏も多い。だからスレている。
烏帽子岩のアオリイカがスレてないのは島という特性かドンドンとアオリイカが入ってくるのと、一番重要なのは釣りをするのにお手軽でないということであろう。
烏帽子岩でアオリを釣るとなると渡船代:4200円、アジ20匹:4400円、弁当や飲み物を含めると1万円は掛かってしまうのである。

堤防でのアオリイカは船で出なくても大物と出会えるチャンス、コストパフォーマンス、手軽さが受けている。
そういう意味で烏帽子のアオリは手軽でない。いわゆる大人の遊びである。

烏帽子郡礁はメジナ、クロダイの関東有数の宝庫である。できることなら磯釣り師とのトラブルは避けたいものだが、烏帽子岩は磯釣り師とアオリのポイントが全く違うためそういうこともない。
アオリはどちらかといえば波気のないサバ島、長者蔵、安兵衛、大平といった陸側ポ イントがメインとなる。

烏帽子岩に渡るのは今回で4回目だが、いずれも満潮時に渡り干潮時に帰港している。
少ない経験で得た事は干潮時のほうが圧倒的にアタリが多いということだ。
なぜだかわからないが朝のうちはあまり期待しないで潮が引くのを待つ。

この日は一人で渡ったので竿は2本、いつも投げる方向にはブイが浮いていた。
嫌な予感は的中、しばらくすると漁師さんが網を揚げ始め、自分が投げたアジも漁師さんの網にからまって(笑)
網を揚げて他に行ってくれたから良かったけど、しばらくは場荒れが治まるのを待つしかない。

潮も引き始めそろそろかなあと気合が入る頃、なんと!!!
ライフセーバーが4人、陸からパドリング競争してきてポイントの真上でゴール。
わかってんのかなあ。俺が釣りやってること。人の命を守るアンタらがこんなマナー守れないでどうする?。
アジを投げて欲しいのか?。俺、コントロールいいよっ。

話し変わるが横の磯に上ったオジサン、30センチ弱のカサゴを磯と磯の狭間の小さな 溝でバンバン釣り上げる。遠めに見たところキビナゴかワカサギを1匹掛けにして浮き釣り。これも楽しそうである。食っても美味いし、刺身サイズ。今度暇つぶしにやりたいと思う。

12時ごろになってやっとアオリが乗る。数少ないアタリ、大事に行きたい。
頃合を見てヤエン投入、ウェイトの軽いヤエンなので落ちるのに時間を要する。
このドキドキ感がたまらない。ヤエンはアオリに届いているのだろうか?。
イカの下部より迫るヤエンを想像しながらラインを緩めた竿の曲がりで到着を確信す る。 もう一度緩めてゆっくりとラインを張り始めると「ドスン!」とアオリイカが逆噴射する。
竿に重みがかかって「あっ!」と思ったらフワァ〜っと軽くなってしまった。
何度同じことを味わっただろうか、またやってしまった。

その後、時間終了まで毎回のように当たるアオリイカとウツボ(涙)。
アオリがアジを抱いても根がきつくてどうしようもないのである。
過去4回、同じ磯に上がってやってきた。今度は違う磯の研究をしたいと思う。
そしたら根がきつくなくてウツボの少ない磯があるかも知れない(笑。