■FISHING REPORT 5月13日 シロギスで初体験


2003年1月、当時6歳の長男を船釣りデビューさせた。そして早いかと思ったが本 人 のたっての希望で4歳の次男を船釣りデビュー。
先祖代代、釣り一家である我が家の神聖な儀式に東京湾方面からその道を究めた 4名 の師をお迎えしたのは、釣りとはいかなるものか?、清く正しい釣りマナーなど、教 科書として素晴らしい先人の姿を目の当たりにさせるためでもある。

ホスト役の萬司郎丸の朋ちゃん、鉄人夫妻が大ミヨシに。その後方に左右2名づ つの 師。左舷、胴の間に私と次男。左舷は先頭から鉄人、やまやさん、タカギーさん、 私、次男の布陣。なにげに座ったのだがなぜか次男をタカギーさんの横には座らせな かった。

昼までは雨は降らないとの天気予報はもろくも外れ、出船と同時に雨と風がく る。初 めての船釣りに神はなんと過酷な試練を与えるのだろうか?。
船は江ノ島の島裏に隠れ、風と波を避けて釣り開始。最初の船釣りは長男同様に 酔い 止めクスリは飲ませないで状態を見る。



次男に与えた竿がクリスマスに買ってやった万年筆タイプのミニロッド、長さ1 メー トルしかなく子供むきである。
スプールの返し方、巻き方などを一通り教え、仕掛けを降ろす。私は道具を出さ ずに 見守る。

「竿の先がピクピクしたら釣れてるから・・・・」

朝のうちは潮が流れていて仕掛けを下に降ろすだけで魚は食ってきた。これは体 験版 としては好都合、ドンドン釣れ釣れとなる。
メゴチ、ヒメジ、ヒイラギなどの外道に混じってシロギスが釣れてくる。

「パパぁ。ヒロキ上手〜?」
「上手だからもっと釣りなさい。」

1時間でシロギス9尾、外道などあわせて15尾を釣り上げた。
雨風は強くなり、とても寒そうである。

「寒くない?」
「ヒロキねえ、我慢してるんだよ〜・・・・」

なんともけなげである。頑張れ!。釣りの道は厳しいぞ。

1人の師は缶チューハイを黙々と空けている。俺の背中を見て覚えろとばかりに 酒を飲むタカギー氏。さらに次男が魚を釣るとデジカメ写真を撮りに来る。次男は向 けられたカメラに寒さに震えながら微笑んでいた。

次男は遂に矢折れ、船室に避難、濡れたヤッケを脱がすと体が寒さで震えてい る。
1時間半ほど一緒にいてやり、お菓子を与え、元気になったところで私だけ釣り 再開。

釣りと酒の深い関係を伝えようとしたタカギー氏、そんなタカギー氏の温情に触 れ、私はダイワのアルポットで沸かしたお湯で焼酎のお湯割を作って差し上げる。凍 えた体の芯から温まる。
これが私流の感謝の気持ち、、、本当はアルポットを自慢したかっただけなので ある。

私が釣ってもあまり釣れなくなっていた。ポツリンポツリン釣り上げる。
途中、船室から呼ばれ 「うんち〜」
船の狭いトイレで用足し、帰宅後、 「トイレの穴から海 が見えた〜!!」 と大騒ぎ。
船のトイレはペーパーが無いところが多いので持っていった方が良い。
残り1時間になって船室に行き、また釣るか?の声にうんと答える次男。

次男が釣り始めると外道は多いがまた釣れ始めた。キスの一荷もあり。なかなか の運の持ち主である。
キスが20尾に達したところで終了のアナウンス。外道で大型のメゴチも6尾持ち 帰る。
やまやさんは43尾、タカギー氏も30尾は確保したようで、夕食の天ぷらダネには 困らない模様でよかった。
朋ちゃん・鉄人夫妻は夫婦共で100尾オーバーを達成して気を吐いた。

次男の釣りデビュー、過酷な条件での釣りであったが帰宅後におじいちゃん、お ばあちゃんに

「ヒロキ、たくさん釣ったんだよ!」
「トイレの穴から海が見えるんだよ!」

と連呼していたので、きっと良い思い出になったと思うのである。
私がそうであったように子供の頃の楽しい思い出は今でも忘れないもの。
お世話になった皆さんありがとうございました。