■FISHING REPORT 5月20日 YAEN DE AORI 26 基本タックル 活きアジ販売所


金曜の夜、沼津に車を走らせる。運転士おもむろ、助手席で大名ビールの私。
三津の栄昌丸でアジ(サイズ大)をピックアップしたのが22時過ぎ。今回初めて予約でアジを買った。24匹で2000円、相変わらず安くて本当に有難い。
30分後に釣りを開始、準備も整い、またまたビールを流し込む。天気予報では大荒れ波3メートルの沼津も鏡のようなベタ凪、入り組んだ地形の沼津は場所と風によっては影響を受けない。
余談だが、遠くに浮かぶイカ釣り船の漁火がいつもながらロマンティックでキレイだが、この光が乗合船のものだと知ったのは最近のことだ。
沼津には夜中12時出船なんて乗合船もある。帰港後はそのまま真鯛へ出るらしい。いくらなんでも船長さんも大変だなあと感じる。

23:20、 最初のイカがアジを抱きしめる。竿先から伝わる感触からして大きくはない。寄せにかかるとパッとアジを離してしまい、再度乗ってくることはなかった。
アジの後頭部はアオリイカの噛み跡がクッキリしていたが内臓までは届いておらず、食わせが甘かった。かなり小型ゆえゆっくり食わしてやることが必要だったかも。
だが、もっと強く抱きしめろよといいたい(怒。

00:05、今度はジンドウイカがアジに悪戯。こいつはよほど熟練してないと掛けられない。私みたいなヘタッピーにはとてもとても。
何回も抱きつくが、アジをボロボロにされて終了。

02:00、今度はわりかしまともなのが抱きついた。イカを底から引き剥がす作業、ヤエン投入、送り込み、すべての作業が流れるように処理され、イカの逆噴射とともに竿が満月のようにしなる。あまり大きくはないが600gくらいはありそうだ。竿先に伝わる重量感が心地よい。イカが海面に浮上すると信じられないことが!!!。なんと身切れがおこったのかバレテシマッタ。とほほほ。
釣ったときの喜びも大きいのだが、バラした時の悔しさもこれまた大きい。段階を踏んだプロセスがあってこそのヤエン釣り、その最終段階で痛恨のミス!!。体が崩れ落ちるってくらい悔しさいっぱい。

03:50、おもむろにやっとアタリ、慎重にやりとりするもアジを離されて・・・・。

朝の6時半になって僕らより遅れてきたかっちゃんがアオリを乗せた。乗った時点でビデオ撮影開始。
アオリが乗って3分後にヤエン投入、早い勝負がかっちゃん流。3分の間に竿の操作でアジの横抱きから縦抱きに仕向ける。
横抱きというのは横笛を吹くようにアジを抱くこと、縦抱きというのは立て笛を吹くようにアジを抱くこと。
横に抱いているときにヤエンを入れるとアジの尻尾に刺した針に向かってヤエンは進むので、アオリイカの横にヤエンが来てしまい刺さらない。
この作業を怠るとイカのキャッチ率はかなり下がるのである。これはアオリイカ名人、岡啓太郎さんの理論である。

ヤエンを入れたらヤエンがアオリイカに到達したかの判断が重要で、それは竿先の微妙な感覚でわかるのだがそれはここでは省略するとして逆噴射されないように寄せてくる。
イカにはヤエンが刺さっているが、痛覚のないイカがそれに気づかないで寄せられるのが理想の釣り方なのだそうで。
たいした引き込みもなく取り上げられたのは600gくらいのアオリイカ。縦抱きが成功した証拠に普通は後頭部から食われるアジが、口からアオリイカに食われていた。
ヤエンを入れてから取り込みまで6分、ヤエンが掛かったかどうかを慎重に判断するかっちゃん。逆噴射したからといってヤエンがアオリイカに到達してなければ掛かる由もなし。見習いたいものである。