■FISHING REPORT 6月4日 九死に一尾を得る。


キス仕掛け

はじめに白状しておきますが、この日は9回吐きました。たいした波も無かったのに 吐きまくり、これからは吐いて釣ることを誇りに頑張ると心に決めました。

土曜日にあーぱんさんと葉山でボート釣りをする予定だったのがボート予約のTEL するとナント満杯、釣行を断念、土曜日は風無し、曇天の絶好釣り日和、家でじっと しておりやした。我慢ができなくなって日曜日、渡世の義兄弟YUTAを誘って葉山釣り具 センターへ。ポイントの生け簀周りに向かおうとするとYUTAのやつ手こぎボートが漕げ ないときた。防波堤に激突するなど先行き暗雲立ち込める。風に流されながらも何と かポイント到着、まずキスを狙って竿を2本出す。ところがこれがいけなかった。常 に誘いつづけていないとメゴチのオンパレード、針をすぐ飲み込むので2本竿を操る のは断念した。人が歩くくらいの速さで誘ってくるとキスは簡単に釣れてきた。20 尾までは何の問題なく2時間くらいで釣り上げた。しかし同じ数くらいのメゴチが釣 れて悩ましい。メゴチはおいしいので良いサイズのものだけ選んでキープした。

ここのところ葉山ではヒラメが非常に好調であるとの情報を得ていたのでピ ンギスでの泳がせ釣りに取り掛かることにした。孫針は付けない方が良いとの助言も あり、バス用クランキンググラスロッド(ボートが狭いので短い竿でと愛用してい る)にベイトリールを装着、片テンビン仕掛けに3号ハリス1.2M、マダイ針9号 にキスを付けてオモリを1Mほど底からあげて待つ。待つというよりシロギスも釣っ ているので放っておくだけ。でもこういうのは期待せずに一応道具を下ろしておくも んで忘れかけた頃に竿先が叩いているのに気付きそっとロッドを手に取り食い込みを 待つ。1分くらいたった時、竿先が水面に刺さったのでスイープに合わせをくれてや るとしっかりとハリガカリしたようだ。魚は途中激しい突っ込みを何度と無く見せ、 私も竿を水中に突っ込みながらその引きをかわした。万が一と思い持ってきていた 磯玉網の網でYUTAに持たせてすくわせる。引き上げた瞬間偶然網に飛び込んだという感 じでゲット!後検量46センチのマゴチを手にした。てっきりヒラメかと思っていた ので上がってきた時は多少驚いたのだった。すぐに頭の後ろと尾っぽに包丁を入れ血 抜きする。久々の興奮がよみがえってきた感じだ。

5回目のリバースをしながら海面に顔を向けて見上げれば、なんともまた釣れなくなったキスの代わりにメゴチを付けておいたのだが竿先が小刻みに揺れる。3分間待っても食い込まないので思い切って巻き上げると軽い。あーいかん、30センチのエソだった。

この時点でYUTAも私もダウン気味、YUTAは吐かずに休み休み釣ろうとし、私は吐いて休まず釣る。吐けば30分は楽になり、気持ち悪くなるとお茶を飲んで吐くものを胃の中に補給した。キスの数、二人で50匹釣ろうと約束して頑張る事に・・・・・。苦しみながら釣るもメゴチの応酬とキタマクラ、ホウボウの子、しかしなんとかYUTA12尾、相模庵40尾でクリアー、帰りは岸への風に二人ともボートで寝ながら流れ着いたのであった。

お店に戻ると56センチのマゴチや40センチのヒラメが釣れているようだった。店長が写真を撮ってくれ店頭に飾ってくれた。これで3回行って2回目だ。ちょっぴり嬉しい。おまけにホームページにも載せてくれて・・・・・。

後日談だが店長は私たちの翌日2時間でヒラメを17尾釣り上げた。腕の違いとはこんなものかと痛感させられる。あー私の分まで残してよう〜。

気持ち悪さに顔をしかめながら餌を付ける。メゴチに悩まされ針を飲まれ、仕掛けを駄目にされ、また気持ち悪くなるYUTA。

YUTAにイイダコが釣れた。テンプラになったイイダコは彼の奥さんに格好のおやつとなったようだ。家族に釣った魚を味わってもらう喜びを知っただろう。ああ、また良い事をしてしまった・・・・。

YUTAにうろこの落とし方を指導する。初体験だが丁寧に出来た。何事も経験だ。彼の家族に魚を持ち帰らすために最低限の仕事はさせる。それが魚への供養というものだ。

見よ!このデップリ太ったメスのマゴチ。腹には真子を抱えて重量感たっぷり。息子が誉めてくれるときの報われた気持ち。何事にも代え難い疲れを癒す栄養剤・・・・。

透き通った白い身を氷の中でさっと洗い身を締める。薄く切って、ワサビ醤油、酢味噌などつければ、しっかりとした歯ごたえをもって初夏の晩酌に清涼感あふれる肴となる。


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