数年ぶりに親父と釣り、だから是非釣りたいアオリイカ。
台風の余波で渡された烏帽子岩は危険回避のために本島のみ。
いつもの場所は遠くに波に洗われて水没しているのが見える。
死にたくないから仕方ない。竿も出さずビールとツマミで釣り見物。
潮が引くのを待ってアオリポイントに移りたいところ。
トラブルがあった。気温の上昇のためか、活きアジの元気が良くない。
1尾死に、2尾死に・・・・・。水の入替えを10分に一度はするようだ。
こりゃ釣りを開始する前にアジが死んでしまうぞ!。
9時過ぎになって磯限定で移動が認められた。いつもの磯は駄目だったが、船頭の「ア
オリだったらここ」の一言で許された。
「流されるから気をつけてよ」
長靴を履いた足元に何度と無く波が洗う。荷物も流されそうだ。
3〜4時間の短期勝負、それにアジの元気が無いのが心配。
左の竿に早速イカが乗る。「ジリジリジリ」とゆっくり糸を出していく。
こういう時は大物、アジに夢中になったのを見計らって寄せにかかる。
しばらく寄った後に動かなくなってしまった。根掛りである。
アジが泳いでいる時に根を巻きながら泳ぐのか、イカが走るときに根に巻くのか?。
とにかく烏帽子は根がキツイ。ヤエンを入れるまでも無くブレイク。
今度は右の竿に。こいつもえらい走った。寄せにかかったときにアジを離され、もう
二度と乗ってこなかった。アジはやはり頭を落とす寸前で寄せが早すぎたことを証明
していた。
三回めのアタリ、今度はヤエン投入までこぎつけた。スルスルスルポチャン、イカの
感触を竿先に感じながらヤエンを送り込むとまたもやラインが根に巻かれていたのか
動かなくなった。
もう頭の中は何をやっていいのかわからなくなっている。沸騰状態。
4回目も根に巻かれてアウト……。30尾仕入れたアジのうち12尾くらいを死なせ、時
間前に終了。矢も尽きって感じです。
根がきついところでの特例としてこんな考えをしてみました。
イカがアジに抱きついて走り出したら、イカにアジを放されるのを覚悟でラインの出
を抑制してみます。
当然イカはアジを離すんですが、ラインを緩めてやるとまた乗ってきます。また走り
出したら同じことの繰り返し。そうやって走って根に巻かれないような状況を作り、
近距離でアジを食わせてはどうでしょう?。今度実践で試してみたいと思います。