■FISHING REPORT 6月24日 YAEN DE AORI 30 基本タックル 活きアジ販売所





佳境に入ってきたアオリイカのヤエン釣り、おもむろが初めて烏帽子岩に渡るという。
そんなに烏帽子は甘くはないよと告げる。
気合入ってるのにそんなこと言わないでよとおもむろ。

前日に30尾の大き目のアジを準備してもらい迎えた朝、天候は曇り、やや北風が強い。
烏帽子岩のアオリポイントは陸向きがメインとなるので北風だと釣り辛い。
大潮なので遅れていたアオリイカ産卵シーズン到来となるか否かに興味が。

準備をして釣り開始、相変わらずウツボの餌付け状態。泳がしたアジがことごとく食われてしまう。
おもむろにも烏帽子の洗礼、これを気にしてちゃ釣りにならない。
磯際からなだらかに傾斜するところに海草帯があり、そこにウツボがいる。
少し沖目をアジが泳いでくれるとウツボの攻撃は減少する。そこがアオリイカとのコンタクトポイントでもある。

7:50、やっとアタリが出る。リールのドラグがジリジリと引き出される様子を見てゆっくりと竿を握った。
そしてイカがアジをどれくらい気に入って食い始めるかの確認作業が始まる。
まず強引にならないように竿で少し寄せてみる。するとシュッーという逆噴射、このとき抵抗なくラインが出て行くようにドラグはユルユル状態でなければならない。
もう一度トライで寄せてみる。寄せるコツはリールのスプールを手で押さえながら寄せる。
また逆噴射!、逆噴射のときは竿を送り込みながら押さえていた手をスプールから離しラインを出してやる。
この作業を2〜3度くり返すうちアジは横抱きから縦抱きに変わり、アオリイカもアジの食事に夢中になった。
こうなれば逆噴射することなく寄ってくる。2メートルほど底から浮かせて根や海草を切り、ヤエン投入!。

スルスルスルポチャン。ヤエンが海中に沈むと竿を高く立ててやる。烏帽子では根際の藻が厳しくこの藻を避けたいからである。
ヤエンをイカに到達させる作業はラインを張ったり少し緩めたりすることで可能となる。
障害物に掛からぬよう到達してくれと祈るばかり。
このラインを緩めた後にラインが張り竿先が少し曲がるのはヤエンの重みによるものである。ヤエンが到達してれば同じ作業をしてもアオリイカにヤエンがぶら下がって竿は曲がらない。この理論を展開したのは第一人者の岡啓太郎氏。
で、相模庵もラインを緩めて確認、竿が曲がらない。ヤエンはアオリイカの体の下に潜っているはずである。

こうなればしめたものでゆっくり寄せる作業の中でヤエンの針はアオリイカの体にゆっくりと刺さっていく。
途中やや小さいかなと思ったアオリイカは思いの外に良い型で海面浮上。
墨を吐きながら寄せてくればおもむろがギャフでしっかり仕留めてイカ御用。後検量1.6キロのオス。
近くのタイドプールに泳がせておく。

アオリイカを釣る前におもむろが腹が痛くなり、幸運をもたらすコーウンをしだした。
これも良い結果を生んだファクターであろう(笑。
画像を撮ったのだがこういうのを公の場に出したらいけないそうなのでやめときます。
今回、投げサビキを持って遊んだが釣果はネンブツ大漁、アジ1尾だった。

10時を過ぎたころから赤い濁り潮が入り始めてこりゃいかんと思った。
後でわかったことだが表層部に入る潮であまり気にしなくてもいいらしい。
2回目のアタリは11時半、ジリジリジリジリとゆっくりとドラグがすべる。
今度はさらに型が大きそうだ。大型のアオリを走らせてしまって取り込めないことしばしば、今回はスプールを手で押さえてブレーキを掛ける。
それもアオリイカがアジを離さないように微妙な手加減が必要である。
ある人はこれをアジを教育するというらしい。君より俺が強いんだぞって犬のしつけと同じらしい。
そうするとアオリイカはあきらめて走るのをやめる、ウソのようなホントの話。

一杯目と同じような確認作業をそつなくこなすことが出来、逆噴射を待ってしっかりヤエンが刺さる。
このイカが走る走る。やりとりしてる最中もドラグを引き出して今まで経験したことのない引きを味わうことに。
アドレナリンがドバッと出てゲットしたのは後検量2.1キロのアオリイカ。烏帽子今季最大とのこと。

昨年から通う烏帽子、もっと大きく重たいやつに走られた経験あり。
2キロどころじゃないのか!?そんなやつは?
まだまだロマンがある烏帽子岩、大型襲来はこれから。
でね、運を落としたおもむろ君、ノーアタリで終了。