■FISHING REPORT 6月29日 祟りじゃぁ〜!


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飯を食ってから、「腹ごなしに散歩に行って来る」とおふくろと妻に告げて出かけた。すべては出来レースだったのである。駐車場で釣りの準備をしているとまもなくNARI夫妻が到着、すぐに出発となる。

今回、相模庵が用意したのは前回の教訓を生かして胴付き2本針のイシモチ専用の仕掛けである。前回のジェット天秤にキス仕掛けではショートバイトが多く針掛かりしないことで苦労したのでアタリがダイレクトに出る仕掛けを採用、リベンジのつもりであった。

第1投からアクシデント。海が底荒れしてるために流れ藻が仕掛けに絡み付いてみるみるうちに大きな塊となっていき、竿とリールでは寄せられないくらいに巨大化、NARI夫妻に手伝ってもらって何とか引き上げた。波の流れで30メートルは東に引かれて20分は費やしただろう。

アタリはすぐ来るかと思いきや、意外にも餌はあまり取られぬ展開、が、ヨブを探して仕掛けを止めてじっと待つと明確なあたりが竿先に伝わる。ここで電撃フッキングしないとイシモチは乗らないのだ。そっくり返るような合わせをして巻き上げれば小気味良い引き、波が引くときは無理してはならぬ、寄せ波のときに一気に巻き上げる。

夜の海というのは、何か薄気味悪く、生暖かい空気も手伝ってあまり気分の良いものではない。災難はNARI妻に襲い掛かった。誰かが掘った穴に足を突っ込んで派手に転んだ。おまけに砂が目に入ってコンタクトレンズ紛失という顛末に。どうもここは前回に続き良いことが無い。またしても相模庵の妻の怨念か?

2時間の釣果は仕掛けに勝る相模庵が4尾、NARI夫妻仲良く1尾づつだった。型が落ちてきているように感じたのは、イシモチもブラックバスなどと同じように大型から産卵するのだろうか?、産卵で岸に寄っている魚を釣るゲームだから早めの時期のほうが大型が出る可能性はある。

イシモチは砂地に生息しているのでやや泥臭いが、刺身は最高らしい。塩焼きにしても良いし、揚げて甘酢あんかけなんかも似合うはずだ。なんて考えても散歩に出かけた相模庵、イシモチを持ち帰ることかなわず、手ぶらで帰りましたとさ。

1尾を釣るのに苦労していたNARI。前回ほどアタリが多くは無かったこと、流れ藻が道糸に絡むとアタリと混同して疑心暗鬼に陥ること、おなかが減って戦意喪失。

イシモチは波打ち際に寄っているので女性でも遠投の必要は無いし夏のこの時期には日焼けもしないで良いかもしれない。初心者で誰でも釣れるとは言わないが手軽なターゲットだろう。ちなみにこの女は青イソメも平気で釣りもうまい剛の者。