■FISHING REPORT 7月3日 YAEN DE AORI 13 基本タックル 活きアジ販売所


NIGHT’Sさんがどうにもアオリイカのヤエンを体験してみたいということで、やっと都合がついて御一緒できることとなった。この釣りは実際に体験してみてみないと実感がわかないのも事実だろう。NIGHT’Sさんの後輩のNさんも同行し午後4時過ぎに相模庵宅を出発、三崎へ向かう。やはり休日の湘南、車は思うように進まないが餌屋、上州屋、コンビニなど寄って2時間ほどで到着。
釣り場に向かったら人の多さで閉口、場所が空くまでしばらく見物する。もちろん夕暮れの海風に吹かれてビールを頂くことを忘れない。今日はNIGHT’Sさんが缶ビールを20本も持参してきてくれ、乾きもののオツマミもあり最強だ。

見物しているとあることがわかった。台風の余波で海中は藻だらけだ。しかも満潮が手伝って岸壁際に流れ藻が集中している。これではたとえヤエンを入れたとしてもアオリイカまでヤエンが到達するかもわからない。勝負は潮変わりと判断できた。案の定、藻に嫌気さした釣り人が次々と帰りすぐにポイントに入ることができた。

ポイントを確保できたとはいえ釣りにならないと判断(相模庵が竿を出したのは到着後1時間以上後のこと)、NIGHT’Sさんには底物釣りと餌巻きテーラでのマルイカ釣りをするようにすすめて私は酒を飲んでいた。底物釣りでは定番のゴンズイが釣れてしまうが、何も釣れないよりはましである。そのうち花鳥とジャリメさんも来て総勢5人の釣りとなる。

NIGHT’Sさんとイセエビの生態調査(岸壁の隙間などにザリガニ程度の小さなものなら数百匹単位で見ることができる)に行こうとポイントに向けて50メートルも歩いたころ、背後からNさんに大声で呼び止められた。走って戻ると赤い生き物が手中に、専門家の我々を出し抜いて生態調査をしていたのである。本人まったく予期してなかったようでかなり驚いていたようだ。

夜中の12時を回り花鳥とジャリメさんが離脱、12時半過ぎから潮の流れが変わった。それまでは小型テントを張って寝転んでいたのだがチャンス到来!地合いとばかりに気合が入る。となりのエギング中年氏もマルイカの胴長20センチくらいのサイズを連発しており、明らかに流れが変わった様子。

相模庵のアジにもやっとイカが乗った、軽くて引かないのでマルイカと確信していたのだが・・・・・・。イカはかなり手前で乗っている感じで、近距離からのヤエン投入は鋭角な角度で落下するため不安であったが一か八かで投入、ヤエンがアジに到達したころを見計らい竿をあおりながらイカの下方よりヤエンを浮き上がらせて掛ける作業を試みる。
ククッっと竿先が入ってヤエンにイカが掛かる。かなり水面に近いところで掛かったようで、少し巻くとすぐに直下に来てしまう。しかもぜんぜん引かない。
NIGHT’Sさんが苦労しながらも藻ごと玉網に入れてくれてあげてみればびっくり。この時期になんでこんなミニサイズがいるのか?、オスのアオリイカ310g。この時期最低でも1キロクラス・・・複雑な心中。目玉の近くにヤエンが薄く掛かっていた。

とりあえずNIGHT’SさんやNさんにヤエンがどういうものかが分かっていただけたかなと面目躍如。Nさんはヤエン釣法の妙に感心しきりだった様子。アオリイカのアジの頭の食い進み具合(画像参照)からヤエン投入がやや早過ぎると判断できるが小型サイズではなかなか食えないのも事実だろう。頭が完全に落ちたころがベストタイミングだが。

3時になって撤収、帰宅したときには夜明けであった。アオリイカはNIGHT’Sさんと缶ビールと物々交換、とりあえずめでたしめでたし。7月末まではなんとか釣れそうかな。