■FISHING REPORT 7月16日 またやってもうた〜!!!


もう3週間も釣りに行っていない。海が荒れたり、都合が悪かったり、今週は土曜日は出勤、日曜日は必ずイカ釣りに行くと決めていたのに妻が病院に行くという。妻が11時に帰ってくるので午後船はないかと釣り新聞を物色。キス、アジ、カサゴなどはあるけれど日曜日の横須賀方面に行くのは重態にはまりいささか危険か?夜メバルも良いけれど家に11時に着いてから魚をさばくのがいまいち辛い気がした。釣りをしたい気持ちと日曜日特有の翌日仕事だから家で夜はゆっくりしたいという気持ちの綱引き。思案中に閃いた。『ファミリーフィッシングイン葉山!』葉山鎧摺港のまさみ丸、愛正丸が週末や夏休み中にやってくれる14:00〜16:00の超短い乗り合い船。今の時期はシロギスがメイン(相模湾は7月いっぱいで禁漁となる)。料金は2000円、仕掛けは乗船時に1枚サービス、しかも乗ってからも追加仕掛けタダである。

乗船前から海水浴の帰りの家族、普通の奥さん。釣り初心者が30名ほど集まり2船に別れて出港。航程5分の葉山沖で釣りはじめる。釣りはじめるとなかなか波が高くて釣りにくい。自分はミヨシを陣取ったのでエレベーター状態で気持ち悪い状態。3投目くらいにアタリがあり両型のキスを一荷で手にする。すかさず小さい方のキスをヒラメ仕掛けに付けて泳がす。釣り始めて30分、初心者が多いのでオマツリ続出だがそこは船宿心得たもので2人の中乗りさんがてきぱきと解く。しかし船酔いでマグロになる客も多い。私といえば気持ち悪い中でも釣り続けるが風が強くあたりが取り難いのと潮の流れが逆なのが災いして釣果が伸びない。キスは必ず潮が流れる方向にキャストするのが正解で、これをするとラインがきっちり張りアタリが取りやすいのである。メゴチも釣れたりして周囲では黄色い歓声も上がり楽しそうだ。艫では小さいながらカレイが上がり、ベラ、ホウボウなどが釣れているようだ。

釣りはじめて1時間も回った頃、私のキス仕掛けが根掛かり、と思いきや根掛かりが動いた。何だろうと思いながら慎重に巻いて船に近づける。左舷から右舷へゆっくりと動くその生命体。ときおり鋭い突っ込みを見せるが、ドラグをゆるめて対応する。巻き上げては突っ込まれるの繰り返し、様子が変だと思った船長が中乗りさんに玉網を持ってくるよう指示、胴の間のおばさんがゆっくり慎重にと声を掛けた。ドラグを更に緩め、スプールを押さえながら竿を立てて、竿を倒しながら巻くのを繰り返す。水深は10メートル、中間まで巻き上げては突っ込まれる。明らかに引きはヒラメ、竿にかかる重さからして40センチ後半は有りそうだ。早く魚を釣り上げたい、そういう焦りがあったのだろうかヒラメはいままでにない鋭いひとのしを見せ海中に消えていった。0.8号のハリスはチモトからプッツリ。自分の落胆とため息ともに野次馬たちが潮が引くように周りから去っていった。それから集中力が切れてそれ以上釣りを続行するのが不可能となり天を仰いで寝てしまった。

自分の釣果はおいといてファミリーフィッシングイン葉山、子供を初めて釣りに連れてくるお父さん、若いカップルなどで本当に楽しい雰囲気だ。このような試みは釣り人口がますます増えると思う。そんな船の中で中乗りさんは出たゴミを必ずごみ箱に捨てていた。初心者に対する見本、さすがであった。

朝から出船しているイカ、シイラ、アジなどの船が続々と帰航してくる。それを待ち構えるようにキス釣りの客の目が輝く。

出船前の和やかな風景。仕掛けの付け方、餌の付け方、中乗りさん主導の元、丁寧な指導が行われる。

関係ないがこの日は皆既月食だった。


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