■FISHING REPORT 8月4日 飲んで釣る人、釣って飲む人。


マゴチを専門に狙って釣るのは初めてなわけなんですよ。当然気合が入るわけでして、1週間前から仕掛けの準備は万全、秘策もバッチリ練ってイメージトレーニングです。秘策その1は親針にハリスをもう1本結んで孫針をハゼ餌の背中に打つこと。その2はハゼのワームを使ってのヘビー常吉リグ、しかし策士策に溺れるのことわざどおり撃沈しました。

4時には船宿に着きまして、おもむろを待ちながらハゼ釣りをはじめます。しかしこんな汚い川にハゼなんかいるのだろうか?疑心暗鬼ではありますが餌の確保のためには仕方ありません。2匹は船宿でくれますが3匹目以降は1匹100円、ならば釣ったほうがお徳?。最初のアタリで釣れてきたのは、ナナント!ワニでした!うそです、ワニのマークのついたポロシャツ、ラコステが釣れてきました。さすが汚い川だけあります。今度は明確な魚信、小さな引きにも心が踊ります。が、しか〜し!上がってきたのはウミタナゴ、相模庵は真夏にウミタナゴを釣ったのは生まれて初めてでありました〜。受付を済ませてから船上でやまやさんを待ちながら釣っていても全然釣れません。最後はあきらめてビールを飲み始めました。ジャリメ代400円ならば5匹以上ハゼを釣らないと採算が合いません。まったくもってガチョーン!でありました。

横浜沖が赤潮で駄目なので船を千葉県は大貫沖まで走らせます。4時間半の短期勝負で往復1時間あまりは辛いものがありますが海が相手なら仕方ありません。海風に吹かれて缶ビールをまた飲みます。やまやさんに勧めても釣ってから飲みますとキッパリ、やはり江戸前お魚ストーカーは心構えが違います。釣り座は右ミヨシから相模庵、やまやさん、おもむろの順、今日はおもむろキチンとアネロンニスキャップを服用しております。水深は10メートル無いでしょうか、相模庵に早速アタリ、グイッと聞き合わせるとお決まりのすっぽ抜け、上げて見ればありゃりゃりゃ孫針と親針の結束が悪くて孫針だけ持ってかれたようでハゼはついておりました。やまやさんもも続いてすっぽ抜け、これもご愛嬌。しかしやまやさんは称号に恥じず小型ながらワニゴチをゲット(これはリリース)、続いて本命のマゴチも釣り上げます。さすがですねえ、2匹釣ったところでやまやさんは後ろのクーラーをゴソゴソ、あらモルツが出てきましてプシュー!、いや〜うまそうに飲んでいます。

相模庵が眠気と酔いにまどろんでいるといきなりゴン!、それっきりでハゼもろともサヨナラ。おいおいもう少し前アタリを見せてくれよなと言いたかった。この時は孫針をつけてなかったのでした。10時を回って後1時間となり、相模庵はあきらめてルアーで遊びます。ルアーならあたりが出れば即合わせでOK、このへんの勝負の早さも好きです。勝負は最初からついていたのだということも気付かずにシェイクします。おもむろといえばアタリは良くあるようですが合わせのタイミングを取れずにいるようでした。でも彼の竿(やまやさんに借りたものですが)が急に突っ込んで、中乗りさんが玉網取り、おもむろのいつもの「やりー!」の言葉を聞いたときは、ああ、取り残されたと思いましたね。

釣果は左のミヨシの方が7本でトップ、全体では低調だったといえましょう。型のほうも中小型が多く、船頭的にもやや不満といったところでしょうか?。相模庵も一発大型が釣りたかったのですがゴチになります!とはいきませんでした。ああ、リハビリが必要だ〜。沖上がり後は中華料理で反省会、やまやさんは夜メバルに行ってリベンジしたそうな。なんてタフなんだ〜さすが江戸前お魚ストーカーじゃぁ〜。しばらくマゴチに通いますとな。

横浜ベイブリッジを下からくぐるなんて初体験でした。タグボートや貨物船の間を縫うように走りながら船は大貫沖へ。

やまやさんのマゴチ。本人もまだこれでは不満そう。シーズンはまだまだこれから。きっと大マゴチを釣り上げてくれるでしょう。

おもむろも最後に釣った。最近少しついている男だ。相模庵も頑張らないと師匠に意見しそうな勢いだ。