■FISHING REPORT 8月11日 コノシロってどうよ


大人が子どもになり、子どもが大人になる夏

「パパ〜!!釣れたよ〜、おっきぃ!。」

島根県は浜田市が我がふるさとと言ってよい。浜田漁港は山陰地方第2位の漁港、岸壁で釣る魚は小物からメーター級のタイやヒラマサまで多種多様、初心者からベテランまで楽しめるのである。 長男がだんだん釣りキチになりつつある。サビキ仕掛けにコマセを詰めて・・・・・、今まで相模庵がやっていたのを自分でやるようになった。

長男を放っておいても大丈夫そうなので25年前を思い出してカサゴが釣れたポイントに行ってみる。しかしまったく釣れない。釣れて来るのはハナダイの子、ベラばかりである。ちょっと悲しい。 その昔、叔父がクーラーにジュースを5本冷やしてくれて車で送ってくれた。長いこと釣っているとまた叔父が迎えに来てくれる。そんな夏の少年時代を過ごした。 投げ釣りをして、根にオモリをいくつも取られ、オモリがなくなり途方にくれたが、捨ててあったビニール袋に、落ちてる石を巾着のように包んで紐でしばってオモリにした。そんな仕掛けでも釣れたあの日が懐かしい。

「パパ〜!!釣れたよ〜、おっきぃ!。」

感慨にふける私を呼び覚ました長男の声。しなる竿。25センチくらいのコノシロが防波堤の上に落ちた。 続けざまに同サイズを追加、長男はもう得意満面である。

「たーしか釣れないよ」

口も達者になってきた。

周りも釣れてないのだから仕方が無い。また釣った。 私がやってもカワハギとか・・・・・。ときたま馬鹿にしたようにサヨリが通り過ぎる。

釣果だけでなく夏の日差しは厳しい。