■FISHING REPORT 8月17日 投網でアユ!


あゆと言えば浜崎あゆみという答えが返ってきそうだがあゆと言えばアユですね。友釣り?しません。めんどくさい。コロガシならちょっとやったことあるけど、アユといえば投網かチャグリ(チョン掛け)。チャグリって川に潜って針の付いた超短い竹竿で引っ掛けるんですが、これはこれでまた面白い。でも量を捕るならやっぱり投網でしょう。それも夜にやるのが効率が良いのです。なぜ夜がいいか?アユから人間が見えないから、網に入った魚が見えやすい、いろいろあります。昼の網打ちの場合ですとアユが岩の下に隠れてしまってそれこそ水中眼鏡をつけて探すようなんですが夜はほとんどそんなことはありません。
 
場所は島根県浜田市下府川。漁業権設定の無い川でやらないと怒られます。漁業権設定が無い、すなわち放流していない、イコール天然遡上ということになりましょう。
ライトを消して膝くらいの水深のところをゆっくりと進みます。網を打ったらライトをつけて網を照らすと網に掛からなくて網の中を泳いでいるアユも驚いて網に掛かります。あとは手で取るだけです。そのとき軍手をしているとまったくアユが滑りません。アユを掴むとあの独特なスイカの香りがぱっと広がります。なんと良い香りでしょう。同じキュウリウオ科のワカサギよりも品のある香りです。スイカもキュウリの仲間。キュウリウオ科とはよく言ったものですね。アユを掴んだらすばやくアユ缶に入れてライトを消して次のポイントまでゆっくり歩きます。網打ちを繰り返します。
 
流れが緩やかで川底の石が小さいところは小さいアユが多かったですね。多少流れがあって石が大きいところには大きなアユが捕れました。アユは縄張り争いをする魚ですから大きいアユは良い苔を食べてどんどん大きくなります。流れが速いところでは重めのオモリのついた投網を、緩いところでは軽めのと使い分けていきます。投網は体力勝負なので重いと疲れます。投網は足腰です。川の流れに負けない強靭な足。投網を打つ回転は腰。かなりキツイです。
 
単純作業の繰り返しで2時間で45匹ほど仕留めました。乱獲と思われてしまいそうですが投網やる人もあまりいないので毎晩行ってもまだ捕れます。自然と魚影が豊富なんですね。
最後にアユの焼き方を。アユは尾びれ、尻びれ、背びれ、胸びれだけに塩をつけて焼きましょう。体に塩をつけると辛くて食えたものではありません。俗にいう化粧塩だけでよいのです。腸は出さずに焼いて好きな人はうるかを楽しみます。芳香さがたまりませんね。川魚でこれだけ臭くないのはやはり苔(珪藻)を食べているからなのでしょう。みなさんも投網をやってみてはいかがですか?。神奈川県で漁業権設定の無い川といえば・・・・・・。
ヘックショーン!グシュン、ズルズル〜。