■FISHING REPORT 9月4日 カツオに振り回された一日


8月末頃からにわかに相模湾に湧き起こった熱気!平塚・庄三郎丸からN君とともに本カツオ釣りに行くことにした。早朝船宿に着いてみるとものすごい人の数。釣り天狗達が連日爆釣の情報に目が血走っている。当時、本カツオは4船出船したのだが、私たちの第八庄三郎丸にも33人も乗せて出港した。これはくじ引きになるなと不安もよぎるが、天候はくもりがちなので何とかなるだろうと思った。

船は二ノ宮沖くらいからナブラを捜しながらの航行となりスローダウン、小田原沖まで探索すると出港して小一時間ほどで小さくはあるがナブラを発見、やっと釣り始めた。釣り方は全員カッタクリだ。ハリス10〜12号でないとぶっちぎられることもある。コマセを入れ、水深は海面から15mから5mまでしゃくってくる。この釣り、だいたい船一斉に釣れだしお祭り騒ぎになるというのが本来の姿なのだが、誰にもアタリがなく、船長も何度も船をやりかえる。何度目かのナブラでやっとミヨシとトモが釣り出した。しかし私たちにはアタリすらなく焦りも出てくる。NARIは、カッタクリが初めてなので慣れないようだが、しゃくりのリズムがあったのか海面近くでアタリ、あっという間の出来事だが1Kg弱の本カツオを手にした。彼は相当興奮していたようだった。私といえば全くアタリがなく途方に暮れるばかり、船中でも釣れている人は少なく、船長は何度もナブラを探すが、これまたナブラが見つからない。

ナブラを求めてとうとう真鶴、川奈沖。しかし釣れない。時間も押し迫った頃、船長あきらめたのかお土産づくりのサバの群れに船をつける。これはいくらでも釣れてくるが型はあまり良くない。しかし贅沢は言ってられないのでキープする。サバは何でも釣れる。私はエコギアの子イカを試すが、何でも釣れる。サバに混じって、たまにカツオが上がるが、私たちには来ない。そのうち大雨が降ってきて泣き面に蜂。遂にあきらめて納竿となった。

船中のトップは3匹と低く、いかに釣れなかったが分かろうというもの。NARIが釣ってくれたのがせめてもの慰めか。港に戻ってみると4船のうち2船は好調だったらしくトップは38匹。回遊魚の難しさを痛感させられる。私たちの船は実に時間の半分くらいをナブラ探しに費やし遊覧船状態だった。しかしその後の情報ではこんな低調の日はなく絶好調が続いている。私のツキがどん底ということであろう。サバはあまり脂が乗ってなさそうなので初めてみりん干しを作ってみた。醤油2:酒1:みりん1のなかに浸して一晩干してみただけ。お試しあれ。本カツオまだまだいけるみたいだ。


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