■FISHING REPORT 9月12日 外房ハナダイ初挑戦


妻の実家の千葉に行くことになった。毎回、妻の実家で酒ばっかり飲んでゴロゴロしてテレビを見ていては少し気が引ける、居辛いので、天気も上々な外房にチャレンジすることに。
外房といえば片貝港のハナダイが有名、以前にもチャレンジしようと港まで行ったが荒天で出船なし。今度は大丈夫?、予報ではうねり2メートルとあるが船酔い症候群の相模庵にどう影響するのか?!(笑。

今回お世話になった勇幸丸は超大型船を2隻保有する。片貝港は海が荒れるのかどこの船宿も大型船が多い。なんせ初めての船宿なので情報不足、予約無しで乗れるのかもわからず。4時半出船なので3時には到着して船宿の人を待つことにする。断られたら他の船宿に廻るつもりで。
受付システムは自分の荷物を船に置いて席を取り、名簿に名前を書いて、料金支払いは沖上がりのあとに支払うようだ。

4時ちょっとすぎて船長と女将さんが到着、女将さんに、

「予約無しでも乗れますか?」
「きょうは5人しかいないから大丈夫よ。」

結局8名での出船となったが、大型船なんで余裕のヨッチャン。船長に貸し竿(無料)を申し込むと丁寧で紳士的な応対で、外房漁師の横暴な感じをイメージしてたもんだから面食らった。(道具を持っていけよと言われそうだが、郷に入らば郷に従えということもあるので)

定刻どおり出船、ポイントは近場なのかと思ったら結構遠いらしい。うねりもあり水をかぶるので船内キャビンでくつろぐことに。
船宿に来て感動するっていうのはなかなかないけどめちゃ感動した。このキャビンが大きいのって!。 艦橋中央部は2つのキャビンがあり、とても清潔。天井灯もおしゃれ。
缶ホルダーつきのテーブルの上には飴やお菓子などがカゴに盛られ、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、はたまた魚や汚れ物を入れるビニール袋まで!、女性用トイレ完備!。これは女性にも喜ばれそう。

ポイントに到着する頃に空が白み始めた。なるほどかなり沖、陸が遠い。沖の根にハナダイはいるんだな。水深は27メートルと30メートルを状況により攻める。釣り席の前にはこれまた缶ビールホルダーがある。(やまやさん、自家製ホルダーはいりません(爆))だけど今日は酒無しで真剣に挑むのだ。ホントウハフナヨイガシンパイデモッテコナカッタノダ。

さて、釣り開始、ウィリーシャクリのタイ五目、相模湾でやっても全然釣れないアノ釣り。

「底からすぐコマセを撒いて5メートルくらいまで、最近反応が浮かないので低めでやってください。上にはサバがいますので注意してください。」

第1投、まずはゆっくりやってみる。コマセのカゴはサニービシFL、下は完全締めで上は2分の1から3分の1開ける。うむ、これがコマセを撒かないで釣る極意だな。マイクでも伝えられるが貸し道具のビシもそれを物語っている。
なんと!、幸先良くアタリ!、う〜ん、小気味良い引き〜、あれ!?、赤い・・・。釣れてしまったハナダイ。
続いて30センチオーバーのアジ。こりゃたまらん。またハナダイだ!。まただ!。

ハナダイを3尾以上釣った記憶がない。通算でも5尾くらいじゃないか?。途中、ロッドホルダーがない(忘れた)のに気付いた船長が横に来て設置してくれる。すごくやさしい。全部貸し道具になっちゃった。素人と思われたかもしれない、この釣りは素人だけど。クーラーひとつの釣行、病み付きに?(笑)

釣っているうちに魚の泳層がわかる。一番底がハナダイ、やや上がアジ、底から5メートルより上は小さなサバの猛攻にあうレッドゾーン。なかでもアジは何をやっても釣れるくらい数がいる。ハナダイを選んで釣ることはできまいか?。
運動神経はサバ、アジ、ハナダイの順と考え、コマセの出方を抑えて竿先はゆっくりと上下させるに留める。そのあとの待ちの時間を長く取り、手持ちながらイメージではマダイ釣りのように置き竿。 そのパターンでしばらくハナダイが取れる。巻き上げ途中で必ずアジかサバがついてきちゃうのには参るが。

後半少し意地になって釣る。アジの4点掛けが2回続いたり、入れ食い状態だ。相模湾の手錬れが釣ったらどうなっちゃうのか。
11時納竿と思ったら11時半までやって終了。ハナダイ11尾、アジ43尾、その他はサバ、トラギス、ベラなど。
料金を払うときに釣果を聞かれたら竿頭だった。お昼には焼きそばと十六茶、バナナが出てもてなされる。 貸し竿で竿頭は恥ずかしいので早々に車に乗り込もうとすると船長自ら見送りの挨拶、実に気持ちの良い船宿であった。

単独釣行のときって自分でも良く釣ると思う。仲間と行くときは酒でドーピング漬けになってしまう。どちらも楽しいこの二つの釣行パターンを上手くやっていきたいと思う。
アジが大量に釣れたらなめろうが一番、タタキも造っていただく。ハナダイは塩焼きに。これで妻実家における娘の亭主の面目が保たれるのである。