■FISHING REPORT 9月14日 ヤエン&おまけのサーフトロ


網代のアオリイカの成長度はどんなものか??、そして禁止になったと噂されるエギは果たして本当に禁止なのか?、気になってしょうがない心が週末の夜に車を走らせる。現地到着車を飛び降りすぐさま情報収集、暗闇の中にエギをしゃくる音が「シャッ!シャッ!」と聞こえてくる方向に足を進める。聞いてみると釣果は思わしくなく、エギ禁止の話も知らないという。他方からもしゃくりの音、禁止の看板も無いし、どうやら網代漁港ではエギ禁止ではないらしい。

早速ヤエンを始める、アジを付けて投入すればうまい具合に飛んでいく。実はリールをダイワのリーガル3500に新品卸ししたのだ〜。続けて岸壁の際にカサゴでもいないかなぁ〜と小さな針3つにゲソを付けて沈め、鈴を付けておいた。
釣りの準備が終わればビールでしょう。アサヒの本生の344ml入りのビンが期間限定で120円とジュースと同じお値段、これには入れ食いとなった相模庵でした。上を見上げればすごく星がキレイでセンチな気分になれど小学校のころ覚えていた星座を思い出そうにもさっぱりわからない。大人とは実に寂しいものである。闇夜に耳を澄ませば鈴の音が・・・。鈴の音は悪を斬るのか??、とりあえず巻いてみる。赤鬼が釣れるといいのだが、釣れてきたのはゴンズイだった。相模庵はゴンズイが苦手である.NARIが長靴で押さえてペンチが無いのでハサミでなんとか針を外した。

ヤエンの成果はどうか?1尾目のアジは知らぬ間に無残にも歯形が付いていた。台風による潮の濁りでタチウオが入っているのだろうか?。続いて2尾目、今度はアタリを感知した。卸したばかりのリーガルのドラグが逆回転、ジージーと右方向に走っていく。ちょっとイカにしては走りが早いような気がするが構わず名声高きオカサンヤエンを投入。道糸を張ったり緩めたりしながらヤエンをアジまで送り、30秒ぐらい経ったあと、強烈な引き込みが竿先に伝わった。ぐっとあわせた瞬間に「ひらひら〜」軽くなってしまった。あ〜脱力感、高価なオカサンヤエンが海中に沈んでしもうた〜。完全なハリス切れ、切れた個所はザラザラになって無残であった。まさしくタチウオの仕業であろう。

3尾目は不発であったが、最後のアジにアタリがあった。なぜ最後?10尾買ったアジのうち6尾に逃げられたので4尾目が最後なのだぁ〜。アタリはあるがやけに軽い。思い切ってヤエンを入れずに水面近くまで巻いてみた。すると、あ〜りゃりゃりゃりゃりゃ、アジの大きさくらいのミニアオリイカがアジに跨っておる。これではヤエンを入れても掛かるものではない。ぴょっと離れて逃げていったミニアオリ。アジを見ると小さい為かうまく食えていないことがわかる。アジの頭を落とすほど力もなく背中全体を貪っているような食い跡だ。アジが無いのでそのままのアジを投げると何度でも乗ってくる。しかし乗ってくるのはミニアオリである。時期的にまだ早いと判断、夜中3時に納竿とした。相模庵ゴンズイ5尾。NARIネンブツダイ2尾の激貧果・・・・・・。

実は釣っている最中に花鳥からメールが入っていた。小田原のカズさんの情報で山王海岸でイナダが爆釣というではないか。3時に早めにあがったのは帰りに1時間だけ寄って行こうと考えたから。

夜明け前だというのに海岸は騒々しかった。なんと人の数の多いこと。間を見つけて入れてもらって弓角の準備をする。NARIは初体験のはずだが仕掛けだけ説明して放っておいた。

左手のジガーの皆さんにイナダのアタリが来だしたころに朝日が昇りだし、海面がキラキラと輝くとパラダイスがそこにあった。ジガーの皆さんは40gくらいのメタルジグにアシシトフックを付ける者、トレブルフックでやる者、皆良く釣っている。トレブルの方は強烈なしゃくりで高速に巻いてくるのでスレ掛かりが非常に多い。それだけ魚影が濃いということであろう。魚影が濃かったのはイナダだけではなかった。メタルジグにスレ掛かるイワシ、波打ち際に寄ってきてしまうイワシ、それを追って大量のイナダが浅瀬にイワシを攻め上げるのだった。

相模庵はピンクの弓角をチョイス。ハリスは5号2ヒロ、少し遠投してアクションを加えず高速で巻いてくる。「ゴン!」強い引きが竿を持つ手に伝わる。近くに寄せれば寄せるほどイナダの抵抗は大きく、特に引き波に吸い込まれては5号ハリスでもひとたまりも無いのでリールのクラッチを切ってハンドルを逆回転させてかわす。西湘特有のドン深の波打ち際では引き波が吸い込まれるように引いて、それだけ負荷もかかるので注意しなければならない。寄せ波に乗せてイナダを引きずり上げて1尾目ゲット!。その最中NARIにもアタリがあったが痛恨のバラシ、竿が硬い上、無理なやり取りが口切れを誘った。相模庵がまた掛けるとNARIも掛けた。今度は慎重にやり取り。とにかく周りで釣れだすときは注意が必要。自分にも必ず来るという期待を込めてキャストを続けることが重要である。

相模庵のいたずら心がはじまった。バラフグのかぶらを付けて投げてみる。しかしかぶらは回転してしまうのかまったく釣れなかった。うーむタイムロスじゃー。また弓角に変えたらすぐにヒット!。相模庵もルアーマンなのでアール!。老いも若きも弓角、釣れるとカラーを見に来る老人のずうずうしさよ!。

遠方を眺めれば鳥山ができていた。鳥山の下には激しいばかりの水しぶきが起こり、イナダがイワシを追う姿が見えた。釣ってる目の前にもナブラが出れば周囲の釣り人は興奮の坩堝と化す。狂ったようにイワシを襲うイナダとソーダ。腕の筋肉痛に耐え、ひたすらリールを高速でまく釣り人!。相模庵の弓角にも波打ち際ギリギリまで「チェイス!チェイス!食え食え食え!!」と目で確認できるほどイナダの活性は高いと相成る。意外と遠投するよりも近場で食ってきた感があり、ジガーの皆さんが爆釣していたのもうなづける感じ。

1時間、汗かいた、疲れた、眠い、しかし心地よい疲労感だ。相模庵が5ヒットでイナダ5ゲット、NARIが4ヒットでイナダ1ソーダ1の結果。帰る釣り人はほとんどいなかったが頃合良しと山王海岸を後にした。後で知ったことだが当日船で出た向きは不漁だったらしい。しかし山王海岸はほとんどボウズが出ないくらい釣れていた。情報どおり釣れるというのもこれまためったに無いことである。