■FISHING REPORT 10月5日 ワラサ・藁さ、笑さ


朝5時半、司祭様から電話が入る。「山ちゃ〜ん、ごめ〜ん、熱が出てさ、今日のゴルフ、ドタキャンお願いします。」
たまにしかしないゴルフだけど中止。前日に新しいゴルフウェアも買ったのに。ダイエーの優勝セール格安品だけど(笑。しかしこの展開が次なる展開へと。

さて、この時間から朝船に乗るのは少しきついぞと。葉山芝崎の五エム丸の11時ワラサ船に乗ることに決める。
相模湾亀城根にワラサ来襲の一報が入ったのは突然の事であった。五エムのおかみさんの話によると金曜のマダイ船でポツポツとワラサの模様をつかみ、五エムの情報を頼りに土曜日に船団形成、爆釣、そして本日に至ったとのことである。

11時出船とはいえ、出足を早めて7時半過ぎには到着、先着4人いたが運良く右ミヨシを確保する。五エム丸のサービスの良さにはいつも感心する。お茶が出てきて、コンビニ朝飯を食い始めると味噌汁まで出してくれた。おまけに船代もちょっとおまけしてくれた。
時間があるのでノートパソコン持って出かけ、遊ぼうと思ったがエアエッヂが繋がらなくてメジャーリーグの放映を見ながら時間をつぶす。

お客が20人を超えて10時過ぎに出船が早まったのを聞かされ、内心早く釣りがしたいので喜んで河岸払い、しかし少し走って船はUターン、親子2人を積み忘れ。船宿の情報には注意をしていたい。
亀城根につくと50艘くらいの船団が出来ていた。まるで松輪瀬のようだ。ん!?、スパンカーを見ると大松丸?、新店丸、瀬戸丸!、一義〜?????、なんだよ〜普段は排他的なのに北上すんなよ〜。あまりにも船が多いので亀ナナ(亀城根70メートル)の形が分かるようの船の浮かび方だ。

とりあえずハリス7号6メートルのしっかりタックルで挑む。食いが渋れば5号に下げるつもり。棚は底から8メートルに設定し。コマセはオキアミを混ぜてドバッっと出す。オキアミを混ぜたほうが断然有利とのこと。
船中しばらくアタリが無く、まあ回遊魚なので博打的要素が高い。周りの船で掛けると隣の船とお祭になったり、すごいことに。だいたいにして、おそらく700人くらいの血走った眼が仕掛けを降ろしているのにワラサはどれくらい釣れるのだろうか?。アタリくじはまわってくるのだろうか?。まずはワラサを掛けてみない事には。

出船前からフィーバーは朝の8時には終わっている事は情報は得ていた。五エムの船は4時まで釣りをする。朝船が帰る2時過ぎから亀城はがら空きになった。これからが本番だ。今まで多数の船のコマセに振りまわされていたワラサが船が少なくなった事によりまわってくる確率が高まる可能性が。

2時10分、はかったように左舷胴の間で竿が突っ込み、すぐに右舷胴の間でも、今日は胴の間がよく当たるなあと思っていたら自分の竿も突っ込んでいた。すばやく竿を取りアワセを食らわす。おまつりを避けるため、船長が張り出しでやりとりをしろと言うので最初のひとのしをかわした後に電動リールのコードをクルクル抜いて外し、まん前でやらしてもらう。

突っ込めば少しだけラインを出し、緩めば躊躇無く巻く、残り40メートルを過ぎてからは楽勝の巻取りで、ランディングもスムース。ドラグ調整もうまくいって納得のファイティングとなった。
ハリスは7号といえどチモトから3センチのところが傷ついていた。引けば耐えるリーリングは無駄ではない。釣って10分間くらいは疲労感で茫然、釣ってる最中は相当のアドレナリンが出ていたものと思われる。

その後、船中はあたりに乏しく、ソーダも回ったところで4時終了。戦いは終わる。人生あざなえる縄の如し、何が不幸で何が幸福なのか?、ゴルフ中止からの顛末、激動・・・・・。 五エム丸おなじみの沖あがり葉山コロッケを頂いて帰路につく。

余談だが、早船の船長連中は朝船終了後、亀城根に船長連合で来ていた。船長たちにとってもワラサはやっぱり麻薬なのね。