■FISHING REPORT 10月6日 最初は思考錯誤しちゃうよね。


寝坊したんですよ。泳がせでワラサ釣りに行こうとしたら寝坊。青物で寝坊は致命的。自称働かない男の相模庵が1週間夜10時まで働いたら当然疲れてるわけでして・・・・・。
起きたら5時半、7時以降に出る船は?、近いところは?、寝ぼけた頭をめぐらして江ノ島のでいとう丸にイカ釣りとしたわけです、ハイ。
 
でいとう丸って知らない方も多いかもしれないけどイカファンには結構有名。江ノ島の島内にあってロングヘアーの若い船長(実は萬司郎丸の船長と従兄弟なのだ〜)は明るく優しく丁寧です。イカで入門するならでいとう丸か葉山の与兵衛丸かな?。道具が無くても竿も電動リールも無料で貸してくれて8000円なり。実は何を隠そう相模庵もヤリイカ初挑戦でして、なぜといわれてもねえ。マルイカ、アオリイカ、夜イカはあれど深場のヤリイカは処女体験(童貞喪失)。竿も無いのでしっかり借りました。FFT槍烏賊っていうロッドなんですけどビックリしたのは210の長さでものすごく軽い。バスロッドの7ftベイトと同じ位の軽さでした。この竿で120号のオモリを背負うんだから2度ビックリ。価格も安いので今度買いたい!。

前日は瀬の海(二宮沖)で様子が良く、本船も直行、10人の釣り人を乗せ船は西へ向かいます。イカファンっていわゆるおじいちゃん釣り師が多いのよねえ。相模庵が下から2番目くらいだった。だけどポイポイごみを海に捨てるおじいちゃんには閉口。

イカツノは11センチの5本仕掛けのブランコ、初心者は初心者らしく釣りますよ。左右の先輩諸氏より多少遅れて投入、最初の棚は140メートルです。しかし最初からトラブル発生。相模庵アジ釣りで100メートルしかラインを出したこと無いんでそれ以深は糸がきつくて出て行かないじゃん!。慌てて手で引き出して難を逃れ左右をキョロキョロ。そうです誘い方も判らんのですから、見様見真似でやってみます。しゃくってしゃくってスーっと繰り返すと手持ちなんで竿が重ーい。左脇に挟んだ竿尻が食い込んで脇が痛いのです。腕も疲れるし腰に来る、こんなハードな釣りをおじいちゃんたちが!。
 
でも4回流して船中一杯も取りこまれないんです。しかしベテランはポツポツ釣り始めました。左舷では相模庵だけがボウズ。そのうち最後になって・・・・。
  で、船長の的確な指示を守るしかないと決めて、気合を入れ直します。「ハイやって!水深137メートル。底から20メートルくらいまで反応あります。」、「水深170メートル!崖のところに反応あります。だんだん浅くなるような感じで!」、「2枚潮で上潮が早いんで道糸が流れます。アタリがなかったら50メートルくらい高速で巻いてそこから再投入してください。」、
探索の時間は短く反応もキッチリあるのですがイカ君にやる気が無いというか潮が少し澄んでいるようです。12時までやってまだボウズ。船長も背の海に見切りをつけて烏帽子沖に急行。しかしイカ釣りの船というのはどうしてどこも飛ばすんでしょうね。転寝をしてる間にポイント到着。あと二時間しかないのでここで駄目なら船長に教えを乞いに行こうと思ってました。だって今まではイカが乗ったのか乗ってないのか疑心暗鬼だったんですよ。イカツノも墨で汚れてないし、竿先も揺れないのです。何も変化の無いことほど辛い釣りは無いです。
  しか〜し相模庵にも来ました!。最初のアタリは想像したよりも小さかった。最初の一杯は電動リールでゆっくり巻きます。もちろん手持ちで慎重に。水深が深いのもありますが、ゆっくり巻くのでこの時間の長かったこと!。遂に手にしました、小さいながらもヤリイカです。船長が飛んできて喜んでくれました。このとき私だけ釣れてなかったのを確信しました。すぐ降ろせと言うので降ろしたらアタリ、間に合ったようです。しかし途中で痛恨のバラシ。もう一回と降ろしたら今度は乗りました。同サイズのヤリイカを追加。イカツノを見ると墨でカンナが汚れています。他にも食いついていたんですがバラシですね。全然判りませんでした。

  イカ釣りの人はスルメイカが釣れると「なんだスルメかぁ」と一言いいます。アジの人が「サバかぁ〜」というのと同じくらい落胆したように。相模庵には隣りの人が作るスルメの沖干しが羨ましくてなりません。スルメイカ来い!の願いに来ました!。ヤリイカとは違う重い感覚、ものの本で読んだ電動巻き巻きシャクリに遂に来たんです。そしてさらに次も着底後にズンと来てグワ〜ングワ〜ン。 
 
釣果は4杯だけでした。船全体では3〜14杯。ほとんど最後の流しで取ったものばかりでした。7杯掛けも出たんですが。タフコンディションのなか苦しい釣りでしたが最後に手にするのはいいもんですね。一応スソでない事を感謝しました。
 ヤリイカは刺身、スルメは刷毛で醤油を塗って丸焼き、後は塩辛にしました。イカ釣りってやっぱり食味でしょうか?。引きを楽しむなら魚で良いんですから。釣りの楽しみ方としてはワカサギに似たようなものがありました。やはり酒肴、舌にまとわりつくネバトロを味わいたくて行くのでしょう。