■FISHING REPORT 11月21日 大型ワラサ襲来!


松輪美喜丸への仕立て予約は年末に翌年分をまとめて取るのを習慣にしていた。
年3〜4回、春のノッコミに1回、秋冬の真鯛シーズンに残りをというのが常。
この予約日にワラサ襲来となるとそれはもう運としか言いようがないのである。

釣行前日、それまでポツポツの食いだったワラサの活性が上がったとの情報。
我々のボルテージを同行したイカヅノ大佐の前日のメールから垣間見てみよう。(以下原文)

19:41 「リール、買っちゃった!もー、今日寝れないんでですけど!!」
19:46 「うほほーい。こんなにわくわくしていいんだろうか!?」
21:22 「がらにもなく、これから仕掛け結んじゃおーっと!      知ってる?ワラサはチモトに○○○と○○○の夜行玉がお約束なんだよ!      あした、お・し・え・て、あーげーる!」
04:01 「準備はいいかなぁ−! 結局寝れませんでしたー。」

まるで遠足前に寝付けない子供である。

大佐だけではない、参加の皆が早くに集合し、テキパキと釣りの準備をし、 船に乗り込み、船長の登場を待ったのである。
ワラサが数時間後に納まるであろう大型クーラーの上に これまたテキパキと並べられた透明のプラスチックカップ、
成さんが持参したボジョレーヌーボーが注がれ、るはずだったが
ゴッド姐の「これ、ワインオープナーいるじゃん」の言葉に引きつる成さん。
相模庵「押し込んじゃえばー」
イカヅノ大佐がコルクを割り箸で押し込んでメデタク乾杯。隣の船の客が笑ってたね。
ワラサの時期にありがちな松輪の殺気立った情景とはかけ離れた小さな世界。

ワラサといえば朝イチの食い、ところが本船はウントモスントモ言わず。
周りの船では食わしてるのに、船長の苛立ちが手に取るようにわかる。
おまけに気持ち悪い。ミヨシって揺れるんだよなあ。久しぶりに海を汚す。
1時間くらい船中にアタリなく、日が昇ってきたのでなにげにバッグの中のサングラスを掛けた。

潮が早いなか道糸は艫へ斜めに走っている。その走った道糸がさらに横へひったくられた。
船中初めてのアタリ、久々のワラサの引き、っていうかちょっと大きい。
ハリス8号なれど慎重を期す。運動不足の腕が悲鳴を上げる。
最初20メートルくらい走られたが、パワフルな引きも次第に失せ、ワラサはついに観念するに見えた。
ロッドキーパーにセットし手繰る。ワラサは最後の力を引き絞り潜る。
そのとき!、「あ!また落ちた!」
なんと道糸が顔をはらい度付きサングラスが海中に没す。
横で玉網を構えていたイカヅノ大佐は気付かず。
10月に落とした眼鏡とこのサングラスは同じ日に購入したもの。締めて6万円。
馬鹿は何度でも同じことをやる。

たけ&ゴッド姐の新婚夫婦、ゴッド姐はトイレに行ったら船酔いになった。
しばらく気持ち悪そうだったが、肝をすえて飲み食いを開始するとおさまったようだ。
さすがというかなんというか(笑
初めてのコマセ釣りでもコツをなんとかつかんだ様子。

2回目のアタリは前アタリから感じ、合わせに入るが、弱い合わせだったためにすっぽ抜けのバラシ。
しかし、次の1投でも当たって今度はしっかりと掛ける。
先ほどのより大きいことを確信して釣り上げたのは5キロ級のワラサ。
心身ともに精根尽き果てる。
巻いている最中はピタッと止まる船酔いが、安堵感とともに襲ってくる。
うげげげげっげー。

イカヅノ大佐も1本、たけちゃんも2本仕留め、成さんは沖上がりギリギリにでっぷり太った一尾を釣り上げる。
周りの船でも次々と・・・・・。
ここであっけない幕切れ、なんと全員コマセ切れで続行不能と。
船長あきれ顔で盛り上がる船団を離れた。
結果3本のワラサをゲットできて満足釣行となった。