■FISHING REPORT 12月2日 釣れた魚が教えるもの


「今度の日曜日はきっと絵になる釣行記を書きたいと思います。」

先週の釣行記で宣言してしまった手前、ダメでした、とは言えない状況。
カモさんも先週のリベンジ、おもむろは春の松輪のリベンジ、それぞれのリベンジを胸に誓い、片瀬萬司郎丸に気合を入れ集結?(おもむろが遅刻したぁ)

片瀬港は波の無い境川下流、停泊する船舶が上下に揺れているのを見れば沖がどうなっているのか大体想像がつく。
2日前の南西のうねりがまだ少し残っているな・・・・。おもむろは大丈夫か?。心配する間もなく出航するとすぐに船が暴れ出す。まずは江ノ島沖70メートルを攻めると匡司船長。この時点でかなりおもむろも相模庵も気持ち悪いわけ。幸い南西のうねりで北東の風だったもので横からうねりは食らわないんだけれど、それでもうねりはうねり。
江ノ島沖は2、3回流し変えて終了。一路亀城へ進路を取る。「20分くらい走るから寝ておきなよ」とおもむろに言って相模庵も寝る。船酔い・・・遺伝だからしょうがない。相模庵の母、湖の手漕ぎで酔ってしまうほど弱い。妹も車に酔う。

最初はハリス2号8メートルで釣っていた。しかし8メートルは相模庵の手に負えぬと判断。6メートルで気分が悪いので可能な限り道具の入れ替えをマメにやる。
匡司船長が「昨日の夜、巻網漁が入ったらしい。静岡のだ〜」とアナウンス。どうやら闇漁で漁場を荒らしたみたい。しかし、直後に相模庵の竿先がククッっと入った。相模庵がロッドキーパーに手を掛けるのと同時に、匡司船長が「当たったー!」とアナウンス。あら船長結構しっかり見てるのね。ハズカシー!。
やり取りを開始するなり上か下かを聞いてくる。上とは海面から40メートル、メジマグロの棚、下はマダイの棚。船長としてはマダイ船だから下のほうが良いわけで、バラスと罵声を浴びそうなので慎重にやり取り、上乗りさんもばらすなよと声を掛けてくれる。ハリス2号だから逆に慎重になれたかも、後検量610gの美味しそうなマダイがスパイラル浮上してカモさんが玉網。

1枚取って安心したのでメジマグロを狙うことにする。ハリスは5号、4.5メートル。しかし待てど暮らせどアタリがない。底を釣る釣りならいざ知らず、中層を釣る釣りでアタリの無い事ほど不安でつまらないものはない。周りも釣れてる様子が無いので少し昼寝。最近、釣りの前日は興奮して寝れなくなってきている。今日も2時から起きている。気分も悪いので寝るのはちょうどよい。

目が覚めてビールを飲んだ。これが良かった。横綱ひねりをおつまみに。だんだん調子が良くなってきた。やはり酒はヨイヨイ。
潮が変わって、餌のオキアミの頭がスパスパ食われるようになってきた。チャンスだ。小さ目のオキアミを選んでコマセの振り出しも理想どおり出来ると、「ゴン!」と竿が入る。
すかさずあわせたが、ふっと軽くなる。バレたか?!うわぁ〜。少し巻き上げると魚信を確認、ほっとする。マダイが翻ってテンションが緩んだのだろう。1枚目より、型の良いことは引きを感じても明らかだった。これも慎重に巻き上げ取り込んだ。690g。

2号ハリスにチヌ針3号、このライトリグで今日はやり通すと心に決めていた。潮が澄んでいるならばハリスが細いのは有利、しかもオキアミを自然に見せるには極論から言えばハリスが無いのが良いのだ。
針も小さいほうが良い。
前日寿司屋に行った時に2キロ級のマダイを水槽の前で観察してみた。タイという魚、意外に口が小さい。チヌ3号は塩焼きサイズのマダイでも何とか食ってくれそうな気がした。

「大タイが食ったらあきらめる」、その言葉が今の相模庵を動かしている。ライトリグでは大きいのは取れないだろう。しかし数は釣れるかも知れぬ。
ハリス2号・・・・。ルアーマンの相模庵、2号=8ポンド。自分の感覚ではかなり太いと感じる。4ポンド(1号)で1キロクラスのブラックバスを何匹となく釣ってきたはずである。今の相模庵には魔法の竿がある、クッションゴムがある、そこには水圧がどう影響するのか知らないが切れたりすることはそうそう無いという信念が生まれる。だから塩焼きサイズのマダイが取れないわけが無い。2キロ近いなら話は別だが、道具の性能が飛躍的に伸びている昨今では賭けをしても良いように思う。ましてやアタリの少ないマダイ、まず食わすがキーとなるような気がしてならない。どうやって取るかは二の次。

家に帰ってタイを開くとまるでサバのようにオキアミが胃袋の中に入っていた。パンパンである。マダイは釣れない間も口を使っていたのだ。ただ、ハリスのついたオキアミには違和感を覚えて食わないのか?、コマセは食うがオキアミは食わないのか?(オキアミに食わず、ウィリーを食うの論理に近い?)、そのへんがよくわからない。
あなたはマダイに噛まれたことがありますか?。相模庵は酷く血が出たことがある。オキアミの先だけかじることなどマダイにとって楽勝?。オキアミの尾羽は3節切り、4節切り?。針のサイズによっても違う。時期、ポイントによってもマダイの習性、サイズも違う。さて今度はどんなテーマを自分に与えてマダイと対しようか・・・・・。

まあ、かっこつけて書いてもしょうがないけど、船中でマダイは相模庵だけ。それは多分、上に書いてあるようなことじゃなくて「席」ですな。それと他の方がメジやってるときにシコシコと底狙ってたって事。これって休日釣行の平日状態?。仕掛けがマダイの棚になくちゃ釣れませんからね。ま、そういうこと。