ブラックバスの巻




近年沸騰して沸いたバスフィッシングブームも安定した状態になってきている。私がバスを始めた1990年は過熱する直前で、そのころの春の山中湖で1日200匹、北浦で50匹と釣った思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではなかろうか。極寒の2月の山中湖でもベビーシャッドの2倍はあろうかという大きさのTDミノーオイカワカラーで20匹前後釣れた良き時代であった。

私が何を云わんとしているか、当時、私のようなビギナーバサーにも、釣れてくれる教材が湖にたくさん泳いでいたことである。いくら初心者でも数を釣りさえすればロッドアクション、魚とのファイト、バイトの出方の種類などバスから多くのことを学ぶことができ、釣技だけでなく自然を読み、バスの行動パターンを推理したり、飛躍的に腕が向上できたのである。
それが現在のフィールドはどうであろうか。あまりにも急激なバス人口の増加にバスがプレッシャーに押され、簡単には釣れてくれない。釣れない魚を釣るのが頭を使うバスフィッシングの姿なのだが、釣れないよりは釣れる方がはるかに楽しい。最近始められた方はどのようにされているのか?。楽しみ方には様々ある。(左:初めて手にしたのは芦ノ湖産)

バスはどうしたらたくさん釣れるか。答えは簡単だ。『金』『時間』『情熱』である。私も始めは陸から釣った。次に手こぎボート。そしてエレキを買った。機動力がアップし飛躍的にバスが釣れる。次に魚探も装備。水の中をいろいろ考えて釣る。また釣れる。ロッドもラインも感度のいいものが発表される。いままでわからなかったバスの小さなバイトがわかるようになる。釣れる釣れる。バスボートまで買った。毎週釣りへ行く、『金』『時間』『情熱』である。多少腕に覚えができてくる。人と競いたくなる。トーナメントに出る。打ちのめされる。くやしくてもっと努力する。また倒される。今までの何倍もの『金』『時間』『情熱』を投入する。家族や恋人にも悪影響。疲れる。非常に疲れる。釣りがつまらなくなる・・・・・。

トーナメントに出てみたいと思われる方もたくさんいらっしゃるだろうが、あんな苦しくてつまらない釣りはない。トーナメントは戦いなので楽しくはないのだ。それは競技スタート前の緊張感は何事にも代え難い一種独特のものがあるのだが、それ以上に辛いことが山積みだ。
私は4年間トーナメントに参加して全く歯が立たなかった敗者なのだが、トッププロといわれる人達の『情熱』には本当に心から頭が下がる思いがした。彼らがどれだけのことを犠牲にして努力してきたか、一般の方には想像も付かないだろう。今後、上を目指す方は相当の覚悟で臨んだ方が身の為だ。(上:北浦戦スタート前の私)

バスフィッシング本来の楽しみとは何であるか、やはり思考と攻めのスタイルであろう。それを自分の無理ないシチュエーションで実践するのが一番だ。
最近私はオカッパリによく行く。あまり釣れないけど楽しいのだ。気軽なのが楽しいとやっと気付いた。だからフナやハゼなんか最近また始めてる。単純で懐かしい釣りに回帰した。私の闘争心が再燃するのはいつの日か?。バスのことは随時書いていきたい。私の人生で一番のめり込んだ釣りだから・・・・・。 バスボートも北浦で静かに私を待っている。(2000年4月売却済)


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