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日時:平成15年1月3日金曜日 船宿:浦安吉野屋 船代:8千円(餌別500円) 出船:7時 沖揚がり:14時(1時間早揚がり) 天気:曇り時々みぞれ。北東微風。凪。 大潮:満潮6:40頃 干潮11:50頃 タックル:(竿)サクラ黒潮強DB+S195・スズミ凪船カワハギ210(リール)シマノクイックファイヤー小船400・アブアンバサダー4600UCR2D2(道糸)PE2号(仕掛け)食わせ針3本+カットウ(おもり15号) 餌:冷凍アルゼンチンアマエビ(剥いて使う) さて、明けて平成15年の初釣りは早くも3日に。大方の船宿は前日の2日から初釣りで賑わっていたようです。この日ばかりは常宿の吉野屋さんにお邪魔せずにはいきますまい。鯵にアオリイカ、カワハギ太刀魚シロギスと数多ある釣りものから選んだのは初挑戦のショウサイフグ。下関のとらふぐには遠く及ばないとはいえ、やはりフグは河豚。食通垂涎のお魚に以前から興味はあったものの、メッカは遠く外房大原。東京湾で出ているところは鶴見新明丸に八景野毛屋のみで、きちんと捌いてくれるとかやり方を教えてくれるだけだとか情報も定かではなかったため(電話して尋ねればいいんだけど)、足を運ぶには至っていませんでした。
(賢明にもこのとき、当然食べたことのあるカミさんは沈黙していた。) 「そうだ、あなたフグ釣ってらっしゃいよ。」なんてやりとりもあったのでした。 お年賀などを頂いたりもするので、珍しく車で行きます。湾岸線浦安インターで下りて、途中コンビニでお神酒も買って5時20分着。親方と女将さんに新年のご挨拶。今日も結構な賑わいです。餌と仕掛けも買います。餌はアルゼンチンアマエビというらしいのですが、結構大きな赤いエビです。仕掛けはカットウといっておもりのすぐ下に餌をつける針があって、その下10センチほどに3本の針を碇型に固めた引っ掛け針があります(市販の仕掛けでは、この引っ掛け針までがもう少し長いようです。)。餌を食べているアタリがあったら、すぐに鋭く合わせて引っ掛け針に掛けてしまおうというものです。その上に胴突き3本針の食わせ仕掛けもジョイントします。 さてさてフグ船第一吉野屋丸は、キャビンに暖房の入る大型船。定刻の7時に20人ほどで出船。普段は結構外にいるのが好きな僕ですが、さっそくキャビンに潜り込みます。釣り場は大貫沖。木更津の製鉄所を過ぎた辺りで起き出しますが、外には出ません、寒いから。 富津岬を回りこんだあたりで、船はスローダウン。そこで釣り開始前に船長からレクチャーがあります。まずは餌付け。「エビは頭と尾羽、足を全部取ってしまってください。そして、殻を剥いて尻尾から針に刺し、一節めで背側に抜きます。そこで針を返してまた腹がわに刺し通してしっかり安定させます。余りが大きければ切り取ってください。食わせの針には余りの身の部分を一節の半分ほどに切ってしっかり付けてください。」「釣り方は、おもりは底に付けて糸がたるむくらいが良いです。そして、たまに50センチから1メートルくらいゆっくりと誘い上げてください。そこから下ろすときには上げるときよりもさらにゆっくりとやると良いようです。合わせはあまり大きくやると魚が驚いて散ってしまうので、鋭く小さくやってください。」ははあ、ショウサイフグは底べったりにいるようですね。それにしても若船長、言葉遣いも丁寧で穏やか。好青年ですね。 合図があって釣り開始です。「水深は7メートル60です。」ずいぶん浅いですね。いったんおもりを着底させたところで、お祈りをするのを忘れていたことに気付きました。慌てていったん仕掛けを上げて、恭しくお神酒を海に注ぎ今年も安全に釣りができますようにと海神様にお祈りしました。 そして、改めて釣り開始。船長に教えてもらったとおり、おもりをびたっと底につけて道糸をたるませたり張ったりと、カワハギ釣りでいうところの「たるませ釣り」をしてみます。ところが、待てど暮らせどフグ君からの便りはなし。餌も齧られもしないで上がってきます。お隣左舷ミヨシの常連Kさんは、なんと9営業日連続でフグ釣りに来ている!そうですが、これまでにないシブさだそうです。北風ビュービューで早揚がりした昨日の方がまだマシだそうです。8時40分ほどに船中第1号が上がったようですが、その後も沈黙は続きます。 そんななか、なんとなく手に生体反応が伝わってきました。うりゃっと鋭く合わせを入れてみると掛かった様子。巻き上げる途中でもまずまずの手応えで上がってきたのは25センチ級。左舷第1号。「やったあ!」とKさんも喜んでくれます。ははあ、こいつがショウサイフグですかあ。こいつはなんと、掛け餌の大半を食い尽くし、その大きな針に掛かって上がってきたのでした。 ところが、またそこから長いトンネルに。途中Kさんが良型を期待させる竿の撓りを見せましたが、残念ながら外道のマコガレイ。でも30UPの良型。「マコもエビなんか食べるんですねえ。」「このほかに外道としては、タコにスミイカ、マゴチもくるよ。」マゴチは活き餌にしか興味を示さないはずなのに。 この辺で竿チェンジ。汎用小物竿ではやや鋭さに欠けるかなという感触があったので、カワハギ竿に替えました。さすがに船長もどうにもならないと思ったのか、お土産作りにミニが数釣れる場所へ移動したようです。Kさんが20センチに欠けるくらいのを釣った直後に、僕の手にも微かな違和感が。くっとスナップ合わせをくれると、針掛かりした様子。上げてみると、食わせ針の下・中に12センチ級が一荷。「その小さいのを丸ごと鍋にすると美味いんだ。」とはKさんの弁。その後、2尾同サイズをカットウに引っ掛けましたが、全く気付かずに餌を取られたり、アタリがあって合わせながらもうまく引っ掛けられなかったりと、フグ釣りの真骨頂?を味わうことも出来ました。 いつもは20くらい釣れるはずだそうなミニ釣りも、いまひとつなためやはり良型を狙おうとポイント変更。移動後すぐに比較的しっかりしたアタリ。すかさず合わせるといい手応え。25センチ級を1尾追加。こいつは食わせの上針に掛かってきました。活性が上がってきたか?直後にKさんも「ようやくいいのが来たぞ。」とリーリング。海面に浮かんだのはデカいアカメフグ。あっと思って竿を置き、振り返ってタモを掴んだところで「切られたあ。」と悲鳴。食わせ針を呑んでいたらしく、鋭いフグの歯にハリスは耐えられませんでした。せめて、タモを構えていたら...すいません。アカメはトラフグにも匹敵する美味しさだそうで、普段なら船中何尾かは混じるそうですが、当日は1尾だけだったようです。 その後、結局ぱっとせず。カッパを叩くみぞれの音だけが空しく響きます。それにしても冬の釣りも4シーズン目ですが、一番の寒さではないでしょうか。釣りの最中でも足踏みをしたりしていないと凍えそう。これじゃあ水温も下がって魚の活性も下がるのも無理はありません。またミニのポイントに戻って2尾追加。14時になったところで「店の方で相当雪が降ってきちゃったらしいので、済みませんが急いで帰ります。」のアナウンスでお開き。車で来ているので帰り道が心配。埼玉とかから来ている人はもっと心配でしょう。船中0〜6。吉野屋ではミニは数には入れないのです。 店に戻って、フグを捌いてもらいます。親方と公ちゃん、ベテラン高田船長の3人がかりで手際良く捌いていきます。そして、助手の青山船長と哲くんがきれいに洗ってくれます。もう絶対大丈夫というところまでしてからビニール袋に入れて「はい、どうぞ。」これなら安心です。 それを翌日実家に持っていって、大きめのをてっさ、ミニをてっちりにしました。刺身はそれほど薄切りには出来ないものの、大皿にしっかり並べられまして、「ははあ、店で食べるときには見た目たくさんあるように見えるけど、すごい薄いから実は結構少ないんだな。」と思いました。一応母も満足してくれたので良かったよかった。 それにしても、カワハギ釣りにも通ずる難しさがまたまたマニア心をくすぐってしまっていますよ。これからの時期、アイナメ・アオリイカ・スミイカ・太刀魚に加えてフグもじゃあ身体と休みが足りましぇん(あ、船代もか。)。そうそう、この釣りはきっと会社の同期のK村くんが得意なんじゃないかな。だって、引っ掛け釣りだもの。 |