相模湾二番勝負!
(その1:イワシメバル)
平成17年3月19日土曜日
船宿:葉山鐙摺港秀吉丸 船代:8千円(通常9千円−HP割引1千円)
出船:7時 沖揚がり:14時10分 天気:晴れ。北西風朝のうち強く後弱風。長潮:満潮8時05分ころ 干潮18時35分ころ
タックル:(竿)リョービ海波300(リール)シマノアクシス401F(道糸)PE1.5号・先糸ナイロン3号2メートル(仕掛け)市販仕掛け:2本針胴突き;ハリス1号60センチ,ハリス0.8号60センチ(おもり)丸型15号(餌)活きイワシ
春を告げるお魚、メバル。もちろん東京湾でも釣れるわけではありますが、3月恒例は葉山の海でのたりのたりとしながら、活きイワシ餌で狙う所謂「イワシメバル」なのです。当初予定では前日にC嬢とラブラブ釣行と目論んでいた(『釣りバカ掲示板』に「Cさんと二人、葉山マリーナに昇る朝日を見ています。」なんて書き込むつもりだったんですけどね。)のですが、残念ながら発達した低気圧が日本海を通ったために相模湾で最も忌避される南西風が吹いてしまっておじゃん。仕方無しにいつものように一人で出かけました。
鐙摺港の駐車場では一応船宿は尋ねられるのですがいつものように適当な詰め方。一応前から2番目という好位置をキープするも、前の車の釣りものが気になりますな。釣り座は生け簀横の左舷3番を確保。さっそく生け簀を覗くと、「うわっ、デカい!」事前に仕入れていた各種情報通りに、イワシの大きさが例年に比べ二周りほど大きめなのです。「まあ小さいメバルは要らないから、これで良いだろう。」なんて能天気に考えます。
右舷3人左舷5人で出船かと思いきや、ヒラメ船からあぶれた人が4人右舷トモ寄りに入ります。「ポイントは大体同じだからさあ。大き目のイワシも積んでいるから。」ということです。メバル船で3キロのヒラメが飛びついてきたこともあるそうですから。
葉山の真沖辺りでやるのかと思いきや、なかなか船は止まりません。ぐんぐん江ノ島が近づいてきます。30分ほど走ってようやくスローダウン。すかさず生け簀からイワシを掬いますが、バケツに移してみるとやはり大きいですな。中でも小さ目のを4尾だけ残してあとは生け簀に戻します。まず胴突き2本針仕掛けの先針にイワシを付けておもりと一緒に海に垂らします。その後、上針にもイワシを付けて海に入れた後はサミングしながらゆっくりおろします。おもりが底についたら1メートルほど上げるのがイワシメバル釣りの基本スタイルです。
ただ、例年と違うのはどうも水深が深め。例年だと、10メートルそこそこのところを攻めるのですが、20メートルくらいあります。イワシが大きいので、上げ下げの際に弱りにくいということで深場を攻めているらしいのですが、本来の釣り場と違うというのは気にかかるところです。
そして、嫌な心配が当たったのか釣り開始後30分経っても船中沈黙を保ったまま...ようやくぽつぽつと釣れ始めたのは、ちょっと不満なサイズのカサゴのみ。あらら、メバルはいないのかな?と思い僕もタナを下げてみます。下針はほとんどべた底狙いです。あわよくば平たいお魚を...といってもハリス1号ですからね。掛かっても取れないだろうなあなんて思っていたら、なんか竿先を押さえつけるような感触が。おやっと軽く聞き上げてみますれば、やはりぐーっという手応え。これはもしやと糸を張ったまましばらく待って、ぐいーっと合わせてみればぐぐーっとしっかりした手応え。これはホントに瓢箪から駒かもとややドラグを緩めながら巻き上げ。底から離れるときの抵抗はかなりのものであったので、船長も「カサゴやメバルじゃあなさそうだ!」と常連さんにタモ取りの指示を。でもでも、なぜか上がるにつれて抵抗は弱まり、「あれー、やっぱりカサゴかも。」案の定上がってきたのはオレンジ色のニクい奴でした。でも、30センチ級(後検29センチ)の良型。
その後は、どうやらメバルがイワシを突付き回している感触はあるのですが、如何せん食い込みが悪く針掛かりには至りません。船中でもメバルは数えるほどしか上がっていませんが、いずれも25センチ超の良型。掛かればデカいというわけですね。僕も1回だけ本物っぽい手応えがあったのですが、慎重に食い込みを待っている間に根に潜られてしまいました。思いきっておもりを底につけ、仕掛けを弛ませて油断を誘う作戦に出てみましたが、敵もさるもの(ひっかくものと続けると親爺ギャグ...)で出てきてはくれませんでした。結局20センチ超級のカサゴを2尾釣ったのみで遂にメバル釣り史上初の坊主を食らってしまいました(>_<)。秀吉丸の釣果はメバルカサゴ合算なのでメバルの頭が何尾だったのかはわかりませんが、合算でも頭7尾ですのでこれまでに無い渋さでした。ヒラメ挑戦組はダメだったみたい。
途中ちょっと閉口したのは、お隣と何回か祭ってしまったのですが、この方が必ず自分の方に仕掛けを上げるのです。そして、解いてくれるのは良いのですが、ぐちゃぐちゃになっているときでも「いやいや、もったいないから。」と言われるのです。いや、どうせ解いてもよれよれのハリスでは釣りにならないので...それよりも早く釣りさせてー。
港に戻ると、心配していた通りに前の車の方がなかなか戻ってきません。その間にどわーっと走って日影茶屋へお土産を買いに。急いで戻ってみても、まだ前の車の方はいません。と言うか、周りで戻っていないのはその車だけなのです。朝の案内係は何してたのかな?おとなりの車の方とちょっと話をしたのですが、なんと某宿の鯵船が船中坊主だったとか!その方もアマダイ狙いで来たのにお客さんが他にいなかったためマルイカに転戦。8杯と不満げでありました。全般的に活性が低かったんですかね。ようやく戻られた前の車の方にちょこっと移動してもらって、大急ぎで帰りました。
(その2:アオリイカ)
平成17年3月20日日曜日
船宿:熱海瀬戸丸 船代:8千円
出船:13時30分 沖揚がり:18時45分
天気:晴れ。西寄り強風。波高2メートル。
若潮:満潮11:15頃、干潮19:50頃
タックル:(竿)テンリュウ Cattle fish 4”1’(リール)ダイワスーパーダイナミックS105iL(道糸)PE1.5号(仕掛け)中おもり10号,ハリスフロロカーボン5号4メートル,各種餌木4寸
今期、かつてなく好調だったアオリイカ釣り。華やかにシーズンを締めくくるべくはるばる熱海までやってきました。なぜに熱海?かと言いますと、こちらでは午後出船夜まで釣りをやるというシステムでやっているところがあるんですね。東京湾でも、内房勝山辺りまで行けば同じシステムもあるようですが、なんとなく房総には行かないんですよね。地続きで行くには遠いし、アクアラインを通って行くのもバカらしいし。それに比べて熱海だと新幹線で行くという奥の手が。
でもまあ、新幹線は高いので行きは小田原までロマンスカーで行くことにしました。箱根へ向かう観光客に混じってちょっと場違いな釣り姿で。乗り場に行ってみると、なにやらロマンスカーの周りに人だかりが。みな車内を覗いているので、芸能人でも乗っているのかと見てみると、まだ乗車開始前なので車内は空。なんだろ?と思っていると周りの人の話からどうやら新型車両運行の2日目だそうで、物珍しさからの行動だった様です。乗り込んでみると新車のような匂いがしました。座席もゆったりとしていて、足元に18リットルのクーラーを置いても余裕でした。走り出してからも、沿線や通過駅(新宿を出ると最初の停車駅が小田原!)でカメラを構える人が随分いましたよ。図らずも、新型ロマンスカーVSE50000形に乗ってしまいました(乗車証明書までもらっちゃいました。)。
これまた観光客で一杯の熱海駅改札口で同行の西澤さんを待ちます。「初めての船釣り」というサイト&メルマガを主催されている彼とも結構長い付き合いになってきています。西澤さんが2回ほど今回お世話になる瀬戸丸さんでの釣行をされていることから、今回ご同行願ったわけです。間もなく現れた氏とまずは腹拵え。僕が頼んだ鯵のたたき定食は鯵をたっぷり2尾使ったもの。で、西澤さんは冷やし狸そばを頼まれたのですが、普通たぬきそばというと天かすが乗っているものなのに、こちらのはなんと海老天がドーンと乗っています。静岡ではそうなんですかねえ。
レトロなバスに乗って熱海港へ。熱海城へ登るロープウェイ乗り場もありますが、ホントのお城じゃなくて秘宝館らしいですよ。瀬戸丸さんは特に受付とかは無くて、船着場で待っていると船長さんがやってくるとのことです。船を係留している対岸の桟橋で待っていると、それまでぽかぽか陽気だったのに突然西寄りの風が強く吹き始めました。「なんか、嫌な感じですねえ。」なんて心配しているところへ船長さんが来て係留所の方に来てくれと。ほいほいと荷物を持ってついて行きます。トイレはロープウェイ乗り場とか港の駐車場の管理事務所のものを借用するしかありません。
船は定員8人くらいの小さなものです。釣り座は船長の指示に従います。我々は左舷ミヨシをあてがわれまして、じゃんけんの結果西澤さんがミヨシで僕が隣。常連さんがお二人トモに入って右舷前寄りは3人組が。出船前に船長に長竿釣法について伺うと、「まあそれなりのことはあるみたいですよ。昨日も船中5杯だったんだけど長竿の人が4杯獲りましたからね。」船のトイレをチェックすると、トモに個室トイレこそありましたが予約が男性だけだったせいか、漁具が仕舞われていて使用不可でした。ビールは控えねばならないようです。催した際にはそのトイレ横から海に直接いたすということです。
定刻の13時30分に出船。「初島周りでできれば良いんですが。」と船長も心配するほど風は強まっています。「初島は良いポイントなんですかね?」と西澤さんに尋ねると「僕は初島では釣ったこと無いです。」とのお答え。で、まずはやや北上して熱海ビーチライン方面へ。「はい、19メートルでやってください。」こちらの棚指示は中おもりまでで標準ハリスは3ヒロ4.5メートルです。僕はハリス4メートルですので19メートルちょっと糸を出します。後の釣り方は東京湾と変わりなし。当然のゴールドストロベリーで攻めます。同じ左舷トモの常連さんは青い餌木を使っています。それがご当地カラーなのかどうなのか?ところが、一流ししたところで船長と何か話してオレンジにチェンジ。「おや?」と思って何気なしに反対舷の常連さんを見るとそちらはピンクからブルーにチェンジしています。???西澤さんにも「なんか、常連さんの餌木チェンジが変です!」と耳打ちしてしまいました。
しかしながら、なかなか乗りは訪れません。というよりは、どんどん海が悪くなる状況で...しばらく辺りを流していましたが、風裏を求めて走り始めました。でね、当然ながら瀬戸丸の船にはキャビンなど無く、飛沫を浴びまくるのをただただ耐えるのみです。そして、たどり着いたのはなんと熱海港すぐ前...
さすがに風裏だけに幾分かはマシでしたが、渋い状況は変わらず。しゃくる腕は虚しく空を切り続けます。そんななか、やや沖目を流したときに右舷トモの常連さんが乗せたようです。でも、これは残念ながらマルイカ。そして、その後も沈黙が続きます。そんなわけで、船長大博打!?沖目を目指して走り出しました。近づいてくるのは初島ですね。ぐるりと東側に回りこんで釣り開始。島蔭とは言いながらやはり沖に出たためか小舟は波に翻弄されますが、ここで3人組真中の方が「乗ったー!」上がってきたのは小さめですが本命のアオリイカ。やった!と思ったのですが、抜き上げの際にぴゅーっと我々の方にも墨が。デイパックや船縁に置いておいた餌木を墨が直撃!ありゃありゃとお掃除しますが、ご本人は気付いていない様子。「すいません。墨かけたところはきれいにして下さい。」と苦情申し上げてしまいました。釣れていない奴のヤツ当たりと思われちゃうかもしれないので、難しいところです。その後、左舷トモの常連さんが1.5キロ級を上げて、初島移動は成功かと思われましたが後が続かず。風も強まる一方なので撤収することになりました。
で、ここからが問題です。わざわざ熱海まで来たのは、アオリイカ釣りのゴールデンタイムと言われる日没前後の夕マズメを狙うのが本旨。ところがところが、この一番“おいしい”時間帯の17:30〜18:30までを向かい風の中港前まで戻るのに費やしてしまったのです!波飛沫を頭から被るのをただただ耐えていた間にゴールデンタイムは終わってしまったのでした。
港前に戻ったときには既に陽はとっぷりと暮れ、温泉街のネオンが煌びやかに瞬いております。いやいや、それでも後30分あると気合を入れ直したのですが、今日はダメだと見切りをつけてしまったのか10分ほどして「はい、これで揚がりましょう。」と無情なお言葉。なんともまあ、いわゆる残尿感の心地悪さが残ってしまいました。
港に戻って船長に船代を払って解散。西澤さんによると、静岡県では下船後に船代を支払うシステムが多いとの事ですが、今日みたいな日は船長も気が引けるだろうし、客側も忸怩たる思いがあったりして、出船前集金の方が良いように思えますなあ。でね、その時間だと駐車場もロープウェイも閉まっちゃっているので、トイレも手洗い場所も無いのがちょっと厳しいです。せめて水道くらいは欲しいところですが...
港までのバスも終わってしまっているので、サンビーチ辺りまで歩くかととぼとぼ物理的には軽いんだけど心理的には重いクーラーを持って歩き出しました。でも、運良く後楽園ホテル前でタクシーを拾えました。せっかくの熱海なのでうまい魚でも食って憂さ晴らしをしたいところですが、温泉街はいざ知らず駅周辺の店は軒並み閉まってしまっており、結局シャビーなラーメン屋でビールを酌み交わしただけに終わってしまいました。
帰りは新幹線でびゅーんと東京まで。瀬戸丸さんではほぼ周年アオリイカを狙うそうで、これからはまさに乗っ込みで浅場に上がってきた大物を狙えるんじゃないでしょうか?熱海・真鶴辺りでは陸っぱりで2キロ3キロなんてのが上がっていますからね。西澤さんも再チャレンジされるそうです。僕は...どうかなあ?!