驚愕の外メバル

 

日時:平成18年5月27日土曜日

船宿:大原き栄丸 船代:1万1千5百円(女性は2千円引き)

出船:4時 沖揚がり:11時  天候:曇り時々雨。南の風弱し。うねり高2メートル

大潮:満潮3:30頃・干潮10:30頃

タックル:(竿)シマノ幻波マルイカ・スズミαキング沖船30−240(リール)アブアンバサダー4601C3・シマノクイックファイヤー小舟400(道糸)PE2号(おもり)小田原型50号(仕掛け)船宿謹製 (餌)塩イワシ

 



 一昨年の秋、「わはは爆釣隊」から派生したネット仲間が集った勝浦のコテージ「キャプテンズテーブル」。もちろん、釣り仲間でありますからただ集まっただけではなく、居住都県によるチーム分けを行いそれぞれに釣りを行った後で釣果を持ち寄り大宴会と相成ったわけであります。

 

 参加したみんながその楽しさを心中温めつつまたあのような楽しいひとときを共有したいと思いながらも、それぞれが家庭や仕事を抱える身としてなかなか実現できずにおりました。そんな折、誰もその再現を言い出さない状況をもどかしく思ったのか、女子釣り師の元締めの一人でもある姉御さんが幹事役を買って出てくれまして、前回参加者を中心に集結の号令がかかり、紆余曲折を経て薫風も爽やかな5月に開催となりました。

 

 さて、我らチーム東京の釣りものは、すったもんだの挙句になんとか決まった外房のクロメバル(タカギー氏曰く「外メバル」。以下、その略称を拝借します。)。船宿はそのタカギー氏率いるチーム横浜が先日轟沈した「き栄丸」さん。まあ言わば敵討ちって意味合いもあります。

 

メバルと言えば、別名春告魚。江戸前小物釣り師を自称する私やまやもその小気味の良い引き味を早春の東京湾で毎年楽しませてもらっています。そして、相模湾にも活きイワシ餌の独特の釣趣を味わうべく例年足を運んでおります。しかしながら、外メバルは初体験。噂に聞くところによると、これを体験しちゃうともう東京湾ではメバル釣りはできないとか。禁断の果実ってところでしょうか?

 

初体験でありますからに、オカミさんに「仕掛けはどんな感じでしょうか?」と尋ねたところ、「胴突きの2本針ですね。全長2メートルにハリス2号の60センチです。」まあハリスが太いですが、ほぼ葉山のイワシメバルと同じです。「針は?」「丸セイゴの16号。」はぁ?それ、マゴチ釣りに使う針なんですけど...「外道にヒラメとかハタが来ますから。大きなアイナメも。」初っ端からストレート気味のジャブを打ち込まれた感じです。

 

 ところ変わって五反田のフィッシャーマン(釣具屋ね)。いかにメバル釣りと言っても、50号おもりではいつものメバル竿は使えません(あとでビックリするんだけどね)。しかしながら、僕が持っている50号背負える竿はいずれも先調子。ある程度東京湾内の釣りでも使い回しできて、今回の釣りにちょうど良い(そんな都合良くいくかな?)竿を見繕ってもらおうと。まずは自分でいろいろ見てみて、アルファタックルのリーディングエッジ(パクリ臭い名前だなあ)パラボライト202Fがちょっと気に入りました。

一応店員さんの意見も聞こうと呼んできまして、

「外房でメバルとかおもり50号でやるんですけど、どんな竿が良いですかね?もしかしてもしかすると、3キロくらいのヒラメやハタなんかが来ちゃうかもなんですけどぉ。」(ちょっとバカっぽいか!?)

「難しいですね。こっちと違ってうねりが結構入りますから、ある程度長くないといけないので、この辺のライト竿ではダメでしょうねえ。ショートロッドはダメとか言ううるさい船長も多いですし。」

「はぁ。」

「もっとしっかりした軟らかめのイサキ竿なんかが良いんじゃないですか。」結局竿は買えませんでした...

 

 釣行当日、チーム東京城西支部はちはるさん車でZenさん、ユキさん、やまやと4人、城南支部はシドさん車でえりちゃんと2人が湾岸幕張PAで合流して一路外房大原へ。3時過ぎに到着して港一番奥の堤防に着けてある「き栄丸」へ。他にお客さん2名と聞いていたので、その人達がトモに入っていてくれたら(メバルでトモって選択は東京湾内では考えられないけど)、左右ミヨシに3人ずつ入ろうと思っていたのですが、お客さん一人増えたみたいで右舷ミヨシも押さえられていました。なので、なんとなく支部ごとになって右舷に前からシドさん・えりちゃん。左舷が前からやまや、ユキさん、ちはるさん、Zenさんに。両舷それぞれ中乗りさんが続いて竿を出すようです。

 

11人+船長で定刻よりちょっと早い4時に出船。船はやや沖に出た後南下していきます。風は然程ではありませんが、外房ならではのうねりがあるためザッパンザッパン波を被ります。軟弱な湾内釣り師はこの波を被るのが大嫌いなのです。釣り途中でならいざ知らず、移動途中は快適にキャビンの中で過ごしたいもの。まあないものねだりをしても仕方ないので、項垂れながら波をかぶってただただ耐えます。

 

 30分ほど走ったでしょうか?陸地(もちろん房総半島)が断崖となっている沖合いでスローダウン。やれやれ着いたかと仕度をします。配られた餌は塩?漬けのイワシ。タカギーさんの釣行記では活イワシとなっていましたが、既に活イワシを使える時期ではなくなっていたのでした。やまやにとってメバル釣りとは活き餌の釣り。こんなんで大丈夫なのかと半信半疑に陥ってしまいましたが、これまたこれでやるしか仕方ありません。幸い、潮は程好く流れているようなので、それに乗せて活きているように見えるのを祈るしかありません。

 

 水深は15メートルほどで、場所は変われどさすがに棲む水深域は同じなのですね。開始後ほどなく、ユキさんの竿先が叩かれました。おっ、来たかと思いましたが思わず竿を動かしてしまったようで、食い込むに至らず。がっかりしていますが、その辺の呼吸は痛い思いをして覚えてもらうしかありません。とか言っている間にちはるさん、Zenさんが立て続けにヒット。ぐいぐいと力強く引いているので、ナニガツレタノデスカ?と見ているとこれがメバル。海底はカジメ帯らしくまあ僕の中では葉山色と呼んでいる茶金の見慣れた魚体なのですが、離れて見てもデカい!

 

 その後、僕も置き竿にしてユキさんと反対舷ミヨシのお祭りを解いている間に1尾掛かっていましたが、25センチくらいかな。それでも東京湾で釣れればオオッてなもんですが。そして、サイズは違えどもやはりメバルはメバル。竿が硬い所為でアタりはすれど食い込まず。反対舷を見に行くと、えりちゃんは釣っていますが、シドさんはやはり竿の所為で食い込んでくれないとのこと。「今度釣ったら写真撮りに来るからね。」そんな中、軟竿のリーディングXA55を使っているちはるさん快進撃。立て続けに5尾釣ってしまいました。僕も、マルイカ竿に見切りをつけ安竿ながら軟らかい調子のものに替えてようやく追撃。しかし、30センチは当たり前というサイズはまさに驚愕そのものです。25センチくらいだと船長が「それはリリースサイズだなあ。」(もちろん冗談でしょうが)なんて言うんですよ!メバルというお魚、東京湾で釣ると縞縞模様にクリっとしたお目目ということで、可愛いお魚コンテストがあれば優勝を争うのは間違いなしというところですが、今回手にしたメバルはイカリ肩に分厚い身体、ぎょろ目のマッチョな姿ですから同じコンテストでもボディビル大会になっちゃうのではという感じで、とても同じ魚とは思えません。

 

 ユキさんも、アタリ・動かさずに待つ・掛かる・竿を立てて確認・巻き上げるの呼吸がわかってきたのか連発しています。Zenさんシドさんはなぜかマトウダイを釣っています。ヒラメ釣りの定番外道といわれるこのお魚も、もう少し大きければ美味しいらしいのですが、残念ながらちょっと小さい。そういえば、マトウダイ釣ったことないなあと思ったら、なにか通じちゃったのか律義にも掛かっちゃいました。律義さに免じてリリース。

 

 そして、突然ガツガツッというちょっと異質なアタリがあったため、一呼吸置いてから竿をゆっくり立てると掛かった様子。途中の引きもトルクがある感じでどなたですか?と海面を覗くと平べったいのがゆらりと。「あっ、ヒラメだ。」シドさんがタモを持って来てくれましたが、口元にしっかり掛かっているようでしたので、ひょいっと抜き上げたところ空中でプツンっ。「あー、バレた。」「抜いちゃダメでしょっ!」とちはるさんに叱られちゃいました。でもまあ、所謂小ソゲサイズでしたから。ほぼ同時にヒットしていたえりちゃんは無事ゲットするもガンゾウでした。

 

 一連の騒ぎに、例によって寝ていたユキさん(別名眠り姫)がむくっと起き上がりまして、仕掛けを投入。入れパクで巻き上げを開始しましたが、これまたタダならぬ様子。上がってきたのはやはりヒラメ。これはさすがに大事にシドさん差し出すタモに収まりました。キロ弱ではありますが、初ヒラメとのことで大喜びです。

 

 その後も飽きない程度に釣れ続け、船長も上機嫌です。ふと、反対舷を見ると、えりちゃんが中乗りさんに竿を借りています。中乗りさんが使っているときに、遠目で見てあれはもしや?と思っていたのですが、えりちゃんが持っているということで見に行くと、やはりベイゲームメバル330!おもり負荷8〜15号で通常のイワシメバルに使う竿ですよ。これに50号背負わせるとは!この手の竿なら人数分持っているよ(幻波3本・サクラ2本・リョービ1本)〜。「やっぱり長い竿の方が有利だよ。」船長の言ですが、これは思いつかなかったなあ。一之瀬丸の25号ですら使うの躊躇しちゃっていたのに。で、竿のお蔭?か、えりちゃん快進撃。しかもね、魚を上げるのがぐにゃぐにゃ竿で難しいのですが、魚の取り込みから餌さ付けまで中乗りさんがやってくれるお姫様釣りでしたから、手返しが早いの。

 

 結局メバルが釣れ続いたために、より深場の高級外道が出易いポイントは攻めず。それでも全員デカメバルをツ抜けし大満足でした。下世話な話ですが、この型のメバルならば末端価格2千円は下らない代物ですから、船代の倍以上の水揚げです。ちはるさんは、沖揚がり間近に待望のホウボウも釣り上げ、さらにご満悦。

 

 船が港に着くと、オカミさんと子供達がお出迎え。聞けば8歳の長男君から5人の子供を「全部自分が産みましたっ。」ええっ、どう見ても20代前半なんですけど、オカミさん。っていうか、てっきり船長の若い妹さんだと思っていたのに...長男君は、船から荷物を受け取ってくれたり、なかなかの働き者。良いご家族ですね。待合所で、カレーうどんを頂きながら船長夫妻と歓談。今日の好釣果と、話の面白さにZenさん曰く「大原はき栄丸で決まりですね。」一同、深く頷くのでした。『き栄丸、サイコーッ!』

 

 「それじゃあ、また来まーすっ!」と港を後にして、国道128号をやや北上して国民年金保養センター「そとぼう」に。本日お泊まりのコテージには、一人用の風呂しかついていないので効率良くここで風呂を済ませてしまうことに。500円でヘルストン温泉?に日帰り入浴できるのです。風呂上り後、みんな生ビールを横目に我慢我慢。ちはるさんは、マッサージチェアで揉まれながら爆睡(笑)。

 

 懐かしのコテージに着くと、チーム千葉が荷物を運び込んでいるところでした。チーム千葉(4人)・横浜(2人)連合は、南房太海の聡丸でヤリイカ。チーム埼玉(3人)は、同じく江見でオニカサゴ。それぞれきっちり釣果を挙げていましたが、さすがに我々の釣果にビックリしていました。なにせ、良型のメバルが100近くいるんですから。当日の宴会に供する刺身用・煮付け用の下拵えはもちろんのこと、みなさんのお土産用も極力きれいにしておこうと、大変な作業となってしまいました。思えば前回もフグを100余り処理したなあ。チーム東京はお土産担当としての地位を確立してしまったようです。次回はプレッシャーですね。そうそう、メバルもこのサイズになると、クーラーにしまう前にきっちり血抜きをした方が良いですよ。

 

 夜の宴会は、まだ明るいうちから山盛りの海の幸(なぜかサザエまで)とジンギスカンで大盛り上がり。酔いに任せて大変な余興までやっちゃいました(笑)。そして、いち早く酔いつぶれた後に、なにやら悪戯までされて、お婿にいけない身体になっちゃいました(涙)。

 ともあれ、早くも次回が楽しみですなあ、わはは。

 

 それにしても、来年東京湾でメバル釣りする気になるのかな?まああれはあれ、これはこれで別物と思うしかないんですけどね。