静から動



平成14年7月28日日曜日
船宿:金沢漁港仁春丸 船代:8千円 駐車代:3百円
出船:7時 沖揚がり:13時30分(通常は14時)
天気:曇りのち晴れ。朝のうち風はないものの妙なうねりあり。昼頃から北寄りの風やや強しでも凪。 中潮(干潮13時10分ころ)
タックル:(竿)シマノBAY GAMEコチスズキType210
(リール)アブ4600UC Real2Deal2
(道糸)PE2.5号(中おもり)三日月10号
(仕掛け)ハリスナイロン5号3メートル,針スズキ18号ヒューズ巻き(餌)活き赤エビ

アナゴが終わって、コチは来月から。夏休みの一日、何を釣りに行こうかしらん?って言っても実は決めてたんですけど、スズキ。媒体に滅多に出ない金沢漁港「仁春丸」さんのスズキ釣りが前号の「つり丸」に紹介されていまして、ちょっと行ってみようかなと。まあ難しい釣りですが、道具立ても餌もコチと一緒なので前哨戦という事です(釣り方は全然違うんですけど)。

アイナメ釣りは電車で行ってましたが、今回はお魚が大きいので当然大型クーラーが必要。であれば、車で行くしかないので湾岸を飛ばしていきました。船宿には6時前に着いたんですけど、すでに何人かのお客さんが。様子をうかがうとみなさんスズキのお客さんのようです。金太郎船長にご無沙汰の挨拶をして船代を払ってから船へ。初めてですから船長の横に席を取ります。しばらくして船長が来たので、「仕掛けは17号と18号で巻いてきたんですけど、18号がいいですか?」「ちょっと見せて。あーこれじゃダメだなあ。品物が大きいからねえ。これを使ってください。」と仕掛けを一つくれました。でもね、針がなんか大きいんですよ。形は同じスズキ針なんですが、僕がサンスイで買ったのも18号なのに3周りくらい大きいの。ヒューズも僕は糸おもりをチモトに5回ほど巻いたものでしたが、船長のは幅を狭くした板おもりを針の中ほどまで螺旋状に巻いていました。
「スズキはね、向こう合わせと言うわけじゃないけど強く引き込むまではじっと待って、合わせは頭上まで竿を振り上げるのではなく目の高さでぐっと止めてください。それで、針掛かりしたら何回かは強くリールを巻いて、がっちり掛けたらがんがん巻く。でも、魚が引いたら巻くのを止めて。ドラグは緩くしておいてください。」と丁寧に教えてもらって準備はOK。  

定刻の7時に両舷とも6人、計12人のお客を乗せて出船。この船にこんなに乗ってるの初めてです。仲乗りの昭ちゃんも健在(「つり丸」によれば船長の弟だったのね)。なーんか妙なうねりがあって微妙に荒れている海を小型の仁春丸はよたよたと進みます。ポイントは住友ドッグの沖合い。「23メートルでやってください。」棚の指示があります。これは海面から中おもりまでの深さです。スズキ釣りでは、この指示棚をいかに守るかがポイント。アタリがあるまではじっと我慢の子なのです。  

何回か流し替えをしたところで、なんか根掛かりのようにくーっと手応えが重くなりました。ありゃま、と思って竿を持ち上げるとフッっと外れた様子。水深の指示はひょっとして針まで?と思って船長に確認すると、「中おもりまでです。」そうだよねえ。流し替えのときにエビを見てみるとなんか弱っています。目ざとく昭ちゃんが「おっ、やられたな。エビを触るとぬるぬるしてるだろ。それは魚がいったん口に入れたんだよ。」えーっ、さっきのがアタリだったの?  

その後、お隣左舷大ドモの親爺さんが掛けました。僕にもコツコツっというアタリが!と思ったら親爺さんが掛けたスズキが仕掛けに当たっただけだったようです。ベテランらしく余裕のやり取り。竿は大きく撓っています。リールのドラグを効かせながら徐々にスズキは上がってきます。やはり相当糸を出されているらしく、20メートルぐらいとは思えないほど時間がかかっています。ようやくにして中おもりが見えてきましたが、そこからまだまだ走ります。そのため、取り込みは中おもりを掴んでハリスを手繰るなんてことはしないのです。竿先いっぱいまで巻き上げてタモで掬ってもらうのです。昭ちゃんが掬ったスズキは予想以上に大きかった。しかも太い。船中第一号は目印なしで生簀へ。ここ仁春丸さんでは、スズキは揚がるまで生簀で活かしておけます。目印は用意してあるので持っていく必要はないようです。  

さてさて、僕もあの強烈な引きを味わいたいと集中しますが、なかなかアタリは訪れません。そのうえ、右となりの常連さん(渋い手バネ竿)は過去4回連続坊主だったらしく、しきりに「おりゃあ絶対釣れないね。自信があるよ。」とかぼやきながら飲んだくれています。ううう、ボ菌が移らなければ良いが。そのうち後ろの右舷で掛かった当日最大(4キロ級!)が僕も含めて4人とお祭り。「祭った人は糸を出してやってえ。」と船長に言われるまでもなく糸を出します。  

長らくお待たせしました。10時を回ったところでようやくアタリが来ました。コツンっと来た後にぐーっと強く引き込まれました。よっしゃあと教えてもらったとおりに目の位置までしっかり合わせたつもりが、ジャーッと糸が出て行きました。しまったあああ。ドラグゆるゆるなのにスプールを押さえるの忘れたああああ。当然スズキ君はさよおなら。 「どうだい。」と様子を見に来た昭ちゃんに事の顛末を語ると「もったいないなあ。でも、まあ初めてじゃしょうがないか。」  

その後、アタリは2回訪れました。2回目はミヨシ寄りの人がバラした直後にこつこつっ、コツコツッとしばらくつつかれているみたいで引き込みを待ったのですがそのまま。そういうときはいちかばちか聞き合わせするといいそうです。3回目は何の前触れもなくすーっと竿先が引き込まれました。ありゃ?とついリールを巻いてしまいました。一瞬手応えがあったのですがすぐ軽くなってしまいました。そういうときには、しっかりとした引き込みになるまで竿を溜めなければダメだそうです。  

それで、結局坊主。おとなりは5連敗。「もう手バネの糸を外して仕舞うよ。」なんて言っています。船中第1号の親爺さんもその後不発。ミヨシ寄りで2本取った人は、掛けたのは5本なんですけど3本もハリス切れ。メバル竿みたいな長い軟竿が満月のようになっていましたが、そんな軟らかい竿でもダメなときはダメなんですね。船中12人で2本が2人・1本が4人で6人が坊主。やはり難しいですね。特に、じっとしているところから突然アタリが来るので切り替えが大変です。

「今日は残念でしたけどまた来てくださいよ。」昭ちゃんによると、スズキは8月いっぱいかなということで、その後サビキ(コマセなし)で鯵を狙うらしいです。それと、別船はカサゴ・メバル狙いで出ているのですが、そちらで使う特餌を見せてもらったところ、3・4センチほどのダボハゼでした。これに食ってくる根魚はデカいらしいですよ。  

8月18日日曜日に第1回金沢漁港のキス釣り大会がありまして、それに仁春丸さんから出るんですよ。根回りの釣りが得意な宿ですから、キスもデカイのを釣らせてくれるはず。優勝商品はハワイ旅行ですからねえ。