真夏の夜の夢



平成14年8月10日土曜日
船宿:羽田かみや 船代:5千円
出船:17時30分 沖揚がり:20時50分
天気:晴れ。現場は意外にも微風、行き帰りは南西強風で飛沫まくり。現場は凪。

ほーねまーでとけるよな、てきーら、みたいなきすをして〜♪とはちょいと違いますが、夢のような体験をしました(ちょっと大袈裟かな)。    

昨年初めて発見したものの、申し込みのタイミングが合わずに今年に持ち越されていた釣り船での花火観覧。かみやさんのHPを毎日チェックして、案内が出た途端に申し込んでおいたのです。ここのところの強風で開催が危ぶまれたものの、昼に電話して聞いたところ開催だということでいそいそと出かけました(そのため、マゴチ釣りは午前で切り上げ。)。  

実は出掛けにちょっともめました。スカートにミュールという格好でいるカミさんに「釣り船をなめるな(意味不明)。」「じゃあ、行かない。」子供じゃないんだから。まあ困るのは自分だろう(とばっちりは食うだろうけど)ということで。実はかみやさんには何回か行ってますが車は初めて。産業道路を進んで環八を越え、大師橋手前の右手にすかいらーくがある信号を左折。ずんずん進んで海老取川を渡る寸前で右折して多摩川の堤防へ。ちょっと行ったところで、一般道は右へ逸れるのですが左手ゲートのある堤防への道へ入ります。ゲートは押せば開きます。ただし、あまり幅のある車は入れないんじゃないかな?  

16時20分頃に着いたので、とりあえずカミさんを桟橋へ連れて行きます。まだ船は入っていません。カミさんをそこに置いて、店に受付に行きます。店には既に何人かいました。受付を済ませて桟橋にとんぼ返り。さて、席はどうしようかなということですが、現場での船と打ち上げ場所の位置関係がわからないので、とりあえずミヨシならばどちらでも見えるだろうと、船着き場では日陰になっている右舷ミヨシ寄りに取りました。最前にしなかったのは、キャビンへ出入りしやすいようにとの配慮。続けてきた数名のグループはミヨシに陣取り、早くもデッキの上で宴会を始めています。  

その後もぽつりぽつりと人が集まり、スカート姿はおろか、浴衣のねーちゃんたちも乗ってきて、カミさんは「あんな格好の人たちもいるじゃない。」と勝ち誇った様子。結局出船間近まで人は来続け、50人近くなったんじゃないでしょうか。定刻の17時30分になってもまだエンジンはかかりません。おかしいなと思っていると、受付人数と回収した札が合わないらしいのです。そんなことで20分ほど遅れて出発。  

走り出すと飛沫を被るからとカミさんをキャビンに入れますが、ほとんどの人は外にいるまま。船長は「濡れますからなるべく中に入ってください。」とアナウンスするのですが、馬耳東風(あ、南西風か)。そのせいか、途方もなくゆっくり走るので飛沫もたいしたことないため、外に出て離着陸する飛行機など眺めます。ま、僕には特に珍しくもないのですけど。多摩川を出て、空港を回りこんだあたりは、もうしばらくすればマゴチの釣り場になるところです。その辺りでは、ちょうど沈む夕陽や富士山のシルエットなども楽しめます。それにしても、あまりにゆっくりなので果たして間に合うのかな?  

そろそろと湾奥へ入りこんでいくと、やがて船の科学館の煙突が見え、お台場の日航ホテルやフジテレビ、さらには前方にレインボーブリッジが大きく姿を現します。ベイブリッジはしょっちゅうくぐっていますが、レインボーブリッジをくぐるのは初めて。くぐると、凄い数の屋形船や釣り船、大小のプレジャーボートが浮かんでいます。その船の中をかみやの第15海宝丸はずいずいと進みます。もう目の前に晴海のフェリーターミナルが見えるところで静止。  

我々が到着するのを待っていたようなタイミングでオープニングの花火が上がりました。一斉に上がる歓声と拍手。うまくしたもので、上空はともかく現場はほとんど無風。船は打ち上げ場所に正対して停まります。で、あるならばとカミさんと操縦席前のスペース(普段はバケツとか置いてあるところのまた上)に登ります。前のデッキでも良いのですが、そこならば後ろに寄りかかることもできるのです。出船前から目をつけていて、船長にも許可を得てありましたのです。    

それから後は、およそ1時間30分ほどまさに夢の中。今まで何回も花火大会は見ていますが、これほど近くで見たのは初めてです。なにしろ、大玉のときには頭上にまで広がって、本当に降ってきそうなほど。我々の船より前に出たボートなどは、保安庁の警備艇に警告されてましたし。

 六部構成になっていたのかな?それぞれのパートで花火自体はそれほど大きく変化はしなかったのですが、地上の会場ではなにかイベントがあったのかも。パートが切り替わるときに、地上から吹き上げる花火をカミさんは気に入った様子。まっすぐ一列に並んで上がるものや、ひょろひょろと不規則に斜めに上がるものなど。それで、パートが切り替わったぞーっと息を呑んでいると、やがて派手に上がり始めるのです。お絵描きシリーズは、スマイルマークや渦巻き、ミッキーのシルエットなど。こいつばかりは向きがうまいこと上がるかどうかにかかっているらしく、いびつなのも結構ありましたよ。でも、「あっ、今のは星型だっ!」とか、「ほら、にこちゃんだよ。」なんて絵解きも楽しんでました。連発のスターマインもカラフルなものもあれば、黄白色の煌きのものも一際美しく明るく。しばしの静寂の後、ひゅるひゅるひゅると一際高く上がっていく花火が登場すると、「おっ、今度のはでかいぞー。」とみんなで固唾を飲みます。そして、どーんっ!!「おーっ、ヒューヒューぱちぱち!!」ぐいぐいとビールも進みます(カミさんは、トイレが気になるのかあまり飲まなかったけど。)。ひょっとして、2時間近くも船の上ってのはきついかな?と思っていたのですが、もう楽しくて楽しくてあっという間にフィナーレを迎えてしまいました。  

静寂が戻った海上には、ほーっというみんなのため息が満ち、夢の余韻の中しばし漂います。ふと気づけば周りはまさにトレンディーな夜景の真っ只中。その真ん中に浮かんでいることも、考えてみればまた贅沢なことです。そして、一艘また一艘とエンジンがかかり始め、それぞれ引き返し始めました。  
「帰りは向かい風なのでなるべく中に入ってください。」と船長のアナウンスがあったのですが、またまたみなさん言うことを聞きません。浴衣のねーちゃんたちも外にいて、しばらくしてずぶ濡れになって入ってきました。でもね、こんなにお客さんがいるとみんな入りきれないのよ。でもねでもね、好んで外にいて濡れてきゃあきゃあ言ってる奇特な人たちもかなりいたのですよ。僕らは、中でぐっすり寝てしまったのですが、帰りもやはりゆっくりだったので、桟橋に着いたときには22時近かったのです。「船長、お世話様でした。」と挨拶して、帰路に。  

堤防の上をずうっと進んで、かめだやさんの前でより細い道に入ってから一般道へ。かめだやさんも屋形は出していたみたいです。産業道路から環七に入ったのですが、松原橋(国道1号と交わるところ)で痛恨の工事渋滞。23時頃家に着きました。

 今回初めて船で花火観覧しましたが、観覧中はもちろん行き帰りも地上のように人ごみの中にいなくても済むし、それでいて打ち上げ場所までも近いし、まったくいいことばかり。気にしていた揺れも、あの風でも湾奥なのでそれほど大した事はなかったし、あと懸念材料はトイレですかね。第15海宝丸はかみやさん最大の船で洋式の水洗なのできれいなのですが、いかんせん一つしかないですからね。結局海上では1回も行きませんでしたが、船中酔っ払いばかりなのでどうだったかなあ。一応カミさんは「来年も行きたい。」とは言ってました。

 会場には、屋形船のほかにも東京湾奥各所の釣り船も出ていたので、仕立てだけというところもあるでしょうが乗合も結構あるんじゃないかな。例えば、この東京湾大華火大会のほかにも、横浜の花火大会では横浜の船も出るだろうし(黒川本家の乗合は4千円だったらしい)、浦安の吉久は江戸川の花火大会にも出てたみたい。最近は、屋根に上れる屋形船も増えていますが、座ったままで頭上が空いているのは釣り船ならでは。

(今回の役立ちグッズ)
 
 ソフトクーラー:東急ハンズで1,900円で買った。350ミリリットル缶が10本くらい入る。上ふたに缶ホルダーが付いていて便利。  
 ホカロン:クーラーボックスに入れた焼き鳥・から揚げの保温用。夏場なのであまり売っていない。東急ハンズでなんとか見つけた。   
冷しぼ:タオルを濡らしてビニールに入れてクーラーに入れとく。   
釣り用ざぶとん:風で飛ばないように80号おもりをつけといた