夏の終わり



平成16年9月25日土曜日
船宿:本牧濱生丸 船代:8千5百円(1日通しの場合。半日だけだと5千5百円。女性半額) 
出船:6時50分(12時20分) 沖揚がり:11時10分(16時40分) 天気:曇り一時雨のち晴れ。北東の風。凪。 中潮(満潮15時50分頃,干潮8時30分頃)
タックル:<コチ>(竿)サクラDB+S櫻黒潮強1.95M(リール)ダイワダイナミックZ103L(道糸)PE1.5号(中おもり)三日月15号(仕掛け)ハリスフロロカーボン5号1.5メートル・ちぬ針6号(餌)活きはぜ 
<ハゼ>(竿)ダイワHS早舟Vキス120(リール)シマノアルテグラ1000(道糸)PE1.5号(仕掛け)中通しおもり1.5号+ハリス12センチ+ハゼ針8号(餌)青イソメ

  横波に揺れる船上 肩並べ夢を紡いだ  
流れ行く潮に 青船を浮かべ  
焼け落ちた夏の恋歌 大物のコチは泡沫  
空は夕暮れ  
途方に暮れたまま バラした魚を思い  
アタリを待っていた 送りこんだハゼに祈り  
夏の終り 夏の終わりには ただ大ゴチに会いたくなるの  
いつかと同じ夢見続けるだけ
 

ともあれ、シーズンの幕引きをすべく25日の土曜日に行ってきました。あわよくば翌日曜日にもとも思ったのですが、弓矢の道では一発必中を狙うときには二の矢は用意しないものだとか。ということで土曜日だけとの思いを込めて。  

休日の配置がうまいことありまして、木曜日秋分の日に餌とするハゼ釣りを。午後からはJリーグ観戦の予定ですので朝のうちだけ。ホントなら23日ももちろんコチ釣りに行きたかったのですが、カミさんがなぜか会社で安いチケットが回ってきたとかで気を効かせて?25年来のマリノスサポーター(昔は日産自動車ですけど)の僕のために買っておいてくれたのです(うるうる)。  

4時半くらいに横浜市某所に到着。まだ暗いので街灯の下を中心に探ります。が、なかなかアタりません。こないだもっちゃんに「夜だからかなあ、あんまり釣れないよ。」と訴えると「昼でも夜でも変わらないよ。それは、下手なのっ!最初は餌をでかくつけてアタるところをあちこち探ってみなきゃ。」と喝破されてしまいましたので、餌を大きめにしてはいるのですが。  

ぽつぽつと小さめのハゼを拾い釣りといった様子で場所を探りましたが、やうやう山際が明るくなりだした頃、前回もまずまずの釣れ具合だった信頼のポイントに。落とすなりひったくるようなアタリで良型が釣れました。
それから怒涛の入れ食い。同じところに落として何尾か釣ると少しアタリが遠のきますが、そうしたら少し場所をずらせばまたアタる。ただね、やっぱり針にうまく掛けるのが下手なんですね。打率は5割ってとこです。呑まれちゃうことも多いし。呑まれちゃった場合には、針を外そうなんて思わずに潔くハリスを切ります。口の中でどこに掛かっているかによるんですが、7割方は活きています。

恐かったのは途中ふと気付くとデカいスズメバチがぶんぶん周りを飛び回り出したこと。1匹だけだったら打ち落としちゃえば良いのですが、3匹もいたので興奮させてはと一歩後退。様子を見ていたら、あたりを探った挙句になんと青イソメを抱え込んで飛び去っていきました。臭いに釣られてやってきたのでしょうか?  
結局、15センチオーバーの準ヒネ級も3尾混じって、8時過ぎまでの3時間で60以上釣れました。釣れ続けていただけに引き際が難しかったのですが、午後に予定がありますから。  

一帯には純粋にハゼ釣りをしている人達も多いのですが、多くはどっかりと腰を下ろして伸べ竿で同じところを攻めているようです。そこにハゼの群れがいれば良いけど、いないところでいくらやっても仕方ないのです。一方で濱生丸常連のハゼ釣りはRUN&GUNですから。おのずと釣果には違いがありますね。  
店まで行ってハゼ君達をカゴに入れ、餌にとオキアミを一掴み入れて「土曜日まで元気でいるんだぞ。」と置いて来ました。  

でもって、当日です。集まったのは常連ばかり12人。ややお天気が心配ではありますが、意気揚揚と沖を目指します。  
今年は例年と違ってこの終盤に来ても主戦場は羽田。羽田というと僕も20センチ3連発をやってのけた?ことがありますが、チビ太のポイントというイメージがありますが、60UPも何本も出ていまして気は抜けません。前日にも60ジャストが上がっていますしね。  

朝イチ、準ヒネをつけて勝負に出ます。すると、ヒネ効果かさっそくアタリ。しかしながら、なかなか食いこまない様子にこれはさほど大きくないぞと。なので、掛かれば仕方ないけどできれば貴重なヒネを回収したいと早めに合わせ。すると、幸い?にもすっぽ抜け。ハゼ君は命拾いしたぜって顔で肩で息をしています(嘘)が、その肩にはくっきりとコチの噛み痕。ホッとしたのも束の間、またがんばって来いと海底に送られてしまいました。
ふと気がつくと、大ドモに陣取ったK師匠の竿がぐいぐいっと傍目にも大物を感じさせるように引き込まれています。固唾を飲んで見守っていると、さすがの力強い合わせ。ベイゲームがきれいに弧を描いたと思った瞬間、竿のしなりがふっと戻ってしまいました。後で伺うとドラグがわずかに緩んでいたとのこと。むー、残念です。  

すると、間もなく順番が回ってきました。えもいわれぬ違和感があったなと思うや否や、竿先が50センチほどすーっと引き込まれました。ぬっと竿を持つ手に力を入れると、一呼吸置いてぐいーんと重い引き込み。海面下まで引き込ませておいてしっかりと合わせ。海面下からの持ち上げなので目の高さで留め、そこで溜めてしっかりと針を貫くイメージ。針掛かりを確信して、ゆっくりと巻きます。ぐいぐいっと重い引き込みは良型ならではですが、やはりもう一声手応えが足りません。でも贅沢を言っちゃいけないですよね、後検57センチの良型でありました。「今は最初から最後まで緩まなかった。」ともっちゃんからお褒めの言葉もいただきましたし。  

そして、サイズアップを狙って2尾目のヒネを海底に送り込みます。ここでもっちゃんからみんなに発破が掛かります。「ヒネ持っていたら使えよーっ!」しかしながら、どうしたわけかミヨシのW君がヒネを使いません。本人曰くおいしいものは後に取っておくタイプだとか...そして今季のW君はもっぱらもっちゃんのおもちゃというか最重点指導対象者になっておりまして、さっそくチェックが入ります。わざわざハゼのバケツまで見に来て「なーんで、ヒネ使わないんだよぉぅ!」でもね、W君指導はしっかり身についていて、僕なんか足元にも及ばないくらいの腕前になってますよ(翌日の最終日もしっかり午前午後とも竿頭だったし。)。  

そんなこんなでしたが、来ましたよ2回目の大物アタリが。初回とパターンがちょっと違って、潮が止まりかけだった為に、ぐっと竿先が押さえられた後にぐっぐっぐっぐっーぐっーぐっーぐぐぐぐぐーっと引き込んだところで慎重に合わせた手にしっかりとした重みが残りましたが、次の瞬間すっぽ抜け。ハゼは上がって来たものの、無残にも口の周りはぐちゃぐちゃでどうしたものか最初と違うところに針が刺さっていました。手応えからすると60UPはなさそうでしたが50後半は確実というサイズでした(多分ね)。A教官も「今のはずいぶん竿が曲がっていたよ。」と残念がってくれました。  

そして、最後となりました3尾目のヒネを祈るように海底へ。しかしながら、こいつは42センチに丸呑みされてしまいました。うーん、ヒネをやるにはもったいないサイズ。3年後に会おうと海に戻しました。  
その後、K師匠の大物(奇しくも同じ57センチ)やW君のダブルアタック(2本竿に同時アタリ。1本ゲット。)などの見せ場もあり、船中坊主も消え、まずまずの状況になったときに再々度大物のアタリが。上げ潮が効き出していたため、ぐっぐーんと重い引き込みに十分竿先を送っておいて合わせたのですが、やはりすっぽ抜け。まあこれも50後半くらいの手応えではありましたが。  

結局午前の部はそれで終了。右舷ミヨシのSさんが5本で頭でありました。  
帰り道にハプニング。船が突然スローダウンしたかと思うと、もっちゃんが「ゴメン。ちょっと海苔を取るから。」釣り中から気になっていましたが、海面を覆うほどに海苔状の藻類が大発生していまして、エンジンの冷却水?取水口のフィルターが詰まっちゃうらしいです。前々日もそれが原因でオーバーヒートしちゃったとか。中の瀬も富岡もどこもかしこもこの藻にやられているそうです。  

ちょっと遅れて港に戻り、和やかにお昼ご飯を食べながらもみんなの頭は「午後は一発ギャンブルだろう」ということで一杯。今年はあまり模様は良くないとのことでほとんど攻めていないのですが、モンスターの潜むあの場所へとみんなの期待は膨らんでいるわけです。
「羽田はあの海苔が一杯で午後からは行けないよねえ。」とか「富岡はスミイカが一杯なんでしょ。」とか必死に誘導。もとより大物に賭ける気持ちは人一倍のもっちゃんも、常連の口説きに折れる風情で「しょうがねえなあ。」とあの場所行きを決意。常連一同さらに気勢を上げましたが、どうしたものか午後から新顔が3名。お一人は手バネ竿をお持ちでなんとなく見覚えのある感じの方だったのですが、お二人連れはもしかするとコチビギナーかも(まあ、先に止めちゃった渡辺や新明に行かれてた方かもしれませんが。)。ギャンブルにつき合わされちゃってお気の毒としか言い様がありません。  

さてさて、あの場所についてさっそくみんな期待を胸にハゼを送りこみましたが、やはり状況は渋い限り。浅場から深場まで何箇所も攻めましたがまったくの無反応。こんなこともあるんですねえ。丹念に流し替えをしてじっくりとやったんですが。結局、手バネ氏(このときはリール竿だったけど)が中型を1本上げただけでした。ほとんどの人がアタリ無しだったでしょう(もちろん僕も)。「じゃあ、仕方ないから小柴に行きます。」ということでポイント移動。  

小柴周りに着いてみると、こちらのポイントにも例の藻が蔓延っています。さらには第一投目からスミイカが乗った様子。しばらくハゼを食わせてから食事に夢中になった頃合を見計らってそーっと巻き上げ。海面まで上がって来たのはやはりスミイカ。いわゆる江戸前の高級品であるコイカサイズです。ただ、これは獲れるかなあと抜き上げたときにボチャン。やはりタモが要りますね。  
その後、しばし皆イカとお遊び。船中10杯くらいは上がったんじゃないかな。僕は、イカの感触があると振り払う作戦に出ましたのでゲットはなし。イヤなアタリでフグにやられたのは1回ありました。

 そして、少し移動して「ここには期待しているんだ。」ともっちゃんが言ったポイントに。何回か流した後に、タナを取り直した際に仕掛けがぴたりと止まりました。根掛かりかな?と聞き上げようとしても動きません。も、もしやこれはと思い、恐る恐るおもりをまたそーっとそこに戻し、タナの取り直しをしてみると突然ぐんっと少し引き込んでぴたりと止まりました。で、やや強引に聞き上げてみるとぐわんと引かれたので思いきって合わせてみたところ、根掛かりのような手応えがあって引っ張りっこになった後ふっと抜けてしまいました。仕掛けを回収すると、無残にもハゼの頭はつぶれ、ハリスはざらざら。岩の間にハゼの頭が引っ掛かったとも考えられますが、もしかするととんでもないのを掛け損ねたのかもしれません。  

その後も何回かハゼが暴れることはありましたが、明確なコチのアタリはなし。船中では「イカかと思ったらコチだったーっ!」とかの痛恨のバラしなどはあったみたいですが、結局午前頭のSさんが中型を1本獲ったのみ。なんと午後は船中2本の貧果に終わってしまいました。でもね、まあギャンブルせずに終ると心残りだったのでまあ良いかなってところです。  

港に着いてから、みんなで一夏のコチ釣りの余韻を噛み締めながら歓談。もっちゃんにハゼの頭がつぶれていた話をしたら、しばし絶句の後「ハゼの頭をつぶすのはほんっとデカいコチだぞ。」って。まあ来シーズンへの預け物ってことで。  

翌日のオーラスは雨の中、羽田で終日やったようです。ギャンブルはあまりにも分がないということでしょうか。前述した通りW君が連荘の甲斐あり午前午後とも竿頭で有終の美を飾ったようです。また、大物ハンターA教官が57センチとデカ頭。でも、13センチ(23センチ?)足りないとか言っていたんでしょうね。  

しばしのお休みの後、もっちゃんはマゴチ同様マニアックなスミイカに出撃。江戸前伝統釣p法であるテンヤに活き蝦蛄でのしゃくり釣りです。スミイカが乗ればしゃくった手にガツンと衝撃が走る趣ある釣りです。また、帯ちゃんの2号船は引き続きライトタックルの鯵釣りへ。美味で定評のある中の瀬のマアジにこれから脂が乗って旨味が増すサバが狙える面白い釣りです。みなさま、どうぞ引き続き濱生丸をご贔屓に