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平成14年9月29日日曜日 船宿:横浜黒川本家 船代:6千円 出船:7時 沖揚がり:11時 天気:晴れ。北東微風、べた凪。小潮(満潮10:00頃) タックル:(竿)DB+S櫻黒潮強1.95M(リール)シマノアクシス401F(道糸)PE1.5号(中おもり)三日月15号(仕掛け)ハリスフロロカーボン5号1.5メートル・チヌ針6号,ハリスフロロカーボン5号1.5メートル・チヌ針7号(餌)活きハゼ 「このままじゃ終れネエだろ。」 本当は前週で最後にしようと思っていたコチ釣り。でも、望月船長(もっちゃん)の一言およびここにきての大型ラッシュに心は千々に乱れました。しかしながら、土曜日は釣り部釣行。連荘が許可されるか不安だったんですけど、土曜日も午前半日だったので、日曜日も半日だけと言って強行。3時に起きて、まずはハゼ釣り。しかしながら、最初のポイントは全くの不発。もっちゃんからはとにかくヒネハゼ(2歳魚)を釣って来いと言われているので、本番前から必死です。それで仕方ないので、まず店に行ってからいつもの場所へ。10センチ程度のまずまずサイズは釣れるものの大型が来ません。じりじり焦り出したもので、ちょっとどうかなとは思ったのですが、停めてある警戒船に乗っかってこれまで攻めていないポイントへ仕掛けを入れます。そこでなんとか準ひねサイズを3尾ゲット。これで勝負になるかな? 船に戻ると、結構な人出。もっちゃんは開口一番「昨日Kさんはハリス切れやっちゃってさあ。仕掛けのチェックはちゃんとしてくれよ。」了解であります。席は右舷トモ3番目。南西風で上げ潮との予想です。横浜沖では風も潮も場所によって全く変わるので、席は関係ないと思うのですが、現在攻めている海堡周り、大貫・富津方面ではやはり席重視です。海に出ると予想外の微風べた凪。雨は覚悟していたのですが、穏やかな釣り日和。まさか、凪倒れなんかじゃないだろーねー。 そしてそしてポイントに着くとまたまた予想外の北東風(微風だけどね)。あちゃー、席が一転して最不利に!まずは船長のアナウンス「大型が出ますからね。ハリスは5号以上、最低でも4号。3号なんて人は取り替えてください。針も丸セイゴ17号が良いです。」でもね、一般の市販仕掛けはハリス4号で丸セイゴ16号なんです。我々は自作しているので良いんですけどね。 まずは、朝のうちの上げ潮の残り期待で大き目のハゼをつけます。仕掛けも当然ハリス5号に針7号です。針はここの常連御用達のチヌ針です。丸セイゴよりも軸が短く気持ち細めです。その分軽くてハゼも良く動けるのです。針先もとても鋭いのですが、諸刃の剣というか、その分甘くもなりやすいのでチェックは怠れません。
針を外していると「でかいぞっ!」隣のNさんの竿が大きく曲がります。でも、今季既に何本も60センチUPを釣っているNさんはさすがに余裕のやり取り。難なく上げたという感じなのに65センチ!!!腕の差・経験の差ってこういうところに出るんですね。「はい、65センチが上がったよ。でも、わかってますね。狙いは75センチだから。」Nさんのコチで今季34本目の60UPと東京湾ダントツの成績を誇る黒川3号船ですが、最大記録だけ先日本牧のN屋に抜かれてしまったんです。74.5センチだって。それで、冗談混じりに75センチを釣るぞーと号令が掛かっているのです。 すると、即座に大ドモA君に大物が。A君も昨年は店最大を上げていまして、屈指の大物ハンター。海面近くまで上がってきて、もっちゃんもタモを構えましたがそこでふっと抜けてしまいました。チェックすると針先がつぶれていた様子。これがチヌ針にはあるのですね。たぶん口の中の硬いところに針が当たっていてしっかり糸を張っていたからそこまで上がったのでしょう。それを悔しがる間もなく僕にも大物のアタリ。ぐぐぐっと手応えがあってすぐにぐわーんと引き込み。一瞬根掛かりかと思うほどでしたが、やっとこ持ち上げ合わせ。一瞬いやいやをするような感じを手に残してふっと抜けてしまいました。「抜けたー。」ところが上げてみるとなんとハリス切れ。長さからいって針のチモト近くで切れたようです。「何だよー。ハリス切れが一番悔しいんだよなあ。この俺の仕掛けを使えよ。」ともっちゃんがダイエット(発泡酒)の缶に巻いた仕掛けをくれました。ハリスは6号に針は丸セイゴの17号かな。これに最後の大きめハゼをつけてしばらく探るも不発。潮が完全に止まってしまったのとハゼがやや弱ったので仕掛けチェンジ。ただ、大きめハゼなので針をつけたまま未練がましくバケツに残します。 その後、完全に潮が止まってしまって釣れなくなりました。たまにスミイカが抱きつく感触があり、餌不足のため慌てて振り払います。Nさんはスミイカをうまく上げてきてタモで掬い取りました。「退治しとかないと散々やられちゃうからな。コチの仕掛けでスミイカを釣ることに関してはオレの右に出るものはいないからな。」(いやいやコチ釣りだってそうですよ。)船もあまり流れないのかもっちゃんも暇そう。「さっきのはひょっとすると夢の75センチだったんじゃないのか。このまま午前だけで帰る気かよ。」「午後も乗ったら帰ってから家に入れてもらえないよ(笑)。」まあね、今日はエクストラだからと思って来ていますからね。さっきのハリス切れはお魚の勝ちということで良いんじゃないかな(負け惜しみ)。でも、針を口に刺したままで生きていけるのかな。すぐ錆びて落ちちゃえば良いけど。なにしろ、もっちゃんによるとコチは50センチになるのに7〜8年かかり、その後は余り成長しなくなるそうですからね。 そんなこんなでこのまま終了かなあ。連日の早起きで眠いなー、ビール飲んじゃったから余計眠いなーとか思っていたら、思いがけずアタリ。でも、小型っぽいな。Kさん流のしっかりと重みを感じるまでじっくり待って頭上までのしっかり合わせ。頼りなげな手応えで上がってきたのは41センチ(後検)。放しちゃおうかなとも思ったのですが、良く見ると針を飲んじゃっているので仕方なくキープ。そこまで待たなくてもというほど待ってしまったわけです。これが10時20分。 仕掛けを替えなきゃとケースを出したところでふと先ほどの船長さん仕掛けがそのままになっているのが目にとまりました。ダメ元でこの大きいのでいくか。と投入。一応最後まできっちりやらなきゃなとこまめにタナの取り直しをします。
一進一退の攻防が続きましたが、ようやく魚も疲れたのかゆっくりと上がってきました。ゆらりと現れたのは紛れもなく巨ゴチ!海面でまた暴れられると嫌だなと思うのも束の間、海面に顔を出させる前にもっちゃんがばしっと一発で掬ってくれました。先週見た大物2本はいずれも上乗りさんが掬うのに苦労してましたから、さすがは船長の手練です。「これで帰れるなあ。」 足元に横たわったコチを見て、喜ぶよりも半ば呆然としてしまいました。針は口元にしっかりと掛かっています。状況を考えれば、コチが一気に引き込んだときに既に掛かっていたのでしょう。「75はさすがにないなあ。」もっちゃんが測ると70はあります。「あとで店でちゃんと測るから。」ホントはね、大物を釣ったら放してやりたいと思っていたのです。でも、さすがにこのサイズになるときちんと測って、魚拓も取るのがお店の宣伝にもなりますしね。ちょっと複雑な心境。いや、ホントですよ。 「あと5分あるから。最後までしっかりやって。」もっちゃんのアナウンスを聞きながら、さすがに道具を片付けます。「そんなに大きいハゼじゃなかったよな。」Nさんに確認されます。「大きいの釣れなかったんですよ。でも、中では大き目の奴で。」Aさんからはタナの確認。「50センチくらいで低めでやってました。」 店に戻って、残りの2本のコチを締めてクーラーに仕舞います。「魚拓はあとでおかみさんが取るから。時間は大丈夫か。」計測の結果は71センチ2.37キロ。とりあえず冷蔵室の生簀に入れておきます。「午後の人のハゼ釣りでも手伝ってやってよ。」そう言われたので、もっともなことだとハゼの道具を出します。
思えば昨年も中小型釣りに終始しながら最後の午後に57センチのシーズン最大を上げ、今年もまた10時40分までは47センチが最大だったのです。なんか、最後しか釣れないっていう変なジンクスができちゃったら嫌ですね。 それにしても、この1本はいろいろと偶然が重なっているような気がするんです。 それにしても、今季の黒川(もっちゃん)は凄かった。午後にも66センチが出て、シ ーズン中60UPが36本だって。しかも70UPが3本。大物は夏前っていうイメージでしたが、今年はベスト10のうち8本が9月20日以降。夏の稼ぎは東京湾イチって自分で言ってたけど、今年もずいぶんコチファンを増やしたはず。おやじさん、もっちゃんにボーナスあげてよってホント思いますよ。 江戸前小物釣り師を自任する僕が唯一長期にわたって狙う大物、そして一番好きなコチ。アタッてから合わせるまでの間の取り方が難しいところにシビれます。もう型はこれを更新できないだろうから、来年はコンスタントな釣果を挙げることを目標にがんばりますです。自分としては夏の釣りものってっことで8月以降が本番なんだけど、船自体は4月下旬から出るので、もう少し早めにも来ようかな。 とにかく、来年も遊んでねコチ君たち(こっちは命がけだっツーの)。 このコチは一体どうしたものかと思いながら帰ったのですが、家の近くで行きつけの居酒屋(日曜定休)が開いていて、マスターが店の掃除をしているのが目にとまりました。それで、家に帰って急いで写真とか撮って持っていきました。「なんだよこれ。こんなの河岸にもなかなかないよ。」「明日来ますからよろしくお願いしますよ。」
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