子供には好かれるんだけど...



日時:平成16年10月2日土曜日
船宿:浦安吉野屋 
(昼の部:ショウサイフグ)
船代:8千4百円(餌別500円×2・船で3パック追加したので都合2千5百円!)
出船:7時 沖揚がり:15時 天気:晴れ。南西風。波高1メートル。
中潮:満潮6:40頃 干潮12:30頃
タックル:(竿)サクラ特注シャクリ竿130(リール)シマノバイオマスター2500(道糸)PE1.5号(仕掛け)食わせ針1本+カットウ(おもり)8号
餌:冷凍アルゼンチンアマエビ(剥いて使う)
 

<迷っています。  
吉野屋のフグ担当公大船長がサクラに特注して作らせたフグ竿。2万5千円とやや高めではありますが、お値段よりも問題なのは長さが1.95メートルあること。これまでフグ用に使っているのは同じサクラ製ではありますが、1.3メートルの特注しゃくり竿。いきなり65センチ長くなってしまいます。まあマゴチもこれまた同じくサクラの1.95メートルの竿でやっていますから長すぎるということはないでしょうけど、どうしたものか...>  

なんて7月の釣行記に書きましたが、やっぱり買っちゃいました。2カ月間のコチ釣りのおかげ?で、右手は軽い腱鞘炎状態。その状態で、片手合わせが必要な今の竿だとチトきついかと。やや長めの竿を左手で持って右手を添えて合わせるスタイルに吉野屋謹製竿はぴったりじゃないかな。お値段は確かに厳しいですが、まあ2ヶ月間悩んだんだし。  

9月半ばくらいから東京湾のフグは絶好調で、各船トップが束なんてことも。思えば去年も新明丸さんだけハゼと間違ってるのかと疑っちゃうくらいの釣果を出していたのもこの時期。でも、数釣れるとなると心配なのは型。それでも、各種情報の釣果欄には30センチ台後半も釣れているようですし、それなら良いかなと。で、釣れているとなると心配なのは混み具合。前週も2艘出しだったみたいですし、電車で行って本船に乗れるかな?吉野屋の場合、釣れている釣りものに浮動票がどっと集まっちゃうんですよね。  

心配しつつも東西線の一番電車で出かけまして、5:50頃に宿に着いてみますと、意外にもフグ船は空いています。と言っても、さすがに四隅は二人ずつくらいは入っています。南西風で下げ→上げ潮ということは、左舷ミヨシ寄りが良い席のはずですが、僕が取った席は右舷胴の間前寄り。
今の釣れ具合ならば、まあ船中どこに座ってもアタるだろう。あんまりたくさん釣っても仕方ないし。それよりも重要なのは、釣りが終ってから。帰ってからお店で捌いてもらうので、船から早く下りられる席が優先と言う判断です。さすがに何十人ものお客さんが何十尾ずつも釣っちゃったら、あとの順番だととっても待たされちゃいますから。  

道具を置いて店に戻ってみると、朗らかに笑うTちゃんが手を振っています。
「おはようございます。」ご主人の"相模湾の貴公子"ともども前季の初チャレンジ以来、すっかり太刀魚釣りにハマッてしまったとのことで、今季早くも貴公子は5回目だとか。きっともう同船しても足元にも及ばないんだろうなあ。
そして、貴公子は「フグとスミイカをやってみたい。」と。フグは、5月に計画はしたものの実施寸前までいって季節外れの台風でおじゃんになっていましたので、「それじゃあ、今日の様子を見て計画しましょう。」そしてそして、スミイカと言えば濱生丸です。「餌木やハモノ狙いでは釣ったことあるけど、あのテンヤで狙うのをやってみたいんですよ。」やはり貴公子、マニアックな釣りがお好みのようです。  

そしてそして、久し振りの吉野屋待合室で一際光芒を放つというか、オーラを漂わせていたのはショーケースに収められたトラフグ様の剥製。吉野屋きってのフグ名人Tさんが4月に釣り上げたもので、6キロもあったそうです。てっさにしたら何人前なんでしょ。東京湾全体でも年に10尾上がるかどうかですから(それをTさん同じ日に2尾も釣っているんですよ!)。アカメすら釣ったことのない僕でも「いつかはトラを」と夢見ているのです。  

しばし歓談の後、船に戻ってみると桟橋にあぶれた人が待っている状態。やっぱり今日も2艘出しですね。2艘目は、アオリイカ開始待ちで現在失業中の烏賊船長尚ちゃんが担当でした。一瞬尚ちゃん船の左ミヨシに移ろうかとも思ったのですが、やはり餅は餅屋ということで。本船は25人で出船。右舷は14人でアンバランス。大型船でもちと窮屈感があります。  
現場の富津沖までは約1時間。お決まりの全部キャビンに潜りこんで一眠り。釣り場に着くと、海はきれいな凪。そこかしこに海苔の養殖棚が浮かべられています。  

さて、第一投。あらら、意外と潮が速いです。道糸がトモ寄りへ流れていきます。これはお祭り必至。やや斜め前方へ軽く投げて、潮上の人達と筋を違えます。開始早々左舷でポンポンと上がったようで、「はい、型見ました。あ、また上がりましたね。」と船長のアナウンス。ほどなく僕の竿にも微かなアタリが出て、くっと合わせるもスカ。上げてみると見事にやられていました。今日も餌やり係かしらん!?  

何度かスカを食らいながらも、合わせた手にようやくズンッという重みが。でも、重みというかまあ手応えぐらいでしょうか。上がってきたのはやはりチビ。「はい、また来年会おうね。」と魚体に触らず優しくリリース。でも、竿の調子はさすがに良いです。手元でくっと合わせればビシッと決まります(スカの方が多いけど...)。
で、何尾かチビをリリースしたところで気付きました。「やっぱ、チビしか釣れないんじゃん...」仕方無しに20センチクラスはキープ。30UPの横っ走りの快感は味わえそうにありません。なーんて思っていたら、後ろ寄りの隣の隣の親子連れのお父さんの竿が右に左に振られます。すわっ、良型かと思ったんですが、海面で左右に走るのは鯖でした。30センチクラスのゴマサバ。都合良く?後ろよりに走ってくれたので、こちらには被害なしで後ろ寄り二人くらいとお祭りしてました。  

次にはたと気付いたことは、まさにショッキング意外のなにものでもありません!なんと、竿先がぶらぶらしてます。我が目を疑いつつ(いや、認めたくないだけかも)も竿先をチェックすると、やはりトップガイドの下でぽっきりと...。
「穂先は削りに削ったので非常に折れ易いため、取扱いには注意してください。」と船長のHPに書いてあったのですが、ほんの2時間ほどで折っちゃうとは...餌の追加買いに行った時に「船長ぉ、早くも折っちゃったぁ。」「あー、折っちゃいましたか!?」「まあ、詰めて直すけど。」替え穂は売っているけど7,500円であります。  

なかなかサイズアップしませんが、数だけは重ねます。そのうちに、またまた気付いたことは、周りの人が鯖混じりで結構良い鯵を釣っているのです。船宿標準仕掛けは、カットウの上に胴突きの3本針。対して僕の自作はカットウのすぐ上に見せ餌というか胴突きのハリス5センチを1本のみ。見ていると鯵鯖はやはり上っ針に食っていることが多いのであります。
「このままチビフグを釣るより鯵に狙いを変えるか。」と思い、がさごそと泥縄スタイルで3本針仕掛けを作ります。で、エビを小さくつけて、底を50センチほどきってゆっくりめのシェイキング誘いなんかをやってみます。フグ釣りは息を潜めてアタリを待つ静の釣りですから、違うことやってんの端から見てもバレバレ。ところがところが、下針に果敢にアタックしてくるのはやはりチビフグ。チビが多いときは、カットウよりも食わせ仕掛けとは言われますが本当なんですね。本命?の鯵はなんとか25センチ級を2尾。とりあえず二人分の塩焼き確保。  

まあ、なんやかやでショウサイフグ25尾(15〜28センチ)・マアジ2尾・メゴチ2尾・サバフグ1尾と数だけみればまずまずの釣果。数では自己記録ですしね。最大は忌々しくもサバフグでありました。こいつをリリースしたときに隣のおじさんが「あっ、もったいない!」と言ったので「サバフグですから。」と応えたところ「なあんだ、違うフグなのか。」  

手早く後片付けして、キャビンに潜り1本残ったアサヒドライクーラーを開けます(アサヒってなんでもドライなのかね。でも、ビールは嫌いだけどチュウハイは良いかな。)。そして、江戸川に入ったところで早くもスタンバイ。船が桟橋に着くや否や(船長のOKが出てからですけどね)、「お世話様でしたーっ!」と店へ一直線。でも、尚ちゃんの船が先に着いちゃっていたので14番目でしたぁ。
でも、店でお茶をいただきながら貴公子&Tちゃんと歓談。「じゃあ、是非スミイカ行きましょうね。」と約してお見送り。そして、仲良しの千田船長が「14番の方ぁ」とフグを持って来てくれました。「はいはい。」「あ、なあんだ。今日は細かいのばっかりだったね。」「とほほ...」

 その後もフグの好調ぶりは続いております。相変わらず細かいみたいだけど。竿先も直したし、来月からも月イチで続けるつもりなんですが、型が良くなるかどうかですね。やはり、チビ20尾よりも良型5尾という価値観ですから。それにしても、人間でも子供とかお年寄りには好かれるんですよねえ。あとは野良猫とか雀とか(雀が膝に乗ってきたときは自分でもびっくりした)。なかなか妙齢の女性には...
まあそれはさておき、ぜひぜひ「湘南てっちり団」の皆様とご一緒したいものです