ガクったぜ!
日時:平成17年10月16日日曜日
船宿:外房太海 聡丸 船代:1万円(+素泊まり2千円)
出船:4時15分 沖揚がり:10時20分 天候:曇り一瞬雨。北寄り弱風。うねりあり。
大潮:満潮3:20頃・干潮9:40頃
タックル:<前半Fサビキ>(竿)ダイワ帆影オニカサゴ(リール)ダイワシーボーグ400BDe(道糸)PE5号(おもり)150号(仕掛け)聡丸特製フラッシャーサビキ7本針
<後半オニカサゴ>(竿)(リール)(道糸)(おもり)前半と同じ(仕掛け)オニカサゴ市販仕掛けハリス7号ムツ針16号2本針 (餌)Fサビキで釣ったサバ(おかちゃんが捌いてくれた)
昨年知り合った釣り人の中に「太海の鉄人」ことオカちゃんがいます。同じく「鉄人」の異名を取る相模湾の貴公子Iさんとともにその釣技はまさに東西の横綱と言っても過言ではありません。私やまやとは好む釣りジャンルは異なっておりますが、異なればこそ酒の席で伺うお話は非常に興味深く、知己を得たことに非常に喜びを感じていたものです(誉め過ぎ?)。
そんなオカちゃん(既婚)が大阪に転勤してしまったときには、姉御さんを始め数多のおなご釣り師が滂沱の涙に濡れたとか濡れないとか。ところが、どうやら会社の会議とかで月イチ上京しているらしく、上京したら必ず元常宿の南房太海の聡丸で釣行しているとか。で、姉御さんにお誘いを受けたので、じゃあまあ行ってみっかとご一緒させてもらうことに。おりしもカミさんが海外出張で不在とチャンス到来でしたので噂に聞く前泊宴会から参加することに。
前泊どころかオカちゃんが上京時に聡丸での釣行の次に楽しみにしているという船橋慶龍(台湾料理屋)でのランチから参加ということで、ユキさんを乗せて京葉道路を走ります。慶龍はちっぽけでお世辞にも綺麗とは言い難い店でしたが、得てしてそういう店の味に瞠目することは多いもの。砂肝の塩水煮なんて単純な料理で!角煮で!!麺で!!!とさすがは姉御さんオススメの店ではありました。運転のためビールをやれなかったのが心残り(笑)。
その後、オカちゃん運転の姉御車につき従って房総半島を横断。南房太海の聡丸宿に着いたのが16時。宿の廊下には釣魚を誇らしげに掲げる釣り人の写真が多数。我らがオカちゃんも、赤ムツやらクロムツやらオニカサゴやらを掲げた写真何枚もで壁を飾っていました。姉御さんの鬼退治写真も目立つところにありましたが、スペシャルコメント(by聡船長)付きに一同爆笑。詳細お知りになりたい方は姉御さんHPへ。
部屋に入るや否や、早くも缶ビールが空きます。素泊まりということでしたがそれに合わせる様に、おかみさんのお心づくしの刺身やらチーズ入りフライやら塩焼きやらの豪華料理が並びます。
大宴会の様相を呈してきたところでシャークさん登場。なんと彼は本日三浦半島は剣崎間口港から釣りに出ていてそこから直行してきたとのこと。タフですねえ。しかも、4.7キロのマダイを釣り上げていたのです。駐車場の車の中クーラーに眠っているそうですが、「車上ドロに遭ってタイが消えていたら笑っちゃいますね。」なんて。
そして一層盛り上がっていたところへ最後のZenさん登場。彼もシャークさんと同船していて、一旦帰宅して魚だけ置いてすぐ来たそうです。彼らに超人的なスケジュールをこなさせちゃうのもオカちゃんの人徳でしょうか。そして、やまやがうとうとしかけた22時にお開き。
翌朝?3時に一同起床。夜来風雨の声に恐る恐る外に出てみると何のことはなく星が出ています。駐車場に行ってみると、爆釣隊のご意見番コウさんが既に着いていました。横浜も凄い雨だったそうですが、一応仁義として来てみたら晴れていたと笑っていました。で、シャークさんの例の鯛を見せてもらって一同感心。「もう、今日は坊主でも良いですよね。」
「4時集合じゃなかったの?」なんておとぼけのなーたんさん到着で目出度く出船。右舷前から姉御さん・オカちゃん・なーたんさん・他のお客さん、左舷前からZenさん・やまや・ユキさん・シャークさん・コウさん。釣り座に滅多に使わないハイラーク16をセット。これまた前回聡丸釣行時に買ったまま使う機会もなかったオニカサゴ竿をがちゃこんと。
最初はフラッシャーサビキでのクロムツ狙い。この仕掛けが7本針全長7メートルととんでもない代物。ついこないだまで1.5メートル1本針仕掛けでの釣りだったので、なかなか捌くのが大変です。この仕掛けばかりは宿で買ったほうが良いです。その時々に合ったものを用意してくれますから。しかも、3組千円はお買い得。
船は真っ暗な中を真沖へ進みます。外房特有の大きなうねりを乗り切りながら進む内に???なんか気持ち悪いかも。過去300回は優に船釣りをしていますが、船酔いらしい船酔いになったのは2回だけ。1回は大時化の中ミヨシでシロギス釣りのチマチマ作業にやられたもの。もう1回は、風邪ひいて熱と頭痛まである中アナゴ釣りに行って無理やり天ぷらうどん食って胃がひっくり返ったもの。まさか、3回目かなんて思ったのですが、前夜16時から22時まで飲み続けたせいだということにして、「二日酔い二日酔い」と言い聞かせていたら気分良くなってきました(笑)。
1時間ほども走ってようやくポイント到着。「はい、やってください。水深125メートル。底から20メートルくらい探って。」船長の合図で投入。まずは150号錘を垂らして、針を1本1本慎重に投入。無事に仕掛けが全て投入できたら、サミングしながら沈めていきます。着底後すぐ底を切って仕掛けを馴染ませ、50センチ幅でしゃくり上げます。「ううっ、重い...」つい先日まで水深5メートル錘15号の世界の住人でしたから、水深25倍・錘10倍の負荷たるや、いやはや。
すると、第一投目からなにやらアタリが。大事な1尾目ですから、追い食いを待つのもそこそこに巻き上げ。それほどの手応えではありませんが、一応お魚の反応アリ。ところが、ユキさんとお祭りしておりまして、仕掛けはそちらに上げられました。あー、ばれちゃったかと残念に思っていると、シャークさんが「はいっ」と赤い魚を渡してくれました。あれま、やっぱり付いていたの。
「金目や!」とオカちゃん。本金目ではなくイタキンメというらしいですが、そんな深場のお魚に出会えるとは。
その後、重いアタリに合わせを入れて巻き上げますれば竿がガクガクと。これはもしや?と思っていると、Zenさんが「ガクってませんか?」と。本命クロムツは巻上げ途中でも竿先を叩くように抵抗するので、KOBUさんが「ガクる」とそれを表現したところ共通語となっているのです。「やっぱりガクってますかねえ。」とにんまりしつつも上げてみると、あれま、35センチ級の大鯵でした。残念ながらこれはこれで。船中段々クロムツが釣れ始めた様で、姉御さんも「いやー、はっはっはっはっ!ウレシーッ!!」とクロムツを持って舞い踊っていますし、ユキさんもしっかりクロムツを。彼女はもう何度もクロムツに挑戦しながら未だ本命見ずだったらしく、「今回こそはクロムツはんをきっちり釣り上げさせてもらいますえ。」と決意表明をしていたのでした。
「うち、嬉しおす。」僕だけ蚊帳の外で鯖に遊ばれたりして(いやいや、鯖も後半の大切な餌ですから)おりましたが、ズンズンズンと連続したアタリが。こいつは!と巻き上げてみると、まず上針にウスメバル、次になんか小さい赤いの(これは船縁で落ちた)、次にアカイサキ、そしてその下にようやく茶色い魚体が。やや小振りではありますが、ようやくクロムツ様が登場あそばされました。カラフルシリーズで目が痛いほどでしたよ(笑)。
その後は、一際デカいアカイサキを釣ったり、着底後すぐにガクってクロムツ一荷だったり、Zenさん曰く裏本命のサンマみたいなウルメイワシを釣ったりと、7目達成で楽しい釣りが出来ました。途中のハプニングは、シャークさんが上げたもののバラしてしまったクロムツ(水圧変化に耐えかねて波間をプカプカ漂うので、船を寄せてタモで掬う。)を聡船長が掬おうとしたとき、三角の背鰭が近づいてきて「バクッ!」と。そんなに大きくはありませんでしたが、撞木鮫でした。「シャークっ、家族に餌やってんなよ。」と姉御さんにからかわれていましたよ。
さてさて、みなさん3尾以上(ってことはスソは...)のクロムツと外道多彩でお土産を確保してから後半のオニカサゴへ。オニカサゴ釣りは初めてです。鰭の棘に毒が仕込まれているので、釣ったらすぐに切り落とさなければなりません。そのための鋏をしっかり用意して釣りスタート。クロムツでは鉛ムクの錘を使っていましたが、事前情報でオニカサゴにはオレンジ夜光が良いとかでその錘に替えます。でも、その夜光コーティングが施されていると3倍の値段なんですよ、千円近いの。
釣り開始してからしばらくすると、突然聡船長がタモを持ってコウさんのところへ。見れば竿が大きく撓っています。そして掬われたのは大きな本命。さすがは御意見番です。そして、直後にシャークさんがアタッたものの逃したらしく悔しがっています。そしてそして、僕も誘い上げたときにググっとアタリが。一呼吸置いて、しっかりと頭上まで合わせ。さすれば、ぐぐーっと手応えあり。よっしゃーと巻き上げると、Zenさんも「おおっ、凄い重い。」と巻上げ開始。二人とも竿を撓らせてダブルヒットです。途中でも時折ぐぐーっと引き込みがあり、よしよしと竿を抱えます。残り20メートルになって、竿をラークに掛け、最後を手巻きで巻いてきて天秤を掴もうとしたとき、ハリスが緩んで流れているのに気付きました。ありゃま、いないじゃないのお。餌の鯖短は食い千切られていたので、確かにお魚はいたのに。Zenさんも同じく「バレたあ。」ということで、タモを構えていた聡船長も為すすべなく戻っていってしまいました。
その後は、姉御さん・Zenさん・やまや・シャークさんと手乗りユメカサゴを釣ってご愛嬌写真を撮るなどまあ盛り上がりはなかったのですが、沖揚がりも間近かと思ったそのとき、オカちゃんが巻き上げ開始。それほど大きな手応えではなさそうですが、慎重に上げる様にタモを構えます。一応お約束で、柄の方でつつく体勢を取ってから、持ち直してお魚を待ったところ海面に現れたのは本命じゃないですか!しっかり掬ってさすがはオカちゃんと感心したところ、「なんか変。」眉毛の位置にぴろぴろしたものが付いていまして、これは本命ではなくヒオドシ?というお魚だそうです。でもまあほとんど同じですよ。
そしてそのまま沖揚がりでした。そうそう、オニカサゴ釣りの終盤巻上げ途中で「バチンっ」と音がしてリールがストップしてしまいました。ありゃま、壊れたかい?なんて思いながら残りを手で巻き上げ。どうしたものかいなと考え込みかけましたが、バッテリーからケーブルを外して船用意のバッテリーに繋ぎ直したところ、電源オン状態に戻りました。常日頃、小型リチウム電池式の「ガンガン」を使っているのですが、今回は酷使したためか電池切れになってしまったんですね。前回は後半マルイカ釣りで使わなかったし。深場のヤリイカなんかもヤバそうですなあ(やらないけど)。
やまやはユメカサゴを加えて8目釣り。船中では他種の魚としてはコウさんが40センチクラスのオアカムロアジを釣っていましたが、これは一荷半できたらしく電動リールが悲鳴を上げたそうです。脂が乗って美味そう。
「それじゃあ、オカちゃんまたねー。」と太海を後にしたのが11時。Zenさんの先導で東京を目指します。途中東京湾側に出た辺りで雨が激しくなり、「釣り中に降らなくて良かったですね。」ユキさんを無事送り届けたのが13時。家に着いたのが13時20分でした。揚がりが早い(出船もだけど)から早く帰れて楽ですね。
当日にクロムツの皮目炙りお造りとウルメイワシの刺身盛り合わせにキンメ・メバルの煮付けで海外出張帰りのカミさんを和風で出迎え。舌鼓を打ちました。後日、アカイサキのバターソテーやらクロムツのオリーブオイルソテーバルサミコ風味など多彩に楽しめました。