もう、イヤッ!



平成15年11月2日日曜日
船宿:川崎つり幸本家 船代:1万円
出船:7時00分 沖上がり:14時30分 天気:晴れ。北寄り微風、凪。小潮(満潮11:40頃、干潮16:00頃)
タックル:(竿)アルファタックルパワーコング50−210(リール)シマノ小船SLS−C2000(道糸)PE6号(おもり)サニービシLサイズ60号+増しおもり20号
(仕掛け)ゴムクッション2.5ミリ50センチ・ハリス4号6メートル1本針金グレ9号
餌:オキアミ(船宿支給オーロラLL・ブロックM,持参ブロックLL)イカ短冊(オマーン産モンゴイカ)
コマセ:アミコマセ(お代わり自由)  

「引っ張るなって言ってんだろっ!!」 ついつい語気も荒くなってしまいます。青物釣りにお祭りはつきものと言ってもあまりにもひどすぎますう。僕の席は右舷ミヨシ。祭るのは決まって左舷胴の間のビギナーっぽい人たち。両隣とは結局1回ずつしか祭らなかったのに、潮上のその人達とは祭る祭る。ビシが着底しても気付かないのか、負荷を掛けながらビシを下ろすのを知らないんだかなんか知りませんけど、船長ももう少し何とかしてくれないかなって思っちゃいましたよ。  

当初はスミイカ釣りに行くはずだった3連休の中日。でも、ネットの情報では久里浜沖でイナダが爆釣中とのこと。先週の秀吉丸での鯛五目が不調に終ったこともあり、ここは一発久里浜まで行くかと。でも、久里浜の船宿って行ったことないしなーって思いながら情報を見ていると、金沢八景の忠彦丸や一之瀬丸、八幡橋の鴨下丸なども出ている様子。もう一声って調べると出していましたよ川崎つり幸。ここならほとんど渋滞知らずで帰れますしね。船代1万円だって、高速代を考えたら久里浜の8,700円よりも割安。朝イチのマズメ時に間に合わないのは気にかかりましたが、前日まではほぼ1日中食っているみたいだし、どうせ人に上げる分も入れて10本もあれば十分なんだからと。  

まあ一応できたら四隅なんて目論みで、途中川崎のシマヤ釣具店に寄って付けエサ用のオキアミLLブロックを1個買って船宿へ。5時前に「まずまずの時間かな。」と思いながら産業道路を曲がってびっくり!店の前に人があふれています。こりゃいかんと速攻で車を停めて竿だけ持って船へ走ると、なんと出船2時間前で本船一杯で席なし。他の釣り人と桟橋で呆然としていると、幸治船長が、「隣もイナダで出すよ。」ラッキーと右ミヨシをゲット!でも、本船は大型なんですけど2艘目は中型船なのでミヨシは足場が悪い。それでミヨシと2番目に竿を差しておきました。考えることは皆同じなのね。3年前初めて秀吉丸に行ったときも1時間半前に着いてカツオ船に乗れなかったことがありましたが、こっちはイナダですよイナダ。  

それでね、普段そんなに人が来ることのない(失礼。でも、船長もそう言ってたし。)つり幸さんの鯛船にはあまりコマセ桶用のワッカがないんですよ。いち早くゲットしたので事無きを得ましたが。  
まあ一応席は取れたのでコンビニに酒買いに。ところが、店近くのヤマザキデイリーストアはなんと日曜日お休み。それで自転車を借りて5分ほどのセブンイレブンまで。準備が整ったので、安心して船に戻るとまだ人は増えています。それで結局一番前に詰めさせられたんですが、そこって足場ないんですよ。座席の上に立つと揺れたとき落っこちそうだし、いっそ張り出しの方が(先週の萬司郎丸のI田鉄人カッコ良かったよなあ。)と思うもそこにも既にお二人(一人はあとで3艘目に移った)。むう、北風の上げ潮なのでミヨシにしたけどトモの方が良かったかなあ(つり幸ではコマセはトモにあるし)。結局片舷15人!ハリス6メートルで釣りになるのかなあ?!  
しかも、出船時にイシモチ船か鯵船に向かうとおぼしき女性4人組を目にしてしまいました。あ、あれは「○り×報」の"釣△ま☆□イ※"では!これが吉と出るか凶と出るか...  

出船時には船長の各種案内のアナウンス。「釣り場まで50分ほどかかりますから。濡れちゃ困るもの、飛び易いものはキャビンに入れて。」に続けて、「ゴミは海には捨てないように。それと、煙草を吸う人は走っているときや風があるときには周りの人に灰や火の粉を飛ばさないように気をつけて。」おお、これは良いことを言ってくれます。でも、穴子釣りのときには言っていなかったから、その後何か事故があったのでしょうか?  

キャビンに潜り込んで一眠りしてから起き出してみると、海上は蒙気がたちこめていて視界が効きません。それでも時間的にそろそろかなと思っていると、突然前方に凄まじいまでの大船団が現れました。船中「うおぉー!」とどよめきましたですよ。先週の相模湾でもかなりのものでしたが、その倍くらい、100艘は下らないんじゃないでしょうか。現につり幸も4艘出しだし。こりゃあ割り当てがあるのかなあ?  
船団を割って入っていくと、それでも結構竿が曲がっています。「仕度を急いでね。店の仕掛け(ハリス6メートル)を使って下さい。底には魚いないから、ビシが着いたらまず4メートル巻いて、そこからコマセを撒きながら5メートル上げてそこでしばらく待って。」  

第一投は空振り。しかし、第二投でコマセを振りながら指示棚の9メートルに合わせた途端に、ふわふわっと来てズドン!「食ったー!」すかさず合わせを入れて5回ほどリールを素早く巻きます。しっかり掛かったのを確認してやり取り開始。って言っても、遊ばせればお祭りしちゃうので、4号ハリスを信じて強引に巻きます。強く引きこんだときだけ巻く手を止めて竿で溜めます。それにしても、先週の相模湾イナダよりも引きは強いですね。  
よーし、もうすぐ上がるという時に、なんてことでしょう。お隣が何を思ったのか僕の道糸のすぐ横に投入(この人、終日僕の方へ投入。左前に入れる癖があるのかしらん。)。当然ながら魚はその方の道糸を回ってしまいお祭り。ひえーっと思いながら何とか魚を海面まで持ってきましたが、ちょうど道糸まで魚が来ちゃっています。一瞬タモって思ったのですが、ままよと抜き上げ。なんとか右舷第1号を上げました。やはり先週のお魚よりもウエスト太め。女性だとちょっとって感じですが、お魚だと嬉しい限り(セクハラ的発言?!)。鰓を切ってバケツへって言っても足元にバケツを置くスペースなし。仕方なく背後に置いてあるのですよ。それで、海水パイプの口もないので、小さなバケツでお隣の口から汲ませてもらうのです。こんな小さなことでも結構ストレス。  

すぐに同じパターンで1本追加し、余裕をかましてビールを開けます。でも、この余裕が間違いだったのね。お祭り地獄が始まりました。船長も「お祭りするから、2本針仕掛け使っている人は枝針を切っちゃって。」とアナウンス。そのうち、妙なことに気付きました。僕もお隣もお祭りでやられるんですが、お互いには絡まないんですよ。「反対側、祭ってませんか?」と振りかえっても真後ろは祭っていない様子。それでも、後ろを指差しています。どうやら胴の間と祭っている様子。「なんでそんなとこと祭るんだよ。」って思いながらもあと5メートルで上がるので巻き上げていると向こうからもぐいぐい。「こっちもう上がるから緩めて下さーい。」って言っても相変わらずぐいぐい。仕方ないので有無を言わせず巻き上げて、仕掛けを外して「落としますよー。」。そんなやり取りがしばらく続き、解いているときにも引っ張るもんだから針が指に刺さったりとか、イナダを掛けたときにもいきなりぐいって引っ張られて魚が外れることも5回。さすがにキレかけて冒頭の絶叫になってしまったわけですな。
それで、ようやく船長の指導が入ったのか、潮の流れがなくなったのかそちらとのお祭り騒ぎもなくなったのでした。それにしても上乗りもいるのになにやってんだよって思っていたら、コマセのお代わりのときに見るとちゃっかりスパンカ下で釣りしてましたよ、まったく。  お祭りがなくなったのと引き換えに、時合いも去ってしまったようで、途端にアタリが遠のいてしまいました。お隣はまだ坊主。張り出しの親爺さんだけお祭り騒ぎの影響を受けずに5本も上げてます。でも、この親爺さんのバケツがちょうど僕の腰のすぐ横に位置しておりまして、血まみれの海水がばしゃばしゃ掛かるんですよ。これにも参ったなーと。  

それにしても、この大船団は航路の上に位置しているらしく、終始海上保安庁の監視船が「遊漁船の皆さん、ここは東京湾の主要航路となっています。大型船が航行しますので、もう少し千葉側に移動してください。」ってアナウンスするんですけど、1艘も移動する船なし。そりゃそうですよね。千葉側に移ったってお魚はいないんですもの。それで仕方無しに大型船を迂回するように誘導してました。船によっては怒りの警笛を通過する間中鳴らしっぱなしの船もいましたけど。まさか踏み潰すわけにもいかないしねえ。でも、面白いことに監視船は遊漁船には下手に出ているんですがプレジャーボートには容赦なし。「遊漁船以外のプレジャーボートは即刻海域から立ち去りなさいっ。」漁業権の関係なんでしょうかね?  

その後、一際強い引きが2回。もちろんワラサとまではいかないだろうけど50センチ級を予感させる手応えににんまりしつつ巻き上げたのですが、2回ともハリスを掴んだところでプツン。頭の血管もプツン。ビールで冷やすしかないですな。それからは本当にたまーに船中ぽつりぽつり。剣崎方面に転戦する船も出始めました。お隣はようやく1本。僕も完全な拾い釣りで2本追加。ところが、コマセをお代わりに行って戻ってみると、お隣がキロ弱のマダイを上げていました。マダイは右舷ではそれだけだったかな。  

13時近くなって、「それじゃああと15分ですから。」ええっ!15時くらいまでやるんじゃないのと驚きましたが、協定でこの久里浜沖は13時までと決められているようです。道具をしまい始めちゃった人もいたので、船長が慌てて「場所移るだけだから道具は仕舞わないで。」  剣崎方面に転戦しまして、50メートルダチで再挑戦。出だしでぱらぱらとハナダイが上がり、僕もきゅんきゅんと小気味の良い引きで28センチをゲット。塩焼きにちょうど良いサイズですね。  

その後はマサバを1本。どうしようかなと思ったのですが、35センチ級でそれほど太くもなかったし、イナダが4本あるのでリリース。  結局そのまま終ってしまいました。ずうっとTシャツ+サロペットで通せるくらいの絶好のビール日和でありましたが、お魚はさすがに減っちゃっていたのかも。昨日まで各船宿頭30とか40とか凄かったですし、当日も船100艘!20人乗っているとして、一人3本ずつ釣っていたとしても6,000本も釣られちゃうわけですよ。つり幸さんでは4艘合わせてトップが10本。坊主も出ちゃったみたいでした。久里浜の船はそれでも頭25とか釣っていたところもありましたので、今日は朝が勝負だったみたいですね(その後数日のパターンも朝勝負になっています。やっぱりフィーバーに遅れちゃったのね。)。  

店に戻ってお茶をいただいて、おかみさんにご挨拶して帰路に。産業道路→国道15号→山手通りで渋滞もなく快適に帰れました。それだけは目論見通り。 イナダは大家さんと床屋さんに1本ずつ進呈。48センチ1.7キロ・45センチ1.4キロ×2・43センチ1.3キロでございました。やはり先週のものより太っちょ。  

それにしても、なんか不完全燃焼な釣りでした。引きは十分楽しんだんですけどね。予約制ではないので仕方ないんでしょうけど、4艘出しをする機動力がなかったらどうなっていたんでしょう?  
でも、タバコ関係のアナウンスは良かったですな。まあマナーの悪い喫煙者が耳を傾けていたとは思えないけど(マナーが良い人は言われなくてもちゃんとしてますもんね)。いっそ、全面禁煙とか前半分禁煙とか片舷禁煙とかって船宿は出てこないもんですかね。船宿も健康増進法の対象にはなり得ると思うんですが。せめて海へのポイ捨てだけはやめて欲しいですよね。