なるほどね



平成15年11月22日土曜日
船宿:金沢八景小柴丸 船代:7千5百円
出船:7時50分 沖揚がり:14時(満ち潮で橋がくぐれなくなるため30分早揚がり)
天気:晴れ。朝のうち北東風やや強し。のち微風。うねりあり。大潮(満潮15:00頃、干潮9:10頃)
タックル:(竿)シマノベイゲームコチスズキ210TYPE・シマノ幻波INNERSYSTEM1240(リール)シマノアクシス401F・シマノクイックファイヤー小船400(道糸)PE1.5号(おもり)30号 (仕掛け)先糸ナイロン4号2M・クッション1.5ミリ14センチ,胴突き2本針幹糸3号ハリス2号
餌:青イソメ  

「最近、気になっていることがあるんですよ。」「じゃあ、そのまま気にしていてください。」って訳にもいかないんで、確かめに行ってみました。  
久し振りに乗った京急品川発の一番特急。相変わらずホームで待っている人は釣り人7割朝帰り2割お仕事1割といった感じ。それにしても嫌なのは煙草を吸っている人達。首都圏の私鉄はどこも駅構内は全面禁煙。至るところに"禁煙"と掲示してあるのにみんな平気でスパスパ。まあ我慢している人もいるんでしょうけど...  

金沢八景駅に着いて平潟湾沿いにてくてく歩いていくと、ちょうど野島の際から朝日が昇ってきました。「良い釣りができますように」と思わずお願いしてしまいました。  

5分ほどで六浦川の河口にある小柴丸の船着場に。お隣野毛屋さんの船には釣り客が何人も準備していますが、こちらには人影無し。前日に電話で、店に行く前に席取りしても良いと確認してあったので、"イシモチ・カサゴ五目"と看板が出ている第八小柴丸に乗り込みます。西寄りの風の予報で上げ潮の時間が長いですから右舷を選択。ミヨシとトモにはクーラーが置いてあったのでミヨシ3番目に席取り。  

駅方面にちょっと戻って左に入ったところに小柴丸さんのお店があります。ご年配ではありますが品の良い感じのオカミさんが応対してくれます。「船長にね、〆方を聞いて。氷でしっかり冷やして持ち帰ればとてもおいしく食べられるわよ。」仕掛けを1枚購入して氷をもらってまた船へ。仕掛けは幹糸3号ハリス2号のムツ針11号の2本針。枝ハリスの長さは上20センチ下30センチで枝間55センチ。氷はよくあるさいころ型ではなく直方体のクーラーで使い易い形。  

出船までは仕度を終えても1時間以上あるので、近くの公園のベンチで読書でもと。散歩に来ている犬達がくんくんとお互いに匂いを嗅ぎあっています。それにしても、犬って姿形やサイズがすごくいろいろですけど、お互いに自分達が仲間だってわかるんでしょうか?  

さてさて、お手軽感があってそこそこ釣れる見込みが立ち易いイシモチ釣りですから、親子連れなどで盛況。それでも、2艘体制だったためか本船は右舷7人とまずまずゆったり。それほど走るお魚ではないですからね、お祭りもそれほどしないでしょう。定刻の7:50に出船。野島防波堤の方へ行くのかと思いきや、船はやや上手へ進路を取って小柴沖へ。既に何艘か僚船が釣りを開始しているエリアでスローダウンし、ポイントを探ります。
素早くエサ付け(青イソメをチョン掛けにし、5センチほどで切って残りを再度チョン掛け。短くする方が一気に食い込むとのことです。)、船長の合図を待って投入。水深は20メートル弱ですね、おもりを底につけたまま道糸を張ったり緩めたりして誘いを入れます。それで、たまに大きく竿を持ち上げてアピールも。  

前日も好調に釣れていたので、すぐ釣れるだろうって考えるのが間違いの元。なかなかお魚さんの反応が無く、過去何度も味わった「昨日までは良かったんだけどねえ...」地獄が頭にチラリ。それでも、ようやくアタリは出始めたものの、なかなか食い込みません。そうこうしているうちに、ナイロンの先糸がバックラッシュ!とりあえずどうしようもないので、道具を換えて幻波に仕掛けを付け直し投入。置き竿状態にしておいてバックラッシュを直そうとした途端にガクガクガクとお魚からの便り。ありゃりゃと巻き上げてみればなかなかの手応え。やはり軟竿だと面白いですね。そう言えば、朝オカミさんが、「ぺなぺなの竿の方が良いわよ。道糸もナイロンが良いみたいだから。」とおっしゃってましたっけ。上がってみれば、サイズは20センチ級と小さいものの一荷。その後入れ食い状態に。5尾追加したところでバケツを持って「船長ぉ、〆方教えてください。」「えっ!もうそんなに釣ったの?釣ってすぐじゃないとうまく〆られないんですよ。魚をしっかり持ってください。やり方は○×△#$@¥...」(すいません、企業秘密なので公表できません。)でもね、ははあなるほどそういうことですかって思いましたよ。でも、教えてもらわないとまったくわかりませんね。これが最近気になっていたことなんです。  

その後は釣れるたびにしっかりと〆ます。船長がアナウンスで「ウチの〆方ご存じない方はすぐに聞きに来てください。釣れたらすぐ〆ないときっちり血抜き出来ないですからね。5分くらいで血は抜けますからそしたらすぐクーラーに入れてください。バケツのままじゃどんどん味が落ちちゃいますからね。」と。そういえば、この船長おもむろさんに似てるなあ。  

順調に釣れはするんですが、いかんせん型が小さい。それで、15ほど釣ったところでクーラーからお魚を出して手早く鱗を落として腸を出します。これやっとくと家に帰ってから楽ですからね。  
そうこうしているうちに、突然竿がガツンと突っ込みました。「のわーっ!」と鱗落としの手を止めて竿に飛びつきます。巻いている途中でもぐんぐん引き込みます。「こ、これはもしかして赤い魚では!?」なんてスケベ心も出てしまいましたが、上がってきたのは35センチ級のマアジ。丸々太って金色にピカピカ光って思わずヨダレが...。  

さてさて、お魚の処理も終わって本格的に釣り再開。これまでは幻波の調子で釣らせてもらっていましたが、次はベイゲームで腕で釣るぞと。イシモチっててっきり向こう合わせで釣るお魚だと思ってましたが、実は微妙なアタリを取ってきっちり合わせて釣るとなると意外と難しいのですぞ。それでも、何度も逃がしているうちにようやく感じがつかめてきました。
終盤はやっとこ30センチ級が強い引きを楽しませてくれまして、結局30尾+良型鯵3尾+20センチシロギスでございました。船中15〜43とまずまず。イシモチって20センチ級でも結構引きますし、なにより青物のように裏切らないところもグッドですね。また、なんやかんやで打ちのめされっ放しのときに癒してもらいに来ようっと。  

15時過ぎに満潮となるため、八景名物橋くぐりができなくなっちゃっても困るのでいつもより早揚がりだそうです。でも、十分釣れてますから。実際橋をくぐるときはもうスレスレ。
「すいませんけど何人か前に座ってくれませんか?」船の前は浮いてますからね。人を重石にしてちょっと沈めようって。  

お店に帰ってみるとオカミさんが、「どう、釣れた?」と尋ねてきました。「はい、おかげさまで。」「そう、良かった。ちゃんと〆た?刺身もいいけどシメモチもいいわよ。」「酢〆ですか?」「そう、でもあんまり酢には漬けないほうがいいみたいよ。くぐらせるくらいで。」  
家に帰ってからのお楽しみは、刺身に昆布〆、オカミさんオススメのシメモチ。捌いてみると、いつもはピンクのイシモチの身が雪のような純白に。教えてもらった〆方はばっちりだったようです。刺身はしっとり、昆布〆は身の甘さが引き立ち、シメモチは塩で締まった身がしっかりとした歯ごたえながら酢のさっぱり感がほどよく、いずれもたいへんおいしゅうございました。翌日のハーブを効かせた塩焼きも二重丸。残りは干物にしてまたのお楽しみに。