鉄人ダンナ&鉄女朋ちゃんの

『よくわかる(!?) キス釣り講座』>)))



前置き、或いは言い訳。

ある日のこと。唐突にメール。見れば相模庵さんから。

『鉄女朋ちゃんのキス釣り講座』を書いてくれませんか?」の文字。

――むむっ? 釣りを始めて足掛け5年のオイラに、何を書けとおっしゃいます?

『船キス釣りの普及啓蒙の為に』

この文字に、オイラ『なるほど…』

まず1つ、お断りしておかなければならないことがあります。そもそもオイラのキス釣りの知識は、『キスの鉄人』と呼ばれるオイラのダンナから伝授されたものです。そして問題なのは、その『鉄人ダンナ』は『何も考えず、無意識にキスを釣っている』ということ。

鉄人ダンナがキス釣りを始めたのは約10年以上前。それも「投げ釣り」から。勿論、『投げ』と『船』では釣り方から何から全くと言っていい程違います。それでも、その違いを知識と応用力で打破し、現在のあの天文学的釣果を出しています。『考えるよりも先に手が動いてしまう』とは鉄人ダンナの談。これは偏に、蓄積された経験と器用さの勝利

しかし、オイラにはその膨大な知識を『応用できない』という“致命的欠陥”があり、鉄人ダンナの脳味噌には『教える』という概念が無いという“致命的欠陥”があったのです。更に悪いことに、鉄人ダンナにはもう1つ“致命的欠陥”が…。

それは、『歩み寄れない』という“致命的欠陥”。人が出来ないことを基本的に許せない性格の鉄人ダンナは、『他人の為にひと肌脱ぐか』という感覚の無い人。何でも独りでこなしてきたせいか、人に教えようという考えに至らないらしいんですな。お陰で、定宿の船長達からは『ダンナさんって全然人に教えないよね』と気の毒がられる始末。ですから、鉄人ダンナの考えていることというのは、どうも他人にはわかりにくいきらいがあるようです。

しかしオイラのキス釣りの技術は、どう考えても鉄人ダンナから伝授されたとしか言い様が無いし、鉄人の直弟子と言われてもおかしくない訳だから、もし自分がその技術を文章に表現すれば、それ即ち鉄人ダンナのテクニック情報開示になるかも知れない…と考えたのです。

そんな訳で、題名を敢えて『鉄人ダンナ&鉄女朋ちゃんの〜』と連名にすることに致しました。当然、鉄人ダンナの思っている通りに文章に表現するには、かなり限界があります。しかし、これから船キス釣りを始めようと考えている方や、ちょっと最近スランプ気味だなぁ…と気になっている方に、少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。

『ま、書き始めれば何とかなるか』という軽い気持ちで始めたいのですが、言葉が足りなかったり拙い文章だったりと、至らない点もきっとあることでしょう。そこはつとにお許し下さいますよう… m(_ _)m

 

第1章    道具・・・・2002年5月

第2章    エサ・・・・2002年10月

第3章    実釣そして完結・・・・2002年10月


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