鉄人ダンナとオイラがフィールドにしている
東京湾
は青イソメ。エサ持ちの良さと、潮の濁りの強い東京湾ではエサが光らないといけないので、深海でも光る青イソメは優れもの。そしてオイラが度々使う、春夏限定の特エサ。
東京スナメ。別名チロリ。冬の寒い時期には出回っていないので、釣具屋やエサ屋で確認して下さい。これは一見ミミズのようですが、ミミズよりも少し体が赤っぽく見えます。この赤い色がキス釣りには必要なのですが、何と言っても衝撃に非常に弱く、東京スナメの入ったエサパックなどをちょっと強く揺さぶろうものなら、あっという間にブチブチに切れて赤い色が抜けてしまうそうな。
取扱注意!これは投げ釣り限定ですが、夜釣りでキスを釣られる方は
『イカの切り身』を使うそうですよ。鉄人ダンナ曰く、『イカはゴンズイ除け』だとか。ジャリメ限定
ですが、普通は蓋付きの木製エサ箱を使います。この中にそのまま入れることも出来ますが、ジャリメのヌメリでエサをつまむことが出来ないので、波打ち際から1mくらい下がった辺りの湿った砂を一緒に入れておくといいでしょう。箱に砂とジャリメを入れたら、よく振って混ぜ込んでおきます。特にジャリメはエサ持ちが悪いので、直射日光を避け、適度な湿気のある環境に置いておくことが重要です。プラスチック製のエサ箱
もありますが、木製ほど湿気を吸わず通気性も悪いので、多湿になりやすく、エサの弱り方が思ったより早いようです。更に熱もこもりやすいので、箱の中は直射日光の下かなりの高温になり、余計に早くエサが弱ってしまいます。出来れば避けるか、温度の上がらないクーラーの中にエサ箱ごとしまっておくことをお勧めします。最近は、釣具屋でもジャリメ用に
白い砂を売っています。1袋100円くらいで買えるので、砂浜の砂が嫌な方はお勧めです。濡れタオルの上に置いてヌメリを取る方法もありますが、エサ持ちは途端に悪くなります。こんなことを書くと、きっとエサを売ってる釣具店などは
『困るんだよねぇ〜…』などと苦情を言いそうですが、これもキモなのです。そしてどのエサもそうですが、途中でデキモノが出来たようにぷくっと
腫れ上がったようになっていたり、折れていたり切れていたりしたら、間違い無くそれは古いエサです。そういうエサを平気で置いている店は信用なりません(――だから『困るんだよねぇ〜』って言われるのか…)。さて、ハリにどうエサをつけるか。これは、サカナの食いと大いに関係があります。
これも
キモがあります。『エサを垂らす長さは、食いのいい時は
3〜4cm、食い渋りの時は1cmくらい』…とは、釣り雑誌に書いてある情報。しかし、これはあくまで目安。どんなに食い渋りでも、1匹掛けにしておいた方がよく釣れる時もあれば、尻尾の先(グニグニよく動いている方!)だけチョコッと刺しておいた方が、よく釣れることもあります。鉄人ダンナの基本は
半分刺し。1匹を半分に切って、よく動く尻尾の方を下にしてハリに刺します。この動きがあるか無いかで、釣果が全然変わって来るんです…。どんな釣りでも朝一番は気合が入るもの。キスの時は、まず
エサの食い方をよく見ましょう。第1投目は半分掛けにして、どれだけエサが残るかをチェック。これで全く残らなければ、まずカワハギ等の外道が底にウヨウヨいると考えるのが妥当。チモトだけ綺麗にエサが残れば、キスの可能性があります。エサが綺麗にハリに残っているようであれば、食いが渋いか、キスがいないか、仕掛けが潮の流れの関係で全く動いていないか…。誘い方などの要素もあるので絶対的なものではありませんが、エサの食われ方をよく見てみると、海の中の状況がよくわかります!
そして当然、当たり前のことではありますが、エサは
新鮮なモノを使いましょう。ビロビロに伸び切っていたりするのは弱っている証拠。アタリが無くて仕掛けを上げた時に、エサがグニグニと動いていないようであれば、当然海の中でも動いていない可能性大です。エサが途中でブチブチ切れていたりビロビロになっている時は、即エサの
付け替えを。マメにエサをチェックすることも釣果を上げるキモです。また、エサ箱に入っているからといって安心していてはいけません。エサ箱の
蓋はマメに閉めましょう。直射日光にあてたり、寒いところに晒したままにすると、当然すぐに弱ります。2で示しました通り、エサはなるべく
一定の環境下に置きましょう。そしてエサ箱のエサが弱って来たら、どんなにエサが残っていても新しいエサを買いましょう。ケチケチ使っていては、釣果は伸びません! これもキモ。『ごくごく
当たり前のことをごくごく当たり前にやる』。これが、鉄人ダンナが背中で語っていることなのかも知れません。