ようこそ!アバランチ・シュート
只只見の山はなぜ切り立っているの?
 只見町の山々は、そそり立つように急な斜面とナイフのようにするどい尾根をもっています。初めて見た人は、その独特な光景に圧倒されるでしょう。よく見ると、山頂にかけてスプーンでけずりとれれたように岩肌が露出しているところがあります。これをアバランチ・シュートと呼んでいます。
どこで見られるの?
やま  浅草岳の南方では、典型的なアバランチ・シュートが見られます。国道252号線・六十里峠から見える田子倉湖周辺の山々もすべて雪の侵食でできたものです。只見川や伊南川の左岸一帯の山々でも見られます(↑写真)。とくに叶津川流域では、人家のすぐそばまでアバランチ・シュートが見られ迫力は十分。この春、雪が作った山々をじっくり観察してみたはいかがですか?
国内屈指のアバランチ・シュート集中地
 一年間に13メートルもの降雪がある只見町は、国内有数の豪雪地。春になると、降り積もった雪が山肌を滑り落ちていきます。雪の底は地面と接しているため、岩くずや土砂が張りつきます。これが山の表土をヤスリでこするようにそぎ落とすのです。このように雪によって侵食された跡がアバランチ・シュートなのです。只見町は、国内屈指のアバランチ・シュートの集中地といわれています。アバランチとは雪崩、シュートは道、つまり雪崩の滑り台ともいうべきもの。露出した岩肌に草木は育ちません。土砂がたい積した斜面下に、大型の草が生え、雪崩に強い幹のしなやかな低木が生育します。只見町がゼンマイの宝庫なのは、こんな地形があるからなのです。氷河で侵食された地形は世界中に見られますが、雪が侵食した地形はありません。
叶津川左岸 前毛猛岳
(左:叶津川左岸、中ノ平  右:前毛猛岳、白いすじになっているところ)

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