只見の巨木 アカミノアブラチャン

只見の仕事人
アカミノアブラチャン
 アブラチャンはクスノキ科の落葉低木。妙な名前は実に油が含まれていることからの命名で、只見ではジサガラと呼ばれています。実はふつう緑色をしていますが、なんとこれは真っ赤な実をつけます。国内では只見町の長浜地区にだけ自生するというたいへん珍しい植物で、町の天然記念物に指定されています。
 今から820年前、高倉宮以仁王が平家から逃れる途中、ここで追っ手の石川冠者有光の首を討ち取りました。そのときの血がアブラチャンの実を赤く染めたという伝承があります。この植物は、1964年、地元長浜の吉津愛一郎氏が発見し、和名は小林勝福島大学教授、学名は植物学者大井次三郎博士がそれぞれ命名したものです。長浜の唄ヶ崎公園にあり、これを記念する碑が建てられています。朝日診療所の正面の山といった方がわかりやすいかもしれません。ちなみに赤い実が見られるのは、7月中旬から下旬です。
 

顔写真 鈴木 章一
すずき しょういち

年齢/61
職業/サラリーマンをリタイヤ(定年退職)し現在にいたる。
 
自然体験観察会においでよ!
 自然体験観察会は、森の中で耳をすまし風を渡る葉の音を聞き小鳥たちのさえずりに耳をたて、自然と同化することで、心の潤いとやすらぎを得ることができる素晴らしい体験です。
 観察会は、ウルシの種類と見分け方、ホウの木の葉っぱで風車作り、わらびの食べ方などが体験できます。他にも楽しい内容盛りだくさんです。楽しくてあっという間に終わってしまったので、一泊追加してしまったというお客さんも。みなさんも自然体験観察会に参加してみては?私がご案内致します。

 
お問い合わせは…
只見町観光まちづくり協会
TEL 0241(82)5250
※只見町観光まちづくり協会発行 只見の仕事人より

FUKUSHIMAKEN