只見の巨木 黒谷のケンボナシ

つると遊ぶ
黒谷のケンボナシ
(ケンボナシなんて変な名前でしょう?)
只見ではテコゴの木といった方がわかりやすいかもしれません。秋、イモ虫のように曲がりくねった果実をつけ、雪が降る頃には食べられます。今回紹介する木は、根元から2本に分かれていて、根周り3.4m、高さ20mもある巨木です。扇型に広がっている樹形がとてもきれいです。旧黒谷郵便局の裏の土手に生えていますので、ほんのり甘い実をぜひご賞味あれ。
 

顔写真吉田 善一郎
只見町大字叶津

 つる細工には、アケビつるを使用するのですが、山に行って採取する事から始めます。採って来たアケビつるは余分な根(ひげ根)を丁寧に切り取り乾燥させて保存します。編む時には、直前に水に浸して柔らかくして使います。けっこう手間ひまがかかるんです。そして、一目一目心を込めて編んでいき、丈夫で長く使えるつる細工が出来上がるのです。形や編み方の基本をしっかりとマスターすれば、あとは自分の個性を活かしながら仕上げられます。

 私たちは当地方に伝統的に受け継がれてきたつる細工を将来に残していきたいと思っています。
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