只見の巨木 八木沢五礼のシロヤナギ 漬物の達人
 只見町には、一八種類のヤナギが自生しています。その中で、シロヤナギはもっとも巨木になるヤナギです。遠くから見ると白っぽく見え、樹形も丸くて美しい木です。

このシロヤナギは幹周三・七五m、直径一一九m、高さ二五mにもなる巨木です。幹には、ツルアジサイ・ミツバアケビ・ヤドリギが巻きついています。樹勢旺盛で、只見川のそばにそびえています。

場所は、八木沢の五礼橋から五○○m下流の只見川右岸にあります。八木沢のスノーシェッドからも見ることができます。

八木沢五礼のシロヤナギ

顔写真
No.11 菅家ミヨ子

プロフィール

年齢 / 61歳


鰊漬けはふる里の味

 その昔、鯖街道や鰊街道があったように、海に遠い奥会津地方では鯖や鰊は大切な冬の蛋白源だったのです。子供の頃は、堅い鰊を焼いてもらっておやつによく食べました。

 昔は晩秋になるとどこの家庭でも、鰊漬を沢山漬け込みました。鰊は米のとぎ汁で一晩つけ、えぐみを取ります。温かい御飯と麹、塩、かのした、人参の千切り少々、山椒の葉で交互に浸けます。醗酵して熟れるまで待ちます。お正月になって初めて、鰊漬けがお膳の上に並びました。鰊の味が全体にしみ込み、とてもきれいな色合いで、大変なごちそうでした。今でもその味は忘れません。

 今年も浸ける季節がやって来ました。鰊やホッケ、沢庵、べったら、朝鮮漬など、沢山漬けます。鰊漬を楽しみに待っている人達へ毎年送ります。今年も旨く浸かるか楽しみです。「郷土の伝統ある漬物を、これからも大切に守っていきたいものです。おいしい漬物でお茶はいかがですか‥。お待ちしています。」

お問い合わせは
 扇屋旅館
TEL 0241-82-2341

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